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コントが最近面白い

最近個人的にコントが熱い。

新]新しいカギ初回2時間SP【チョコプラ×霜降り×ハナコ新コント番組スタート】[字]|番組情報|TNC テレビ西日本

そのきっかけが『新しいカギ』というコント番組。

www.fujitv.co.jp

地上波のお笑い番組をあまり見なくなり、お笑いもYOUTUBE時代なのかなと思っていたんですが、この番組は面白かった。

はねるのトびらであったり笑う犬であったりめちゃイケであったりとこういったバカなコントを中心にやるような番組って青春ど真ん中だったというか自分自身の笑いの原点になっていて、そんな意味でもこの番組の面白さは響きました。

マジでやってることはくだらないし下品だし馬鹿げてる。そんな時間を過ごせるのは最高な時間な気がしています。

個人的にサカガミくんとオオタくんのコントは抜群に笑えましたね。

まあその他のコントも秀逸なので、今後どんなコントが展開されていくのか期待です。

それと合わせてというか同じタイミングでのこのドラマも外せません。

『コントが始まる』

www.ntv.co.jp

これも主演の菅田将暉を筆頭にかなり豪華な顔ぶれで,、コントをテーマにした作品。

まだ物語上の構成は見えませんが、2話目を観た時に感じたエモさ。これは良い作品だなと確信しました。

冒頭でコントが入り、終盤でも同じコントが入るんですがその作りが見事。まあ演者の演技込みなんですが、仲野太賀が特に良い。役柄のポジションもそれを演じる本人も抜群にハマっている。と話は逸れましたが先ほどのコントシーンで感じた事。

序盤に始まり、徐々に話のふくらみを持たせ終盤でのコントに繋がる。その時にそれまでの体験と経験がコントになり、感情を刺激してくる。

コントと聞くと一見笑いのみにフォーカスしがちですが、それだけではない滑稽さや感情の機微みたいなものも内包していることを改めて実感し、真面目に感動しました。

共に扱っている題材はコント。バカでくだらない、ただただ笑えるモノから、シリアスさやエモさを内包したコントまで。

笑いという深さを感じずにはいられないところでしたので。

アーセナルvsエヴァートン

何が悪いのか。

アーセナルvsエヴァートン

Arsenal v Everton Premier League #20878040 Framed Photos, Wall Art

正直もうわかりません。

これといって不調というわけでもなく、完全にここが悪いというところもないのですが、勝てない。

勝てないというよりは勝ちきれないという方が適切な気もしますが、とにかく勝てない。

選手自体のコンディションもそこまで悪い印象は無くて、ラカゼット負傷によりスタメン起用のエンケティアなんかは悪くなかった気がします。

チーム状況に関して強いて言うなら、これといった決定打や局面を変えられる選手や強烈ならリーダーシップを持った選手がいない。その薄々感じていた核心的な部分が露呈してきたのかもしれません。

プレミアという下位チームですら脅威になりうるリーグにおいてそこの部分が必要不可欠なのかもしれませんね。

前置きが長くなりましたがエヴァートン戦、改めてですがエヴァートンのスタメンの豪華さが凄い。

監督もそうですが、中堅クラブとは思えない豪華さで正直ビビりました。

開始直後からボールを保持し、かなり良いテンポでゴールへ迫っていたと思います。ぺぺ、スミスロウ、サカの3枚でボールを流動的に回しながらエンケティアが絡みつつゴールへ向かう。

特に目立ったのが後方からの縦パス。ジャカやパーティ、セバージョスの縦パスがバシバシ決まり、気持ちいいくらいに懐に入れていた気がします。それなのにフィニッシュまでが決めきれなかったのが後々響き・・・。

それに加えてVARによる空気を読めない試合崩しに、レノのまさかのミスと不運が重なりに重なりました。

個人的に気になったのがそのレノのミスが起きる前段階のジャカによる守備。寄せと対応の甘さで、攻撃時は良いんですが、守備時の本職じゃない緩さが気になってしまいました。

それが試合後半のスタミナや集中力が切れてきた後半に出てしまい、というところだったんじゃないでしょうか。

EL戦はどういったメンツで挑むのか、とにかく勝ち切ることが必要な局面になってきました。

では。

私をくいとめて

 人との距離感は難しい。

『私をくいとめて』

ポスター画像


www.youtube.com

勝手にふるえてろ」の大九明子が監督・脚本を手がけ、芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を実写映画化。

のんと林遣都が初共演し、おひとりさま生活を満喫する女性と年下男子の不器用な恋の行方を描き出す。

何年も恋人がおらず、ひとりきりの暮らしにもすっかり慣れた31歳の黒田みつ子。そんな彼女が楽しく平和に生活できているのには、ある理由があった。彼女の脳内にはもう1人の自分である相談役「A」が存在し、人間関係や身の振り方に迷った際にはいつも正しい答えをくれるのだ。

ある日、みつ子は取引先の若手営業マン・多田に恋心を抱く。かつてのように勇気を出せない自分に戸惑いながらも、一歩前へ踏み出すことを決意するみつ子だったが……。

みつ子の親友・皐月役で橋本愛が出演し、NHK連続テレビ小説あまちゃん」以来となるのんとの共演が実現。

この大九明子監督と綿矢りさ原作のタッグは妙な不安定感というか、原作がそうさせるのかといったところなんですが、本作も正にその不可思議な世界観に引き込まれました。

初見の率直な感想は少々長い。

物語の推進力も演者によるところが大きかった気がするので、要所要所での間延び感が時折気になり、全体として若干長かったなといった印象でした。

それでも本作の主演を務めたのんは素晴らしかった。自然体でいて、どことなく不安定な役柄が見事ハマっていたし、ファッションやライフスタイルといった作品を通しての世界観も見事。

物語の推進力というか展開上のパワーはほとんど無く、日常系と言えばそんな様相なんですが、脳内にいる自分を出すことで、現実と空想の境目が曖昧になり、独特のテンポと世界観を作り出していて、これはこれで心地良い。

この世界観というのが本作での物語性に結び付いていると思っていて、それぞれが考える世界と現実に存在している世界、この葛藤や求めるモノ、他者との関りや恋愛、仕事、ライフスタイルなんかも包括した『揺れ』みたいなものが絶妙な塩梅で描かれていた気がする。

主人公演じるのんはある種、この現実における世界には慣れ切った30代OL。半分諦めも入った世界において、諦められていないところと擦り合わせながら生活していく。この作業こそ本作のキモだと感じた思うし、誰にでも心当たりある不安や希望なんかが良い感じに溶け込んでいる。

それを象徴するシーンとしての一人ぶらり旅や恋愛序盤の感じが一番グッときたし、単純に真似したくなる。自分も同年代ということもあり、同じようなことを思うことが増えた中で、行き辛くしてしまっているのは自分自身、わかっていても中々変えられないのも自分なわけで、そのモヤモヤ感も中々ちょうど良い。何より、少しの変化やきっかけで変われるかもしれないと思えるところに本作の良さと希望を観た気がする。

やはりというか橋本愛との共演も見事で、二人とも本当に良い女優さんだなと思うし、あの独特な空気感が本当に好き。

一人の時間と誰かとの時間、共に楽しめるような生活を送れたらと改めて思う。とにかく人生は一度しかないわけだから。 

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私をくいとめて (朝日文庫)

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アーセナルvsフラム

ギリギリでギリギリ。

アーセナルvsフラム』

Nketiah makes 'disappointing' admission at Arsenal after ending four-month  goal drought | Goal.com

本当に危なかった。

この時期にこんな負け方したらモチベーション的に本当にしんどかった。まだ圧倒されて負けたり、自滅して負けた方がましであって、こんな何とも言えない感じで負けなくて本当に良かった。とにかく観終わっての最初の感想がそれ。

欲を言えば勝ってほしい試合でしたが、致し方なしかなと。あと少しの決定力と、運が足りなかった。

序盤から引いて守り、最終ラインに何人いるんだよと思うほどの徹底した守備。フラムの狙いとそれに飲まれた感が否めない試合展開となってしまいました。

それでも攻めさせてのカウンターをいくつか決めており、その流れの中で惜しいシーンも何度もありました。やはりそういったシーンで決めきれているかどうかが後に響いてくるなと改めて思い知りました。

個人的にSBの差もあるのかもしれませんが、左SBに入っていたジャカが引いて守る分、マルティネッリが孤立しがちで攻撃が右偏重になっていた。そういうバランスもありだと思うし、SBが不足している中ではしょうがないところなのかもしれないけど、マルティネッリの良さが半減していた所に惜しさを感じた。

一方の右サイドが良かったのかといえばスミスロウとサカの連携は取れていたものの、ベジェリンの単調さがそれに呼応できず、中盤のエルネニーも同様な印象。

ラカゼットの左右へのケアや、下りてきてのボール引き出しが過剰になっていた為、攻撃時の連携という点に関しては少々タスク過多に感じてしまった。

ガリャンイスとホールディングのコンビもなんとなくバランスが取れない気がしてしまうし、エンケティアもゴールは決めたものの、そこまで輝くものが見えない。

少しずつ何かが違っている気もするわけで、それが結果的にこのような結果に結びついた気がしてもどかしい。

それにしてもVARでここまで気が萎えた試合も珍しかった気がします。惜しいとかそうでないとか以前にとにかく萎えた。試合というのはそういうものじゃないでしょ的な気分に満ちた試合となったのも忘れられないことでしょう。

まあ光明は確実に見えてきているので、それがもう少し明確に見えるようになることを願います。

池散歩~清澄白河編Ⅲ~


blcrackreverse.hatenablog.com

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謎な巨大魚オブジェがあったり、川の桜が綺麗だったり。

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こういった古い建物や老朽化した退廃的なものは相変わらず好きなわけで、その混在感もこの街の良いところ。

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何本も川が交錯している地形であるものの、隅田川の広さはさすがの広さ。その周りにある建造物や道路といった対比がまた食指を刺激してくる。

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飛ばし目で撮った写真が思いの他近未来的な雰囲気なのも、新旧混在の街と合う。

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野暮な話ですが今の気分を備忘録的に書いておくとエヴァ、マルジェラといったところでしょうか。構図を意識し、白を愛でる。

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では。

パーム・スプリングス

生きる上で本当に必要なものとは。

『パーム・スプリングス』

ポスター画像


www.youtube.com

カリフォルニアの砂漠のリゾート地パーム・スプリングスを舞台にしたタイムループ・ラブコメディ。

パーム・スプリングスで行われた結婚式に出席したナイルズと花嫁の介添人のサラ。ナイルズのサラへの猛烈なアタックから2人は次第にロマンティックなムードになるが、謎の老人に突然弓矢で襲撃され、ナイルズが肩を射抜かれてしまう。

近くの洞窟へと逃げ込むナイルズとサラは、洞窟の中で赤い光に包まれ、目覚めると結婚式当日の朝に戻っていた。状況を飲み込むことができないサラがナイルズを問いただすと、彼はすでに何十万回も「今日」を繰り返しているという。

ブリグズビー・ベア」のアンディ・サムバーグが主人公サム役を演じ、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に出演したクリスティン・ミリオティ、「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズらが顔をそろえる。

監督は本作が長編監督デビューとなるマックス・バーバコウ。

ポスタービジュアルとバカンス型タイムループというフレーズだけで惹きつけられておりました。

主演もアンディサムバーグということで、こういったコメディ系の人が主人公の作品って意外に好きなんですよね。バランス感が絶妙というか、物語の展開にも強弱が付く気がして。加えてクリスティンミリオティもアマプラ作品、『モダン・ラヴ』で観て以来良い役者さんだなと思っていました。JKシモンズは言わずもがな。

そんな本作ですが期待を裏切らない新しいタイムループの形を見せてくれ、本当に期待以上でした。

ループ物は『恋はデジャブ』や『ハッピーデスデイ』など有名作品もありますが、大体のものはそこまでポジティブでないというか脱力感は無いものがほとんどな印象。

本作ではその脱力感が半端無くて、ポスタービジュアルを見てもらえばわかるバカンス感。この世界で本当にネガティブ要素あるのかと思わせるような世界観の中で繰り広げられる展開がかなりテンポも良くツボ。

それを実現しているのが役者とそのキャラクターだと思っていて、出てくる人物たちの作品内におけるリアリティが素晴らしい。

作品内におけるというところが肝で、それにより実存感とライド感が増す。

普通だとループ物はどうやって脱出するかとか悲観的に考える主人公が多い中で、本作はその状況を逆手に無計画に楽しむ。だって毎日繰り返されるんだから失敗も恐れないし、普段なら考え付いても行動しないことでもやってしまう。

そこまではまだ考えられる範疇なところに、別の人物が同じループに入ってくる。

その中で現状を楽しみ、謳歌するわけだけど、それで終わらないところも良い。サラも途中までは右往左往しつつも、繰り返される日々に対して嫌気がさしてくる。そこからは変化が訪れる日々を望み、行動していく。

この行動するというのも斬新で、実学としての量子力学を学び、現実の問題としてループから抜け出そうとする。

ここまで観た時に自分はどっちを望むのかなと思って観ていて、『繰り返される故に失敗やストレスを感じない単調な生活』と『嫌なことはあるかもしれないけど変化がある日常』。そう考えた時にどっちの世界の良い部分も頭の中でフィードバックし、すぐには答えが出ない。というか答えは永遠に出ないんじゃないかと思うほど、自分の生きる意味や実存の感覚を刺激された。

本作ではその辺のカタルシスも終盤に回収されるが、自分の中での問題としては未だに答えが出ていない。

一つだけ言えるのは誰とも関わらず、誰とも何も共有せず生きるというのは不満が残らないという点で一見良く感じるものの、それ自体が不満や虚無に繋がり結果として破滅してしまうんじゃないだろうかと思った。それをよく表していたのが、恐竜を共に目撃するシーンだし、その後の展開もそう。

ループ物として傑作だと思うし、ディティールを観るのも面白い作品かと。ドーナツやピザ、プールに浮遊する理由、アロハ姿で結婚式、単純に面白いシーンが多い作品だと思うので是非この鬱屈としたコロナのタイミングでバカンスしてみてはどうでしょうか。

欠損されたものに魅力を感じるのは何故なのか~フランシス・ベーコン展編~

廃墟や古着、中古車、挙げればきりがないんだけど、それくらい新品じゃないものへの関心が高いというのは奇妙なもので。

『欠損されたものに魅力を感じるのは何故なのか~フランシス・ベーコン展編~』

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アイルランド出身の画家フランシス・ベーコン(1909–1992)、日本初公開となる作品・資料を展覧します。

生前のベーコンと深い交流のあったバリー・ジュール氏が、亡くなる直前の画家から譲り受けた作品や資料は、近年各国の美術館で展示・収蔵され大きな話題となりました。

シュルレアリスムに傾倒した1930年代の油彩画、ドローイング、写真や書籍に描いた作品ほか貴重な資料を厳選し、20世紀を代表する巨匠の制作の秘密に迫ります。

映画や本、アニメなんかにしてもそういった欠損や古びたものを主題にした作品が好きで、なぜそう思うのか、いつからなのか、自分でもよくわからないものの、そうしたものに惹かれ続けております。

そして本題、以前何かの本で観てから忘れられなくなっていたアーティストがベーコン作のものでした。

完全解説】フランシス・ベーコン「20世紀後半において世界で最も重要な人物画家」 - Artpedia アートペディア/  近現代美術の百科事典・データベース

衝撃的というか、教皇をここまで悪の印象濃く描けるのかということ。同時に人は表裏一体で、見えている側面はその一面でしかないんじゃないかというある種の疑念も抱きつつとにかく印象に残っていた。

そのベーコン作品が生で観れるということで葉山まで行ってきました。

神奈川県立美術館のロケーションも最高でしたし、作品群もやはり最高。

色使いであったり、創作手法であったり、何を考えているとこういった作品群が作れるのか、それでいて変な統一感みたいなものもあったりするから面白いものです。

書かれてたインタビューの記事で「美術とは事実を束ね表現し、真実を露呈する。時にその真実の仮面を取ることもある」的なことが書かれていた気がするんですが、それが本当に作品で表現されているなと思いました。後半はわかるんですが、前半の「事実を束ね」ってところが面白い感覚であり、無から生み出すわけじゃないんだというところに驚きました。

流れの中でで観ると見えてくるものもあって、初期作にある角のある感じや配色の重さ、どことなくテキスタイル的な印象が後期には流動的で割とライトな色味のものもあったりと、美術作品の見方は全然わからないながらも、惹きつけられた作品にはそれなりの魅力が詰まっているものだなと思わされたり。

写真にスクラッチや書き込みをすることで作品化している自由さにも驚かされました。

そういった意味では自分自身の中にある『事実』を集積し、作品としてアウトプットする。その理由も頷けるものがある気がします。

4月20日からは渋谷区立松濤美術館へ巡回展示ということなので、そちらで行かれれるのもいいんじゃないでしょうか。