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アーセナルvsバーンリー

希望と絶望と。

アーセナルvsバーンリー』

Kieran Tierney: Arsenal 'deserved' to be booed off after Burnley defeat -  BBC Sport

恐れていた事態が訪れました。まさかの敗戦。

バーンリーにホームで負けたことは無かったのですが、それも今や過去の話。

前節のような完全にやらかしたシーンは少なかったものの、ジャカのファールと決定力不足により残念な結果となってしまいました。

ジャカのファールに関して、行った行為に対しては言い訳もできませんが、チーム状況のせいなのか、いつもの気性の荒さなのか。いずれにせよ熱くなりすぎるのは良からぬ結果を招くことになると思うので、負のスパイラル渦中であってもメンタルを維持して欲しいものです。

一方、前回から修正された点もいくつかあって、ハーフスペースに人が入ってきたり、ラカゼットが下がり過ぎずにポジションをとったりと、アルテタの指示によるものと思われ、実行されていたタスクもありました。

ただとにかく得点力が無さすぎる。

オーバメヤンに至っては今季まだ2得点ですし、他の選手も散々な状況。

このオーバメヤン頼りなのも限界がありますし、以前から気になっていた中盤の得点力不足。この辺も改善し、ウイングであるとかトップ下であるとか、そういった個に頼らない得点力を身に付けなくてはトップ4入りが厳しいかと思います。まあ今はトップ4どころか残留争いの方が近いのですが。

とりあえず勝利はゴールあってこそなのは間違いないと思うので、まずは得点力。その辺をなんとかしてほしい所です。

これがただの不調ならばいいのですが。そうでは無い抜本的な問題があるのだとすると、怖い所です。

個人的にはとにかく中盤をもう少し上手く使って崩していく連携が取れないと相手の守備の的が絞れてしまい、後手後手になるような気がしております。

ここ数試合、ズレであったり連携の不備みたいなものが多く見られる気がするので、それも攻撃の流れの悪さにつながっているんじゃ無いでしょうか。

まだ具体的な原因がわかりませんがとにかく勝利と得点を。まずはそこからかと思います。

それでもアルテタ解任は時期早々かと思いますので何とか一勝。まずはそこからです。

グリーン・インフェルノ

偽善が招いただけのこと

グリーン・インフェルノ

ポスター画像

「ホステル」の鬼才イーライ・ロスが、1981年製作のルッジェロ・デオダート監督作「食人族」をモチーフに、アマゾン奥地で食人族に捕らわれた若者たちの壮絶な運命を残酷描写満載で描いたホラー。

森林伐採の不正を暴くためアマゾンを訪れた環境活動家の学生たち。

過激な活動が問題となり強制送還されることになるが、帰りの飛行機にエンジントラブルが起こりジャングルに墜落してしまう。

なんとか生き延びたものの、そこで彼らを待ち受けていたのは人間を食べる習慣を持つ食人族だった。

学生たちは食人族に捕らえられ、次々と餌食になっていく。出演はロス監督の妻である女優ロレンツァ・イッツォ、「アフターショック」のアリエル・レビ。

イーライロス作品のいうと強烈なゴア描写が浮かびますが、本作も多分に漏れずの展開に。

ただ決定的に違うところもあって、脚本がある種の理にかなっているということ。

どういうことかというと、話の展開が現代の問題を炙り出していて、『ちょっとした偽善と好奇心を持った学生が安易に行動して』というもの。

今の時代SNSやコロナなどで、自己の正しさを主張したり、押し付けたりする雰囲気がある中にあって、それをするとこういう目にあうかもしれないよという最上級の鉄槌が下ることに。

その鉄槌も恣意的にというわけでは無くて、当たり前に行われる点が面白い。

人が家畜を食べるように、人を食べる文化がある部族が人を食べる。

守ろうとした部族に捕まってしまい、文字通り偽善の皮を引っ剥がされる。

考えれば当たり前のことだけど、自分が考える正義が他者の正義とは異なることがあるわけで、それをここまで過激に見せられると、それはそれで痛快なわけで。

飛行機が墜落するカットは本当に不安定で緊張感を生むカメラワークですし、残虐描写のカットもエグイ。

ホラーとしてみるのか、日常としてみるのか、その視点によって見方が変わる作品だと思うので、その辺、見方を変えて楽しめるかと思います。

スプラッター描写がアレな人はアレですが、イーライロスの過激すぎる描写は是非一度体験してほしいものです。

観れば必ず、映画で済んで良かったと心から思うし、日常を有難く感じるはずです。

グリーン・インフェルノ(字幕版)

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ミケーレのグッチ

ファッションはスタイルあってこそ。

『ミケーレのグッチ』

GUCCI(グッチ)の鬼才デザイナー、アレッサンドロ・ミケーレの世界観にセレブが陶酔 | HolisticStyleBook

最近はファッションの参考にするのがブランドのコレクションだったりして、その辺が以前の雑誌に頼っていた自分から変化を感じている。

それ以外に参考にしていた映画であったり音楽であったりというのは変わらずなんだけど、コレクションからインスピレーションを受けるというのは最近の個人的な気分なのかもしれない。

中でも『グッチ』デザイナーがミケーレに変わってから本当にカッコいい。

ファッションってただ着ているものがカッコいいとか、コーディネートがカッコいいとかそういうこと以上に『雰囲気』が非常に重要だと思っていて、そういった意味でのミケーレのグッチは抜群に良い。

耽美的だし、優雅だし、それでいて粗雑な部分もあって、とにかく狭義的にファッションを定義しない。

今冬のコレクションの中でも気になったスタイルをいくつか。

その前にコレクションの概要を軽めに

今シーズン、ミケーレが試みたのは「男らしさの多元性」を示すこと。

いかにもミケーレらしい耽美的な世界観は健在だが、いつもよりカジュアル寄りのバリエーションが増え、より多様性に満ちている。

チェックシャツ&フェアアイルセーターを合わせた学生風のルック、古着っぽいモヘアカーディガンにデニムのオーバーオールを合わせたグランジ風のルックは、あえてファッションへの無頓着さを表現しているように見えた。

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サイバーな雰囲気に革靴が斬新

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色の合わせとリバティ柄のカバンがあり

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グランジなのにベレーに眼鏡というインテリハイブリット

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野暮ったい雰囲気を鞄とヘアスタイルでソリッドに

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ヘアカラー含めた配色とサイズ感の妙

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クラシカルにパンキッシュ、そしてサイズ感

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デニムと革靴の相性が良過ぎ

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コートの外に鞄という考え

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グランジのお手本のようなバランス

とりあえずミケーレがグッチにいるうちに何かしらアイテムを買いたいと思うところであります。

アーセナルvsトッテナム

前掛かりに死す。

アーセナルvsトッテナム

Partey an example of brain not functioning at Arsenal' - Football News -

ノーロンダービーということで今の順位は気にせず、気合十分だったんですが、見事に散りました。

モウリーニョ率いるトッテナムは今季好調。ケインとソンフンミンを中心にエグ過ぎるカウンターを発動し、首位へと君臨しているだけのことはあります。

序盤こそ押し込みながらポゼッションしていたものの、何となく噛み合わず、パスに若干のズレが生じている様子。

それでも何とかホイビュルクをラカゼットが封じ、4バックと3バックを駆使しながらやっておりました。

そんな中、一瞬の隙を突いたのがソンフンミン。

ケインのポストプレーも素晴らしかったですが、ソンフンミンのシュートが異次元過ぎた。あれはレノもノーチャンス。強いて言うならベジェリンとホールディングの守備がどうなっていたのか。

とりわけ今回はベジェリンとティアリーの裏を使われる機会が多かった気がします。まぁティアリー側はジャカがカバーしていることが多かったので、大事には至ってませんでしたが、あの感じはキツかった気がします。

そして何よりチャンスメイクが少ない。

ブロックの外側でパスを回し、クロスを上げることに終始していましたが、これといったシーンもなくただ跳ね返されるばかり。

しかもそこからのカウンターが鋭い相手となればあの結果は目に見えていたのかも知れません。

最近は前がかりになり過ぎ、やられる。フィニッシュがいい形で終われているならまだあそこまでの深手にはならないのかも知れませんがそれも無く。

スタッズを見てもビック6とは思えない低調さを露呈しているので、とにかく黄色信号。

中盤での崩しをデザインしないとマジでやばいかもです。

次のバーンリー戦が命運を握ることになるかもしれません。

イレイザーヘッド

 衝撃的だがどこかコミカル。

イレイザーヘッド

ポスター画像


映画「イレイザーヘッド」日本版劇場予告

鬼才デビッド・リンチ監督のデビュー作。

悪夢のような出来事に見舞われ正気を失っていく男を、全編モノクロ映像でつづる。

消しゴムのような髪形から「イレイザーヘッド」と呼ばれるヘンリーは、恋人から肢体が不自由な赤ん坊を産んだことを告白され、恋人との結婚を決意する。

ところが彼女はおぞましい形相の赤ん坊に耐え切れずにやがて家を出てしまい、残されたヘンリーは1人で赤ん坊を育てることになるが……。

1981年に日本初公開。93年に完全版が、2009年にデジタル・リマスター版がそれぞれ公開された。

リンチ作の中でも何となく敬遠していた作品だったんですが、最近のリンチ熱から勢いのまま観てみることに。

予想の斜め上をいく展開と映像、そして画面内の情報を削ぎ落したモノクロ表現。ずっと何かしらのノイズが入った映像体験でヘッドホンは必須アイテム。さらに部屋を真っ暗にした状態にして観ることを最低レベルの視聴環境としたい作品でした。

とにかく細かい音、表現へのこだわりが見える作品で、世界観に浸れるかどうかが好き嫌いの境界線のような気がします。

驚きだったのがそのコミカルさ。

暗いしモノクロだしで全く盛り上がりの無い作品ながら、所々に挟まれる『これ正気か』と思わせるようなシーンに思わず笑ってしまう場面が多数。

いくつか挙げると、『彼女の家で料理を混ぜているシーンでの自分で混ぜないで祖母に混ぜさせるところ。祖母の手を使って自分でやるとかどういくことなん』とか『その後の食卓で鳥を切る際、お母さんの眼が逝ってしまうシーン』とか『ヘンリーの首がもげるシーン』とか他にも挙げれば結構ある笑えるシーンの数々。

作品内での演者たちは至って真面目ながら客観的に観ているこちらはシュールなかぎり。

この仕掛けが意外に効いていて、『子供が出来る』という未知との遭遇を、男性目線で純粋に描くと、わからんでも無い不条理と不思議に満ちているところがあり、なんともモヤモヤした感覚があるのも事実。

その辺のバランスをそれこそ剥き出しに表現するとこうなるのかもと思わせるところにカルトと一般性のアンバランスさが同居しているように思います。

それにしてもあの赤ちゃんのビジュアルであったり造形はどうなっているのか。その辺に関してはリンチ自身も語ることは無いと言っており、あの時代にあのクオリティは驚きしか無いというのが正直なところです。

その後の作品につながるようなリンチの世界観がストレートに垣間見える作品としては純粋に分かりやすい仕上がりになっているんじゃないでしょうか。

リンチ自身も自分の意向を100%反映させた最高傑作と語るだけのギミックが詰まったリンチ全部乗せ作品。

リンチ入門編としてはおすすめしませんが、ブルーベルベットツインピークスなど、彼の世界観がハマる人ならば見事に浸れる作品じゃないかと思います。

イレイザーヘッド リストア版(字幕版)

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パークライフ

日常の機微に気付かせてくれる。そして考えさせてくれる。

パークライフ

パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)

 

最近古本屋の100円コーナーに立ち寄り、何となく小説をジャケ買いすることにハマっております。

そしてその感覚は大体ハズレず、本作もそんな中からの一冊。

この小説は短編2作品からなっていて、表題が一つ目の作品。読み出した時がたまたま、昼下がりの東横線内。イヤホンから流れていたのはKurtvileかbigthiefか。

ふと視線を上げた時、多摩川が目に入り、その瞬間にこの小説の空気感と風景と音が同化した気がした。

この作品の面白いところが『何も起こらない』ということ。

そう聞くと面白くなさそうに聞こえるかもしれないけど、それが逆に面白く、興味をそそられる要素が随所に散りばめられている。そしてそこから受けるテーマ性。個人的には『矛盾と対』がキーワードだと思った。

冒頭にある地下鉄での出来事、後ろにいると思っていた先輩はおらず、見知らぬ女性に話しかけてしまい・・・と始まるところなんて、色々と何で?と思わされるものの、その後も読み進める中で何度もそういった感覚に陥っていく。

人間の持つ繋がりって実際、奇妙なものだよな。と思わされる中で、文字としてそれらを見させられると一層その認識は強くなってくる。何も起こらないのに、自分の頭の中では次々と?が生じる。

その感覚がやたらと心地よく、ふとした時に思い出してしまうところに本作の魅力があるように思う。

パークライフというだけに公園が舞台なんだけど、そのチョイスも作品性に凄く合っている。公園という誰でも入れて、いつでもいれる空間。

それが都内の中心にあるとなるとこれまた異質なわけで、その感覚は人間同士の関係性の奇妙さにも似ている。当然、そこにいる人々も全く関係無い。それでも本作のように毎回訪れる人からすればちょっとした親近感を覚えることもあると思うし、それは自然なことだとも思う。

その近いけど遠い、親しいけど親しくない、嫌いだけど好き、見えているけど見えていない、都会なのに自然。そういった一見矛盾してそうなものを凝縮して拡散しているのが本作の面白い所で、個人個人フックアップされる箇所は全然違う気がする。

もう一つの側面として、対になる二面性の面白さがある。

体の内側と外側、思っていることと言っていること、外見と内面、建物等の内部と外部、そういった構造的なモチーフをいくつも登場させることで、色々なことが図式的に単純化されると同時に不思議な感覚に迫られる気がした。とにかくふわふわしているのにギュっとしてる。日常系のゆるい話が好きな方は楽しめる作品なんじゃないでしょうか。

ちなみにもう1作目が『flower』という作品なんですが、これも似たようなテイストで楽しめます。個人的にこの作品を読んで花が気になりだし、興味を持ったことはまた別の機会にでも。

備忘録的に気になった箇所を。

p16近藤さんは
p27風景というものが実は
p30僕が何を眺めているように
p32私がどんどん集まってくる
p34ほんとうに知りたい
p40私がここで落ち着いて
p53そんな風に見えてました
p58 人間とはからだのこと
p69外側だけが個人
p78言葉を休める

トマホーク ガンマンvs食人族

容赦なき西部劇。

『トマホーク ガンマンvs食人族』

ヘイトフル・エイト」のカート・ラッセルが主演を務め、食人族に連れ去られた人々を救うべく立ち上がった4人のガンマンの戦いを描いた西部劇アクションスリラー。アメリカの荒野にある田舎町で、複数の住人が忽然と姿を消した。さらに空き家の納屋で、惨殺された男性の遺体が発見される。現場の遺留品や遺体の状態から、犯人は食人族として恐れられている原住民であることが判明。保安官のハントら4人の男たちは拉致された人々を助けるため、足跡をたどって荒野を進んで行くが……。共演に「ウォッチメン」のパトリック・ウィルソン、テレビドラマ「LOST」のマシュー・フォックス、「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンス。「ザ・インシデント」の脚本を手掛けたS・クレイグ・ザラーがメガホンをとった。

これまた驚愕でした。

まず西部劇アクションスリラーって。ジャンルからして規格外。

やはりS・クレイグ・ザラー監督は暴力の伝道師で間違いないかと。相変わらずの邦題でどれだけB級な作品なのかと思って観たんですが、良い意味でのB級さ。

そして安定の単調な時間。この単調さと切れ味鋭い暴力描写が本当にツボで、観ていて常に緊張感が持続する。

いつ何が起きてもおかしくない。そんな予兆を常に含ませている唐突な演出、脚本に中毒性があるような気がします。

初期作からこんなにエッジの効いた作品を作り出し、従来の西部劇に独自の感性を盛り込むあたり、さすがです。

主演がカートラッセルというのも絶妙な配役で、彼自身の無骨で、オリジナリティある存在感も作品の質に独特な雰囲気を付与しているように思います。まあタランティーノ映画の常連ですし、それ故に会話劇はお手の物なわけでして。

物語の展開としては若干突拍子も無い部分もあるものの、ほとんどシンプルな西部開拓時代もの。

やられたらやり返す精神で、それぞれの正義を振りかざし、あくまでも生きるため、義を貫くために争います。

そこは良いとして、それの語り口と起きうる事象の唐突かつ過激すぎる演出に面食らいます。

道中で繰り広げられるタランティーノとも違う、自然なんだけど、それ故に笑えるような会話的展開を楽しみつつ、過激な暴力を堪能する。どんな暴力かは見たら一瞬で理解できるような残酷なものですし、原住民が襲い掛かってくる最初のフェーズは狂気的な恐怖といいますか、生理的な恐怖を抱く気すらします。

今公開されているS・クレイグ・ザラー監督作、3作品を観てきましたが、本当に独特のテンポ間と暴力が心地よいこと。その作家性にハマれるならば、確実に名作入りする監督だと思うので是非楽しんでほしいものです。

とりあえず旧作を観つつ、次作を心待ちにしたいと思います。

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