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Diggin LIFE 掘って掘って掘りまくれ!

南瓜とマヨネーズ

淡々としたストーリー。それと対比したかのようにコントラスト強いタッチが印象的な作品。 『南瓜とマヨネーズ』 南瓜とマヨネーズ (TOKYO NEWS BOOKS) 作者:魚喃 キリコ 講談社 Amazon 恋愛ってどこか不思議なもので、合理的な行動がとれないというか、そう…

残響

考えることでリンクする共鳴感が心地良い。 『残響』 残響 (中公文庫) 作者:保坂 和志 中央公論新社 Amazon この小説は主題の『残響』の前に『コーリング』という作品も併載されているんですが、共に受ける印象は近しいものを感じる。 保坂作品を読んだのは…

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)

未開への地への好奇心赴くままに。 『幻獣ムベンベを追え (集英社文庫) 』 クレイジージャーニーという番組に出ていた丸ゴンこと丸山ゴンザレス。 彼が出ているyoutubeを以前から観ていたんですが、この動画で紹介されていたのを見てから気になり過ぎまして…

黒い家

狂気的な描写がリアル過ぎる。 『黒い家』 黒い家 (角川ホラー文庫) 作者:貴志 祐介 KADOKAWA Amazon 貴志祐介さんは小説を読み出した時から好きな作家さんで、本を読んでいるだけなのにゾワゾワするというか、ホラー映画を観ている時のような、ある種独特な…

男ともだち

憧れる関係性と思いつつ、葛藤もあるのが異性間の友情なのか。 『男ともだち』 これも以前から気になっていたものの、積読状態になっていた一冊。 自分自身は男なので、タイトルに反して逆の立場になるというわけですが、それでも共感してしまうのがこの作品…

夜とコンクリート

読むとホッとする感覚。 『夜とコンクリート』 画のタッチが独特で、トーンの使い方もそう。 柔らかいのに使われているのは角ばったものばかり。 色使いも基本は黒と白と極端なのに何故か優しい感じがする。 それはストーリーに関係していることもあると思う…

終の退魔師―エンダーガイスター―

いちいちギミックがカッコいい。 『終の退魔師―エンダーガイスター―』 a8adscript('body').showAd({"req": {"mat":"3N68R8+EIQLWY+3250+BWGDT","alt":"商品リンク","id":"3SuonJI-g7-t0KXlcO"},"goods": {"ejp":"h"+"ttps://video.unext.jp/freeword?query=%…

オルフェオ

小さなことが人生を支配する。 『オルフェオ』 オルフェオ 作者:リチャード パワーズ 新潮社 Amazon この作者の小説は以前から読みたいと思っていたものの中々読めておらず、ようやく読めました。 はっきり言って海外文学などを全く読んでいない人は難しい言…

失はれる物語

自分が小説を読みだしたきっかけが伊坂幸太郎さんと乙一さんだったんですよね。 久々に乙一作品が読みたくなって読みだしたのがこの短編集。 『失はれる物語』 失はれる物語 (角川文庫) 作者:乙一 KADOKAWA Amazon やっぱり独特の世界観、というかダークファ…

と、ある日のすごくふしぎ

とにかく不思議で奇妙な感覚。 『と、ある日のすごくふしぎ』 と、ある日のすごくふしぎ 作者:宮崎 夏次系 早川書房 Amazon タイトルにもあるようにホント不思議な作品。 短編集になっているんですが、全てが不思議で全てが何となくわかる。 作画を見るとほ…

青い春

松本大洋作品ってそこまで真剣に観てこなかったんだけど、やっぱりなんか惹かれるものはあるなと思う。 『青い春』 ワードセンスとか、ちょっとした仕草だったりとかコマの割り方だったりとか。 映像を観ているわけでは無いのに、流れるように入ってくるダイ…

何もかも憂鬱な夜に

一人の人間は全ての人間の縮図。 『何もかも憂鬱な夜に』 何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫) 作者:中村 文則 集英社 Amazon 中村文則さんの作品はいくつか読みましたが、これはやっぱり好き。 彼の作品は常に人間の内部を晒すものが多い気がしますが、本作は…

十角館の殺人

ある一言に驚愕する。 『十角館の殺人』 十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon 今まで読んだミステリー小説の中でもかなりハッとさせられた作品でした。 ミステリー物によくあるのが、複雑すぎて気付かないト…

ぼくらのフンカ祭

友達のかけがえのなさ。 ぼくらのフンカ祭 (ビッグコミックススペシャル) 作者:真造圭伍 小学館 Amazon デビュー作「森山中教習所」で各漫画ランキングにランクイン。 通な方面に話題を呼んだ、真造圭伍(しんぞうけいご)の最新作。 過疎の町、金松町は火山の…

神様がうそをつく。

夏に読んだのも良かったのかもしれない。 『神様がうそをつく。』 神様がうそをつく。 (アフタヌーンコミックス) 作者:尾崎かおり 講談社 Amazon 『メテオ・メトセラ』(新書館)の尾崎かおり、渇望の最新作!! 七尾なつるは東京から転校してきた小学6年生。ク…

ワインズバーグ、オハイオ

このジャケットと世界観にやられた。 『ワインズバーグ、オハイオ』 オハイオ州の架空の町ワインズバーグ。そこは発展から取り残された寂しき人々が暮らすうらぶれた町。 地元紙の若き記者ジョージ・ウィラードのもとには、住人の奇妙な噂話が次々と寄せられ…

漫画なのに映画的~ルックバック編~

こんなにも読切で引き込まれるなんて思わなかった。 『漫画なのに映画的~ルックバック編~』 学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げ…

紙の動物園

SFとファンタジー、そのバランスと現実感が絶妙。 『紙の動物園』 中国SFが注目されてそこそこ経ちますが、全然手を付けられておらず。 そんな時にたまたま古本屋にて、覚えていた本作を発見。 とりあえず表題の作品を読んだところ、面白い。アジア圏の名前…

親愛なる僕へ殺意をこめて

展開がこうも読めないとそれはそれで面白く転がるもんだ。 『親愛なる僕へ殺意をこめて』 「人生は楽しんだもん勝ち」がモットーの大学生・浦島エイジ。 だが彼は、人には言えない“過酷な運命”を背負っていた。その現実と向き合った時、彼は惨劇に巻き込まれ…

レコードとドラムと~レコード・コレクターズ 2021年 2月号編~

レコードを聴き始めて、ちょうどいいタイミングでちょうどいいものを発見してしまいました。 『レコードとドラムと~レコード・コレクターズ 2021年 2月号編~』 レコード・コレクターズ 2021年 2月号 発売日: 2021/01/15 メディア: 雑誌 映画を観に行った際…

サッカーをより面白くするのが戦術~解説者の流儀編~

今までの解説は雰囲気を盛り上げるというか、ゴシップ的な情報というか、そういった認識だったものを、戦術というフィルターを通して、観る楽しみを教えてくれたのは戸田さんがきっかけだった気がします。 『サッカーをより面白くするのが戦術~解説者の流儀…

バイバイ、ブラックバード

人は人とある。 『バイバイ、ブラックバード』 バイバイ、ブラックバード 作者:伊坂幸太郎 発売日: 2013/11/19 メディア: Kindle版 高良健吾が好きで、彼が出ていたドラマを観ようと思ったんですが、まず原作から読みたくて。 なんとなく原作から観たい作品…

パークライフ

日常の機微に気付かせてくれる。そして考えさせてくれる。 『パークライフ』 パーク・ライフ (文春文庫) 作者:吉田 修一 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 最近古本屋の100円コーナーに立ち寄り、何となく小説をジャケ買いすることにハマっております…

映画は監督で観るといっそう面白い・・・気がする。~BRUTUS No.927 映画監督論編~

最近はビッグバジェット映画であったり、原作があったり、人気な俳優が出ていたり。 そういったとっつきやすい映画が増えているというか、人気というか。 自分が映画を観始めたきっかけは映画にしかない世界観、雰囲気、ファッション、音楽、諸々のカルチャ…

圧倒的暴力の気持ち良さと潔さ~チェンソーマン編~

映画的であり現実的 『圧倒的暴力の気持ち良さと潔さ~チェンソーマン編~』 最近の漫画の中では色々な意味において衝撃を受けた作品でした。 設定やタイトルからしてド直球というか直球過ぎるくらいの雰囲気が出ており、正直読むつもりはそんなに無かったん…

集中できないと最近感じてきたので~自分を操る超集中力編~

こういった機会もほとんど無いと思うので、普段積極的にはやらないことを逆に積極的にやってみようかと。 そこで好きだけど優先順位が下がりがちな『読書』と『ドラム』この二つに力を入れることに決めたのが先週でした。 最近家にいることが増え、時間はあ…

ボクたちはみんな大人になれなかった

『ボクたちはみんな大人になれなかった』 ボクたちはみんな大人になれなかった (新潮文庫) 作者: 燃え殻 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/11/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの…

サッカー界のレジェンドを知る入口として最適な一冊

たまたま本屋に行って手に取ったんですが、今回のはさらっと読むには凄く良かった。 サッカー雑誌としては『ワールドサッカーダイジェスト』『フットボリスタ』この二冊をチェックすることが多いんですが今回はこちらから。 ワールドサッカーダイジェスト 20…

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

簡単に思えることが実は一番難しかったりする。 『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』 ◎話題沸騰! Harvard Business Reviewで最多閲覧数を記録◎モチベーション科学の第一人者が教える「心理学的に正しい目標達成の方法」とは? 「成功とは…

ヘヴン

自分が考える倫理観とは。 「ヘヴン」 ヘヴン (講談社文庫) 作者: 川上未映子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/05/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (32件) を見る かつて見たことのない世界が待ち受ける。 芸術選奨…