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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

テンポの良さとマシンガン級の音感。

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』

ポスター画像


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ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ(原題:ドーン・オブ・ザ・デッド)」をパロディ化したホラーコメディ「ショーン・オブ・ザ・デッド」が絶賛され、カルト的人気を誇るイギリスの俊英エドガー・ライト監督が、同作の主演サイモン・ペッグらと再度タッグを組んで作り上げたアクションコメディ。

平和な田舎に左遷されたエリート警官エンジェルは、そこで起こった不気味で残虐な事件の捜査を開始。しかし、村人たちは揃って能天気で、どこかおかしく……。

やはりこの監督の音感覚は良い。

独特のキレの良さとカット割り自体が音楽の一部になっているかのような切れ味鋭さ。そして十八番な作品ジャンルマッシュアップ

サイモンペッグとニックフロストという二人のケミストリーを見事に刑事モノに落とし込み、笑いあり、中弛み無しで見せ切る。

あの二人のやり取りって、脚本の妙もあると思うんですが、それ以上に関係性というか、キャラというか、なんかツボなんですよね。イギリスのギャグってなんとなく分かりづらかったり、あんまり笑えなかったりっていうのが多い中で、この監督のギャグセンスは日本人である私にもバッチリハマる。

どギツい描写もそうで、確実にグロイのにそこまで重くなり過ぎずに、さらっと観られる。まあ本当に嫌いな人からしたら嫌いなんでしょうけど、好きな人間からするとホント嫌味が無い唐突さとシュールさ。

お伽噺を観ているようなファンタジックさもどことなくあって、そこにあの二人の間抜け面だったり、滑稽なやり取りが良く絡んでくる。

そういった通常パートでのやり取りも然ることながら、個人的にブチ上がったのが終盤での銃撃戦とラストシーン。

銃撃戦はテンポ良過ぎだし、音楽に乗せて踊るように繰り広げられるコメディタッチな展開が爽快過ぎて、思わず3度ほど観てしまいました。

バッサバッサなぎ倒し、カットもズバズバ切っていく感じ。ああいった抜群のテンポ感を見せられるとライブ的な快楽があるといいますか、映画の違った側面に触れられる感じ。

ラストシーンのカタルシスも半端無くて、ちょっとメローなトーンから急加速して、ドン、ドン、ドン。みたいな感じでハイ終了といった感じの作りも潔くて、その後の展開も気になる作りで一石二鳥。

この監督の完成を刺激する笑いとテンポ感はハマればマジで好きな監督なんだろうなと改めて思わされました。