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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団

コミックスらしさをそのままに。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 - 作品 - Yahoo!映画


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ブライアン・リー・オマーリーによるコミック「Scott Pilgrim」を「ショーン・オブ・ザ・デッド」「HOT FUZZ ホットファズ/俺たちスーパーポリスメン!」のエドガー・ライト監督が映画化したアクション・コメディ。

カナダに住む売れないバンドのベーシスト、スコット・ピルグリムは、ある日不思議な女性ラモーナに出会い、すぐさま恋に落ちる。だが、ラモーナと付き合うためには、彼女の邪悪な元彼7人と決闘をして、すべてを倒さなければならなかった……。

主人公スコットにマイケル・セラ。共演に「ダイ・ハード4.0」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド、クリス・エバンス。

ここまでやられると逆にアリと言いますか、普通に笑えるし楽しめる。エドガーライトの初期衝動全部乗せ作品。

序盤から高速なカット割と場面転換、見易さよりもテンポを重視しているんだろうなと思われる構成に最初は若干戸惑った。

ただ、観ていくうちにこれは真剣に観るものじゃない、それこそゲームをやっているように楽しみながらなんとなく観る。

もし面白ければもう一周すればいいじゃ無いかという感じで観出したら逆に癖になるというかなんというか。

オープニングのファミコン的表現に始まり、全編にわたりコミック的演出が多数登場。個人的には音楽的な演出が特に好き。

最近ゲームをやっていないので忘れていたあの多幸感というか、今のリアリティあるゲームには無いぶっ飛び感とファンタジー感。それらが洪水のように押し寄せ、これは映画としてありなのかどうかということ以前に、その世界観を共有させられる。

ストーリー的にもかなりエッジが効いてて、整合性なんて一切お構いなし。

それがコミックス原作だからといえばそうなんだろうけど、それにしてもぶっ飛び過ぎではある。

あと、本作を観て自分の変な癖に気付いてしまったんだけど、突拍子も無い人であったり奇抜な髪の色、そういった人物が出てくる作品は無条件に好きなのかもしれないと。個人的な生涯ベスト級映画に入ってくるエターナルサンシャインもその系譜だし、トレインスポッティングもそう。

意外にもハイテンションで押し切る作品に見えて緩急のある場面もあるわけで、その意味での雪のシーンや、ラストなんかはド直球なのに、逆にそれでヤラレてしまう。

それらを含めて楽しめるかが本作の肝になる気はしているけど、私自身はかなり乗れた作品。

轟音で聴き、ただ没頭する。そんな時に観たらハマれる気がします。

では。