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サウンドトラック・オブ・スピード!車音の魔法とでも言おうか映画『グランツーリスモ』

サウンドトラック・オブ・スピード!車音の魔法とでも言おうか映画『グランツーリスモ』」

ポスター画像


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世界的人気を誇る日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。

ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。

主人公ヤンを「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、GTアカデミーの設立者ダニーをオーランド・ブルーム、指導者ジャックをデビッド・ハーバーが演じる。監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。

エンジン音に高揚しまくりの134分間。

正直観に行くつもりは無かったんですが何やら評判が良いようだったので急遽行ってきました。

監督は第9地区やチャッピーのニール・ブロムカンプ。どうりでメカに強いわけだ。

個人的な映画を観る理由の一つである「圧倒的臨場感」、これが俄然ありそうだったですし、プレステど真ん中世代としてはグランツーリスモの登場は衝撃的で、あのゲームから車に興味を持ったというのも観に行く理由ではあったんですよね。自分も当時は熱中しましたし。

そんな感じで観に行ったんですが、ここまで感情を揺さぶられるとは思いませんでした。

まず驚かされたのがオーランドブルームのあの感じですね。胡散臭いあの役柄がメチャクチャあっているというか、ハマっている。役者として深みがでましたね。

個人的に痺れたのはジャック。

ジャック役のデビッド・ハーバーが結構好きなので、彼が出ていたことも、彼の演技も抜群だなと思いました。

あの絶妙な師匠感、堪らないですよね。際の場面で「お前なら出来る」という言葉一番欲しい言葉ですし、それまでの関係性、あの寡黙な人柄だからこそ生きてく言葉でもある。何度か出てくる、ヤンへの信頼を感じさせるパートは胸アツでした。

ちょっと話がディティールに寄ってしまったんですが、話を戻しましょう。

とにかくこの映画を語る上で欠かせないのが「音」。

車のエンジン音もそうですし、それらにまつわるエフェクトがとにかくカッコイイ。

テレビ等でF1のレースを観たことはあるものの、現場ではこんなに臨場感のある音がするのかと思わされるリアリティと音像。実際の現場を知っているわけではありませんが、テレビなどで観るのとは圧倒的に違う緊迫感。手に汗握るとはこういうことかと思わされるほどレース中の感覚は凄まじいものがありました。

日常でこの感覚を味わうことが無い中、これを味わってしまったらそりゃ車好きになるわなと思わされる圧倒的ヒリヒリ感。

カニックな部分も男心をくすぐる要素満載で、この辺はグランツーリスモをプレイしていた時に味わった、「自分流のいじっている感」これが蘇ってくる心地良さがありました。

車とかバイクってそうだと思うんですけど、なんであんなにメカ要素にぐっとくるのか。自分でも車に乗るようになりその感覚自体が薄れてきたなと思っていたんですが、当時の感覚が蘇り、ああいう車に乗ってみたいなと改めて思うわけです。

この作品自体シムレーサーと呼ばれる、いわゆるゲーマーが実際のレーサになるというとんでもないプロジェクトを元に作られた実話になるわけですが、物語上の夢と自分が抱いていた憧れや夢。そういったものが重なり、感動への気持ちのドライブが半端無いんです。

細部を見れば展開の速さや説明の少なさ、明らかに詰め込み過ぎな部分もある気もしてしまうんですが、それでもテンポの良さと本筋以外を切り捨てた潔さを考えれば、かなりミニマムに纏まっており、最初から最後までまるでドライブしているかのような心地良さ。

グランツーリスモ自体がゲームということもあって、ゲーム要素が映画そのものに取り入れられた演出もあるわけですが、この辺も過度に使われるわけでなく、あくまでも「シムレーサーが実際のレーサーになる」ということにフォーカスを当てたというのは功を奏した気がします。

この映画が作り物であったならチープに感じたり、出来過ぎた話だなと思ってしまうところも、これが実際の出来事だからということで納得感というか、より受ける衝撃が大きいように感じました。

演出の部分で言うとメカの変形や見せ方、この辺が抜群ですね。

加速する時のエンジンやパーツの見せ方然り、ゲーム画面から実写へのトランスフォーム然り。メカのカッコ良さを最大限に生かす術を知っているというか、とにかくカッコイイ。

あとは各国のレースを回る際、その土地を知らせる土地名やコース名のカット。

あれが妙にゲーム感であったり冒険感を助長するんですよね。よしやるぞ的な。コースごとの特性であったりというのもそこまで詳しい説明は無いながら、観ているとこういう部分はこういうことを意識しているのかなんて思わされたり。

トップガン マーヴェリック」を引き合いに出されていたりもしますが、ある意味で似ているところもあり、ある意味では全く異なる感じ。

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体感型の映画というのは間違いないので、兎にも角にもまず劇場へ。この音は絶対に家では味わえないことでしょう。そしてグランツーリスモ久々にやってみようかなと思っております。

では。