さすがの攻防というべきか。
『強豪同士だとこうなる~ワールドカップ2022グループステージE スペインvsドイツ編~』
前半はスペイン、後半はドイツといった感じで行われていた印象でしたが、結果的にはドローゲーム。
日本と戦った時のドイツは一体なんだったのか。逆に疑問を抱くような展開でした。
日本もコスタリカ戦に敗れ、スペインがどういう感じで来るのかと思いながら観ていたんですが、やはりプレスが早い。
ハイプレスということもありますが、それ以上にボールに対するアプローチが早い。どこからでも誰でも出てくるような構造というのは攻撃にも直結するところで、とにかく距離感が良いから出来ることでしょう。
そんなわけでドイツであっても前半はかなり苦しめられている印象でした。
気になったのがブスケツとアセンシオの調子がいまいちだったこと。リーグ戦からの疲れなのか、なんからしくないプレーが目立ちましたし、ブスケツなんて普段ならしないようなミスや判断が間々あった気がします。
決定力があったのがコスタリカ戦だとすると、このドイツ戦ではそれが欠けていた、故にドローになってしまった気もしています。
対するドイツですが、スペインの怒涛の攻撃、プレスを回避しながらのカウンター狙い。ショートもロングも多用しながら良い感じに押し込めるシーンが何度かあった気がします。
ズーレを本職のCBに戻したことでDFの安定感も増していましたし、両SBの上がりや対応も中々良い。
前線で言うとムシアラ。彼は良い選手でした。ボールを持たせればキープ力、突破力が素晴らしいですし、ボールに対しての嗅覚も良いものを持っている気がします。パス成功率も89%と高く、キーパスも3本。ドリブル成功も5/8と高く。逆サイドのニャブリと比べてもかなりハイクオリティな仕事っぷりだったことがわかります。ニャブリはキーパスもドリブル成功も0ですからね。
あとミュラーの前線で張る力っていうのはやっぱり脅威になりますね。下がっても上がってもポジショニングが良く、年をとっても衰えない嗅覚が違いを出せていたような。
面白かったのが両者共に中盤が消化不良だったということですかね。スペインはブスケツ、ドイツはゴレツカにキミッヒ。なんかイマイチ絡めていなかったというか、ボールに絡む回数がいつもより少なかった気がします。
スペインなんかはそれが原因でテンポ感が出ていなかったところもあると思うので、その辺が次の日本戦でどう修正、改善されてくるのか。楽しみな所ではあります。
では。