平凡だがそれこそが強さの証。
GSから感じていたのがイングランド戦の凡庸さ。こういってしまうと悪く聴こえるかもしれませんが、それでも着実に安定感を持って勝てるというのは簡単に出来ることじゃありません。
とはいえトーナメントに入ってからは戦い方であるとか、ヒリヒリした攻防が観れるのかと思っていたんですが、今回のセネガル戦でも変わらず。
これって逆に言うと安定的にバカ強い証拠なんじゃないかと思って観ていると、マジでそう見えてくる。
守備ラインの不安はありますし、特にマグワイヤに関しては少々無理なプレーであったり、ビルドアップの詰まった感、トランジションなどでの危ういシーンも気にはなります。
それでも中盤底のライスから前線は中々ですし、サイドの使い分けもある程度良い感じ。ケインが上手くハブになっているというところは大きいでしょうし、個々の選手のサッカー理解度が高いということもあってのこの感じはあることでしょう。
ただ、結果的に安定感あるんですよね。
若手がかなり機能している部分もあると思っていて、特にこのセネガル戦ではフォーデン、サカ、ベリンガムが躍動していた。
フォーデン、サカに関してはマルチウインがーとでも言うべきか、渡せば何かしらやってくれるところがありますし、個での突破も見事。ボールを持っていてもいなくても安定したフィッティングが本当に頼りになります。
ベリンガムはGSからの戦いで一番良かったんじゃないかと思うほど、ボールが収まるし、奪われない。プレスバックもかなり効果的で、狭いスペースにおける技術力が光っていた気がします。
パス成功率も91%と高く、インターセプト2、タックル4というのも攻守にわたって奮闘していたということでしょう。
ヘンダーソンにしろケインにしろ、数字に表れてこない気の利いたプレーが出来る選手がいるというのも確実に大きいですし、そういった選手が別に裏方だけでなく、表でも活躍できるというのもイングランドの強みなのかなと。
特にケインなんてこの試合のヒートマップ、相手陣内ほぼ全てですからね。ワントップなのに。
セネガルも決して弱いチームでは無かったのに、ピックフォードがビックセーブを見せたシーン以外、あまりこれといったチャンスシーンも無く、プレスの位置であったり、攻撃のバリエーション、トランジションの部分での決めが弱かった印象を受けてしまいました。
まあイングランドが強かったと言ってしまえばそれまでなんですが、ラウンド16ならではの白熱した攻防も観たかったところではあります。
ただ、次はフランス戦、これは楽しみにしております。
では。