これはまた意外でした。
『呆気無いようで圧倒的ではあったけど~ワールドカップ2022準決勝 アルゼンチンvsクロアチア編~』
死力を尽くして、ゴリゴリの戦いになるかと思っていたんですが、どちらかというとGSのようなゆっくりとしたスタート。
疲れもあるでしょうし、チーム自体の構造もあるのかもしれませんが、クロアチアがいまいち機能していなかった。今まで噛み合っていた歯車が、若干ではあるものの、決定的に噛み合っていない感じ。
選手の距離感であったり、連携の部分、プレスのズレもそうですし、なによりパスが繋がらない。正確には安全な場所であったり、ブロックの外側では続くんですが、決定的なパスが入らない。
アルゼンチンがポイントを押さえての鬼プレスに来たのもあるかと思うんですが、クロアチアのテンポ感がとにかく出なかった。
ポゼッションも61%がクロアチア、パスに関しても2倍近いスタッツ。ですが決定的なチャンスメイクは出来ておらず、これまでの試合で見せていたようなルーズボールもあまり出て来ず。
確実に各選手の強度は落ちていましたが、交代や戦術含め、少々謎なところでした。
アルゼンチン自体も別にそこまで良いといった感じでは無かったんですが、1点目から2点目への流れが良かった。
これで風向きが変わったと言いますか、完全に流れがアルゼンチンに傾いたような。
ここぞという時のスイッチの入り方は南米特有と言うか、前への推進力が総じて高いんですよね。
しかもそれもタッチ数少なく運ぶんで、一気に形勢が変わってしまうような感覚。
その中心にメッシがいるわけですが、ホント総合値としての能力が高い。
枠内シュート、ドリブル成功率、パス成功率、クロス、ロングボール、地上戦、あらゆるステータスが平均以上。しかもピッチ上での影響力、存在感も大きく、ボールを持った時の迫力や体感としては一層高いステータスになるわけで。
取られる気がしないというか、ボールの置き所、足運び、視野の広さといったところも異次元過ぎて。
これはまさかの優勝もありますよ。メッシが獲得していないタイトルはあとこれだけ、ロナウドが獲得できなかったタイトルを同時代のエースとして、ここまで来たら取って欲しいところです。
正直試合としては割と塩試合だったので、この辺で。
では。