この男カッコ良過ぎにつき。
久々楽しめた。
勝ち負けも勿論重要。だけど楽しむことが第一なわけで。
今季絶好調のウエストハムを相手にどこまでやれるのか。そんなことが試されるある種試金石的な試合だったわけで、それも相まり超ハイテンション。
スタメンは最近変わらずの4-2-3-1。序盤からそこまでハイプレスに守備を強いてこないウエストハムに対し、いつも通りガンガン行こうぜのアーセナル。
まあ最近はハイプレスで来てもかわせるだけのスキルと自信が付いたこともあり、そこは安心の守備ポイント。
守備が安定すれば必然と攻撃にも精が出せるわけでして、それが見事にハマった試合となりました。
とはいうものの、それは結果論も少しあって、要所要所でのジャカやパーティ、ガブリエルといったところからの球出しで安易なものや判断の遅い場面もちらほら散見。
場所にもよりますが、ジャカの自陣PA前でのボールロストなんかはかなり危険でした。
ただ、圧倒的に危険という場面も少なかったので、そういう意味では現在4位のウエストハム相手に健闘したかと思います。
変わって攻撃面。
両サイドの使い分けが顕著で、右サイドでは冨安とウーデ、サカのコンビネーションから、素晴らしい三角形を維持しての幾度にもわたる波状攻撃。これは効果的でした。ただフィニッシュでのアイデア不足やサカに依存するところが大きかった印象なのでその辺は要検討ポイント。
左サイドではティアニーとマルティネッリ、ティアニーが調整役となり、マルティネッリが縦横無尽に動く感じ。そこにラカゼットも加わり、マルティネッリが中央で張るシーンが多かったのも功を奏した気がします。
そんな攻撃陣を幾度も防ぎ、攻撃あるところにドーソン有りと見せつけたあの存在感は敵ながら「またかよ」と突っ込みたくなること必至の様相。嗅覚が優れているのか、本当に見事に防いでいたのは恐れ入りました。
そして得点がそろそろ欲しいぞと思っていた所でのマルティネッリの抜群の抜け出しと決定力。ラカゼットからのスルーパスも見事なタイミングとコースでしたが、マルティネッリが凄すぎた。
あれは痺れましたね。
あそこまで身を粉にして動いてきた彼に訪れるべくして訪れたゴール。そしてそれを決めきるところにもストライカーとしての未来と才能を見た気がします。
そして忘れてならない冨安とラムズデール。
冨安に関しては攻守にわたりほぼパーフェクトと言わずを得ないプレーぶりに、日本人がプレミアの最前線でここまで活躍する時が来るとは、と思わずにいられません。
なんなんでしょうあの強さ、速さ、判断力。
コーナーからのクロスを上げる際も冨安のところに上がると勝率が上がる気がしてならない今日この頃。
これが継続できれば年間ベスト11も夢じゃない。
ラムズデールも相変わらず無双の働きっぷりで、彼のフィードとハイプレス時の落ち着きがあればこそできる、後ろからのビルドアップ。今回も当たり前になりつつありますが素晴らしい働きでした。
そんなアーセナルですが、今回チームとして一番良くなったなと感じたのがトランジションのところ。
速くて強くなった。プレミアでやる以上やっぱりそういったハードワークが必須なのはわかっているものの、システマチックにそれをやり続けるのはかなりしんどいと思う。それでも今回の試合ではその意気込みと確かにやれる感覚を得られたという点でも良き収穫だった気がします。
終盤マルティネッリが負傷交代し、キャプテン剥奪のオーバメヤン、からの過密日程と不安要素は尽きませんが、善き兆しと共に、なにより楽しめる展開になってきたことを良しとしようじゃありませんか。
次節リーズ戦。コロナ禍で怪しくなってきましたが是非やってくれ。
では。