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ヒメアノ~ル

森田剛演じる森田最高かよ。この一言に尽きますね。

「ヒメアノ~ル」


ヒメアノ~ル PV

めんどくさいから殺していい?
捕食者と被食者。この世界には、2通りの人間しか存在しない。「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田。同僚の安藤に、想いを寄せるユカとの恋のキューピッド役を頼まれて、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一と出会う。ユカから、森田にストーキングされていると知らされた岡田は、高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、不穏な気持ちを抱くが・・・。
岡田とユカ、そして友人の安藤らの恋や性に悩む平凡な日常。ユカをつけ狙い、次々と殺人を重ねるサイコキラー森田正一の絶望。今、2つの物語が危険に交錯する。

人って超えちゃいけない一線があると思うけど、超えないとやっていけない状況になっちゃう人っていると思うんですよ。

それを超えた人間って、既に人としての一般的な良識や常識といった範疇の外にいて、理屈とか一切を受け付けなくなる。それが見事に描かれていた気がした。

実際主演の森田剛の演技もそれを見事に体現できていると思うし、出来過ぎている気もする。話しているのに気のない感じとか、死んだような目をしている感じとかもそう。

殺人のシーンなんかも一切の躊躇が無いし、何が起きても動揺しない。まぁ常識の範疇の外側にいるわけだから、当然と言えば当然なんだけど。

正直他の出演者にしても全員ある種の狂気のようなものは内包しているわけで、岡田にしても自分が傷つかないために一般社会と距離をもっているという保守的な狂気であったり、安藤にしても自分以外の思考を排他する狂気、ユカに関しても清楚を装うことで岡田と同じように社会と距離を置いているが、実際は狂気を内包しているであろうということ。

そう考えると我々が生きる社会も確実に狂気を内包しているわけで、それが表面化するのが事件になってからというだけのこと。

人って何なんだろうと思わずにいられない作品でした。

個人的に中盤で入るタイトルのタイミングはこれから森田の狂気が完全に出てくるというシグナルに見え、非常に良かったかと思います。

最後に気になったのは、森田は本当にユカが好きだったのか?人は起きたこと、行う行動に理由をつけたがっているだけなんじゃないか。そう思わされました。 

ヒメアノ~ル 通常版 [Blu-ray]

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ヒメアノ~ル 通常版 [DVD]

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mizotabiⅣ~ふらっと群馬編~

こちらは前回とは違うフィルムで撮ったものです。

やっぱフィルムが変わると印象も変わる。こちらの方があっさりした印象です。

只々、この場所が良い。

空間引力が半端ないです。見直しているだけでまた行きたいところです。

この文字盤の質感と各ボタンのニュアンス、最高です。

どういう状況でこんなことになるのか。2Fから電話が落ちそうで落ちない。

この扉の先は・・・2Fの扉なので飛び出して落ちたら即死。

斜光の入りが完璧。

分かる人にはわかる。エモ界の大御所、「American Football」を連想させるようなワンカット。フィルムの切れと空気感。最高です。

American Football

American Football

 
American Football

American Football

 

さっきの扉がこちらです。普通に出れそうな感じ満載ですが、その先は・・・

何この退廃感、三菱のマークがこんなにクールに見えるなんて。

全てのカラーリングがとにかく最高。

次回ふらっと群馬編完結。その後のふらっと感を足早に紹介していきます。 

Nikon NewFM2 ブラック

Nikon NewFM2 ブラック

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

観る気は無かったはずなのに無性に観たくなる映画って時々あるんですよね。それが本作「マンチェスターバイザシー」でした。

ポスター画像

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ケイシー・アフレック主演!映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』特報

特報にすごい惹きつけられて、そこから観たくなっておりました。「とにかく観てみてくれ」それくらい特報の音楽が良いです。本作では使われてなかったのですが情緒的でピッタリな気がしました。

正直最初はイギリスの映画だと思っていました。まぁマンチェスターと聞いたら反射的にイギリスを思い浮かべますからね。実際はアメリカ、マサチューセッツ州の小さな町です。ここを舞台に物語が展開していきます。

終始漂うグレーがかった映像。これがなんだか心地良く染み込んできます。映画の構成はブルーバレンタインにも似ていて過去と現在を所々行き来します。ただし過去との境目は映像上もシームレスに繋がっていて、正直混乱する場面もありました。

でもそれって本来とても自然なことで、我々にしても人生ってシームレスになんですよね。

さらに言うとこの映画はアクションやサスペンスといったハラハラ、ドキドキは一切ありません。かといってヒューマンドラマにありがちな安易な感動表現もありません。あるのは人生という誰にでもある一件なんの変哲も無い日常。ただそれが本当はそれが一番ドラマチックで深い体験、そんな当たり前に気付かせてくれます。

本編で主人公であるケイシーアフレックの演技は素晴らしく、役柄に見事にハマっていました。主人公が抱える闇や故郷であるマンチェスターバイザシーとの関係性は観ていただくのが一番かと思います。

とにかく本作を観ていて感じたこと、それは一度壊れた感情は二度と元には戻らないということ。

一見時間をかければ戻るとか忘れていくとか思うかもしれませんが、それはまだ本当の意味で壊れていないということ。壊れたというと聞こえは悪いですが、喪失感や絶望感といった心に穴が開いてしまったような状況。これって意外に誰にでも一つや二つある気がして、大切な人を失ったとか何をやってもうまくいかないといった状況のこと。

主人公であるリーチャンドラー、彼はそういった心の喪失感から感情の多くを仕舞いこみ、兄の息子であるパトリックも普通に見えて心の底に不安を隠す。この感じが非常に考えさせられるし痛々しい。

壊れたものを元通りに装う、もしくは無かったこととして考えない。それらができたとしても決して完全に忘れ去ることはできない。そういう想いを抱いたまま人生を送って行く。当たり前だけど辛すぎる。人の99パーセントは感情でできているんじゃないかと思う程です。

何のために生きるのかということを強く考えさせられます。

カットも独特な箇所がいくつかあって、個人的には急に次の場面へ突然移るカットや背中から撮るバックショット、言葉は無いけど状況だけが痛いほどに伝わってくるショットの数々。全てが効果的に突き刺さってきました。

ラストの終わり方も冒頭にリンクする形で終わっており、多くを語らず良かったです。最近の映画は多くを語りすぎで、創造性を損なわせる作品が多い気がする。まあその方が動員数とか増えるんだろうけど、本質を見失ってしまっている気がして個人的には何とも言えない感じ。

それらとは対照的に実に感慨深い作品でした。とりあえず余韻を楽しんだ後もう一回観たいところです。

You Blew It! at rips

ここ最近のバンドでベストアクトでした。

「You Blew It!」


You Blew It! - Terry v Tori - Audiotree Live

ハジメさんが招聘してくるバンドはホントはずれが無い。

最近ではエモリバイバルなどと言われていますが、エモはとことんライブが良いですね。ライブに行かずに語れないジャンルな気がします。

malegoatも盛り上がりが半端なくて、最高潮の気分のままYou Blew It!に突入しました。

演奏は予想通り、というか予想をはるかに上回っていて1st、2nd、3rdと万遍なく演奏されていました。

アンセム級の曲も数曲あったので、大箱でも観たいバンドなのは間違いないです。

ラストにWEEZERの「Across The Sea」をチョイスする当たりなんかもセンスあります。


Weezer - Across The Sea

メンバーもめちゃくちゃいい人達で、フレンドリーに話したり、サインもいただき最高の夜になりました。

是非またの来日を望みます。 

Abendrot

Abendrot

 
Grow Up Dude

Grow Up Dude

 
Keep Doing What You're Doing

Keep Doing What You're Doing

 
You Blue It [10 inch Analog]

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Past in Present [12 inch Analog]

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ユヴェントス vs レアル・マドリード(CL決勝 2016-17)

underTOWNの友人と観戦しました。

ユヴェントス vs レアル・マドリード(CL決勝 2016-17) 


ユヴェントス vs レアル・マドリード 1-4 ゴールハイライト 2017年6月4 チャンピオンズリーグ

「レアル ユベントス cl」の画像検索結果

とにかくCLはテンションあがりますね。今シーズンは引っ越し等でサッカーが観れる環境が整わず、ほとんど見れていなかったんですが、観たい気持ちの高まりが収まりませんでした。

やっぱりサッカーは面白い。

序盤はユヴェントスも好戦していて、というかハイプレスかつ、素早い寄せで、レアル攻撃陣を押さえていたのですが、後半でがらりと雰囲気が変わりましたね。

ターニングポイントはカゼミロのゴールだった気がします。

そこからは完全にレアルペースになっていましたし、ユヴェントスのシステムが全く機能していなかったように思います。

やっぱり観ていて思ったんですが、ロナウドはストライカーとしての嗅覚がすごい。ここにいないだろというところに顔を出し、確実に決めきる。これが日本に足りないところなんだろうなと改めて思わされました。

来年は生で海外サッカーを観れればと思っております。

その前に来シーズンの視聴環境を何とかせねば。

ということでこちらを購入。

詳細は機会があれば公開します。 

Fire TV Stick (New モデル)

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Carousel Kings at 大塚MEETS

今年に入ってから一番熱いパンクバンド

「Carousel Kings」 

グッドなタイミングで来日を知り、行ってきました「大塚MEETS」

2回目の来日ということで、今年発売のニューアルバム「Charm City」を引っ提げて来日。

箱が小さかったともあって、本人たちも会場に現れ、テンションあがる展開でした。事前の聴き込みが半端なかったこともあって、知らない曲が無く、最高のコンディションで見られました。

ライブ自体も非常にテンション高めなセットで、2ndや3rdなど万遍なく演奏され、アンコールも2回もやってくれて最高に楽しめました。

ライブ中にメンバーが浴衣姿で演奏したシーンなんか似合いすぎてやばかったですし、ドラマーのダニーは格好含めたスタイルが超絶好みでしたし、演奏もタイトでやばかったです。

 

CK goes to Japan🇯🇵 | 📹@imyousukefujita #carouselkings #japan

Danny Wilkins • Carousel Kingsさん(@danieltwilkins)がシェアした投稿 -

 とにかくまたの来日を期待します。アルバムに関しては近く、「俺の名盤」で公開する予定です。

ROCKY

名作に観る衝動という名のシンプルな感情。

そういったものが人生には必要な気がする。

「ROCKY」 

 フィラデルフィアのしがないボクサーだったロッキーは、世界ヘビー級チャンピオンのアポロのきまぐれによって、対戦相手に指名される。勝てる見込みのない中、ロッキーは過酷なトレーニングを積み、リングへ上がっていく……。

 最近はダイレクトに感情を揺さぶられるような映画が気分だ。

そうなると必然的に昔の映画を観たくなる。

本作のストーリーは言わずもがなだが、人生への不満みたいなものが終盤にかけて見事に消化されていく感じは最高の映画体験な気がする。

とにかくやると決めたらとことんやり抜いた方がいい。そんな当たり前で難しいことをシンプルに見せてくれるし、勇気をもらえる。

作中で何度か訪れるロッキーが自分と向き合うシーン。鏡であったりポスターであったり。こういったシーンから自分と向き合うことの大切さみたいなものを感じられるし、ミッキーがロッキーの家を訪れ、不満をぶちまけた後の引きのショット何かも非常に感慨深い。

ロッキー自身がこのままじゃダメだとわかっているけど動けない。そんな感情の呪縛から解かれていく様が観ていて共感できるし感動する。

試合前夜にエイドリアンに弱音を吐くシーン、「相手はチャンピオンだから負けてもしょうがないけど、最後のラウンドまで立っていれてらただのゴロツキでないことを証明できる」、ここで何かが吹っ切れた感があってすごく痺れた。

その後のチャンピオンとの試合のシーンを観ていてずっと頭で思っていたことがある。他人からどう見られたいか、社会的地位がどうか、お金を持っているか、そういったことではなくて

「自分が自分をどう思いたいか」

それに尽きるんじゃないかと思った時、試合終了と共に最高のカタルシスが訪れた。

定期的に観たい映画は結局のところ自分にとっての名作なのかもしれない。