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Diggin LIFE 掘って掘って掘りまくれ!

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フィルムvsデジタル

実は今回のZEROには個人的な裏テーマがありました。

「写真はフィルムとデジタル、どっちの方がいいのか」

というもの。以前から撮影する時は1カメラ、1レンズという変なこだわりがありまして、昨年からのフィルムとデジタル、両機材を持って行くというスタイルに決着をつけたかったんです。 

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 ちなみにフィルムに興味を持った経緯というのが気になる写真、気になる写真家の方、そのほとんどがフィルムで撮影をしていたということ。

また、映画も好きなことからそういった生々しさみたいなものには常々こだわりがあり、それもあってかちょっと撮ってみようかなと思いました。

ACTRASHLYのK氏に関しては以前からフィルムに傾倒していたので、それも間違いなく後押しになったのですが。

本題に戻りますと、今回、デジタルで撮る際に、ほぼ同条件でフィルムでも撮影し、見比べるということをしてみました。

結論は

「空気感のフィルム、綺麗さのデジタル」

というある種の結論を自分なりに得ました。

見比べるとわかるんですがフィルムの空気感は圧倒的で、フルサイズのデジタル一眼といえど歴然とした差があると思います。完全主観ですが。

ちょっと見ていきます。

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全て上がフィルム、下がデジタルで撮ったものですが、綺麗さや色味といったものはさておき、臨場感、空気感が全く違う気がしております。

まぁ撮る目的やシーンによっても変わるかと思いますが基本的に空気感が欲しい私としてはフィルムなんだろうなと思っております。

今後は1カメラ、1レンズ、1フィルムとなりそうな感じがしております。レンズはある程度決まっているので、フィルムの種類に少々悩まされそうです。その辺も紹介していければと思っております。

 

シング・ストリート 未来へのうた

またまた特別上映で公開されていたのでこちらを観てきました。

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「シング・ストリート 未来へのうた」


「シング・ストリート 未来へのうた」予告編

1985年、大不況のダブリン。人生14年、どん底を迎えるコナー。
父親の失業のせいで公立の荒れた学校に転校させられ、家では両親のけんかで家庭崩壊寸前。音楽狂いの兄と一緒に、隣国ロンドンのPVをテレビで見ている時だけがハッピーだ。
ある日、街で見かけたラフィナの大人びた美しさにひと目で心を撃ち抜かれたコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走る。
慌ててバンドを組んだコナーは、無謀にもロンドンの音楽シーンを驚愕させるPVを撮ると決意、猛練習&曲作りの日々が始まったーー。

80年代が舞台ということで、私の青春時代とは少しずれているのですがバッチリでした。

音楽が良い、ファッションが良い、雰囲気が良い、そして兄が良い。良いことばかりでどこが良かったんだって話ですが一つずつ挙げていきましょう。

まず音楽、これはパンフレットなどでも書かれている通りで80年代を代表するバンドの面々による楽曲が登場します。The CureDuran DuranThe Jamなどといった錚々たる顔ぶれ。

さらに作中でバンドが作った楽曲も多数登場するんですがそれがまた良いんです。へたしたらそっちの方がいいんじゃないかっていうくらい良いんです。完成度がどうこうとか詞がどうこうといったことではなくて、もう感覚的なもの。音楽ってこういうものだったよなと思い出させてくれます。特に気に入った曲を何曲か挙げときます。


Up by Sing Street


Sing Street - Drive It Like You Stole It (Official Video)

これはレンタルでも購入でもいいので絶対にサントラを聴くべきです。捨て曲なしです。

次にファッションですが、これも若いころにありがちな影響を即座に反映させる感じ。凄くいいです。自分もファッションに興味を持った当初ってこういう感じだったよな、といった感覚が蘇ります。

そのファッションもメンバーの成長と共に様になってくるんですが、それも自然な感じで良かったです。

そして雰囲気が良い。これは映画全体の適度にPOPな雰囲気であったり、誰の家庭にもあるような問題の雰囲気、バンドの雰囲気であったり家族の雰囲気、全部がリアリティがあってよかったです。

とくにバンドの雰囲気に関しては軽い感じで結成するところや、曲作りへの姿勢の軽さなんかが高校生らしいなといった印象で実に嘘が無い。ギターを担当するエイモンのクールなんだけどわかってる感じとか最高です。

最後に兄ですが、この人無くしてこの映画は語れないかもしれません。主人公の音楽的基盤を作ったのは間違いなく兄の影響でしょうし、要所要所での音楽への助言、振舞いに説得力があります。

作中で兄が主人公である弟に、「バンドのカヴァーなんかしたって何も面白くない、曲を作ってこそだろ」的な発言をするシーンがあるんですが、あれは響きました。

今の世の中って作られたものに満足して自発的に何かクリエイティブなことをする機会って圧倒的に減ってると思うんですよ。でも本作の舞台の80年代とかってスマホもないしネットもない。こういった制限された環境の方が何かに打ち込む点においては強い気がしました。

まぁそれを嘆いても仕方ないですが少しでも自分で考えて過ごすよう努力していきたい、そう思わせてくれる言葉でした。

話は逸れましたが、とにかく兄の存在感がありすぎて良いです。

とにかく忘れてた何かに気付かせてくれる、そんな映画だと思います。 

シング・ストリート 未来へのうた [DVD]

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シング・ストリート 未来へのうた

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ZEROⅣ~始まりの場所編~

ようやくZINEが完成しました。

出来上がった正直な感想としては「まだまだ」といったところ。

二人で開封したのですが、共にそういった感触でK氏はとりわけ残念がっておりました。

まあとりあえず作ってみるということだったので当然と言えば当然の結果だったのですが。

作成は

wpb.imagegateway.net

に依頼しました。

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価格重視で仕上がりの雰囲気が良さそうなところをチョイスしました。仕上がりに関してはまずまず。色味の再現性は多少誤差があり、レイアウトの自由度は低いかなといった印象でした。

次回は別のところも試してみたいところです。

肝心の写真に関してですが、客観的にみると満足のいくものではなく、精進が必要なようです。

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構成に関しては各人が左ページ、右ページを担当し、時系列順で配置しました。今回の企画自体が「以前と同じルートで周り、今の自分達は何を撮るのか」という内容だったので時系列で配置しました。

意外なことに見開きで同じ場所の写真をチョイスしていることもあり、感性的に近いものがあるということに驚きと必然を感じました。

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今回を足掛かりに、続けていきたいところです

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セッション

近くの映画館がクローズするということで過去作を格安で放映しており、こちらを観てきました。

「セッション」


映画『セッション』予告編

名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。
浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。 

DVDで一回観ていたのですが夜中に観ていたこともあり、ぼんやりと低音量で観ていた為、そこまでといった印象でした。

今回映画館で観て、その印象は完全に吹き飛びました。やはりこういった作品は絶対に映画館で観ないと観誤りますね。反省です。

この映画、観る人によっては本当に胸糞悪く、ただただ不快、音楽に関しても現実感が無く、駄作と言われるかもしれません。

ただ、私はこの映画に自分が思う感覚の全てが詰まってるなと感じました。というのも冒頭から最後まで抜けることが無い緊張感、音楽というものの本質的な価値観、人生というものの意味、これら全てが見事に詰まっていました。

まず展開がスリリングでアクション映画やホラー映画を観ているかのような緊張感があります。こうした要素が複雑に絡み合い、何でかわからないんですが終始観ているこちらが緊張状態に。これが非常に心地良いんです。

そして音楽。途中、スタバで流れているジャズをけなすシーンがあるんですが、全くその通りで、今の音楽シーンはリスナーの側が非常に表面的にファッションの一部として音楽を聴いている感がある。それを痛切に批判していて実に痛快。自分も思い当たる節があり、しっかりと聴こうと思わされます。あと単純に音の細部であるとか音楽に対する姿勢、これらがストレートに伝わってきて、「やっぱ音楽ってこういうものだよな」とも思わされます。

最後に人生観。これはもう主人公のニーマンと鬼教師フレッチャーの関係性がそのまま人生の教訓のような気がします。あくまで私のですが。私自身何もしないでただ生きるなら生きている意味はないと思っているのですがニーマンもそれに近い考え方のような気がしました。

音楽をやる。そこには憧れ等の要素もあるかと思いますが、実際のところ至ってシンプルな感情があるはずです。そう、やりたいからやる。それだけのことです。さらに言うとやるからには上を目指す。その当たり前の感覚が2人は率直に出過ぎているがために、狂気と捉えられているように思います。

だって人生全てにおいてやるかやらないかの二択でしょう。ならやった方が絶対に良い。と私は思います。

それが非常に顕著に出ているのが、ほとんど最後のシーン。ニーマンがフレッチャーにはめられ、ステージを出ていこうとします。そこに観客席にいた父親が駆け付け、ニーマンを抱きしめ、一緒に帰ろうとします。そのシーンでニーマンが選んだ道が・・・。

「帰るんじゃなく、(借りを)返す」

ここに決意と覚悟が込められている気がして胸が熱くなりました。そこからの15分間はただただ最高の時間でした。

映像的な部分でいうと、緑色が非常に効果的に使われていた気がします。主にネオンや照明の緑色。どのシーンも決して綺麗な緑ではなく、ぼやけた緑色。これが禍々しくて現実と切り離したいようなシーンに使われていた気がします。個人的なルーツカラーでありアイコンにもしようしているくすんだ緑。これも同じような理由から好きなのかもしれません。

とにかくこの映画は観るではなく体験する映画だと思うので良い音で、できれば映画館ですが、それが無理ならヘッドホンなどを使用し、体験することをおススメします。 

セッション コレクターズ・エディション[2枚組] [DVD]
 
WHIPLASH

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セッション [国内盤HQCD仕様]

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エモリバイバル~You Blew It~

最近のエモリバイバルが止まりません。

先日underTOWNの友人と会った際、「INTO IT. OVER IT.のライブがかなり良かった」という話をしておりまして、私も注目していたのですが参戦できず、非常に残念でした。

それから間もなく、はじめさんがやってくれました。あっ、はじめさんというのは「INTO IT. OVER IT.」の招聘も手掛けた恐るべき方です。

そうです。アメリカ、オーランドのインディロック/エモバンド「You Blew It」招聘です。

来日を知り、聴いているうちにドハマりしてしまいました。高校時代に最初に触れた洋楽がBlink182であったりNEW FOUND GLORYといったパンクバンド勢。そこからエモに流れてといった経緯があっただけに、懐かしく、やっぱりいいな感もあります。

直近ではWEEZERの「White Album」も非常によく、エモの良さを再認識しているところです。まあWEEZERがエモかは微妙なところですが。 

ウィーザー(ホワイト・アルバム)デラックス・エディション

ウィーザー(ホワイト・アルバム)デラックス・エディション

 

 音の美しさとノイズ、変則的なリズムなんかがたまらなく良いんですよね。とにかくYou Blew It」のライブはかなり楽しみにしております。スケジュールなんかはまだなので続報を期待します。

それまでに死ぬほど聴きこむか。 

ABENDROT

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Keep Doing What You're Doing

Keep Doing What You're Doing

 
Grow Up Dude

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Past in Present [12 inch Analog]

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You Blue It [10 inch Analog]

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ランボー

偶然とタイミングって重なるものなんですね。最近観た映画の関連作品がタイミング良く、地上波放映されております。

前回のクリード熱も冷めやらぬ中、「ランボー1,2」が地上波で放映されておりましたのでそちらを少し。 

ベトナム帰りの復員兵ランボーは、戦友を訪ねてある町にやって来る。だが戦友は化学兵器の後遺症で死んでいた。復員兵に冷たい国への怒りが、よそ者に対する警察の屈辱的扱いをきっかけに爆発する。たった一人の軍隊と化したランボーは、数百人の警官隊を相手に壮絶な戦いを開始する。

前作の事件で服役中だったランボーは、釈放と引き換えに特別任務を与えられる。それはベトナムの奥地に行き、捕虜となっているアメリカ兵の状況を調査してくることだった。パラシュート降下の際の事故で火気類を全てを失ったランボーは、ナイフと弓矢だけを武器に敵地の真ん中に降り立った・・・。

以前から何度か観ておりましたが、クリードの影響か、いつもよりも興味深く観れました。スタローンはよく演技が下手だとか言われていますが全くそんなことは感じず、改めて魅力的だなといった印象。

まぁ筋肉殺人マシーンといったイメージがあって、寡黙な為、多くの人からはそのように思われているんでしょうが。

哀愁漂う存在感と表情、肉体的説得力をもって迫ってくる演技力。もうこれだけでスタローン映画は観る価値あると思いました。

 「ランボー」に関しては当時のアメリカの社会的背景を如実に表している社会派戦争映画といった趣ですし、「ランボー怒りの脱出」に関してはより肉体的かつ慈悲深い戦争映画といった印象です。

ちょっと今一度スタローン映画を観返していきたいと思います。 

 

クリード/チャンプを継ぐ男

私自身ロッキー世代ではないのですが、純粋にいち映画として傑作でした。

クリード/チャンプを継ぐ男」

スターウォーズも然りですが、こういった大作の続編作りって相当なプレッシャーだと思うんですよ。そんな中でも非常に良くできた作品だと思いました。

ロッキーが再び立ち上がる。親友アポロの息子をチャンピオンにするために。

元ヘビー級王者アポロ・クリードの愛人の息子アドニスは、
生まれる前に死んだ父を知らずに育つ。

だが、その血に流れる戦いへの情熱は抑えられず、
かつて父と歴史に残る激闘を繰り広げたロッキー・バルボアを探し出し、トレーナーを依頼する。

一度は断るロッキーだが、親友アポロと同じ強さと決意をアドニスの中に見出し、
アドニスをチャンピオンにすると決意。

果たして絶対的不利なアドニスと、かつての英雄ロッキーは奇跡を起こすことができるのか! ?

監督は本作が初の長編作品ということですが、その事実にも驚きです。画のトーンや音響効果等、若い感性が確実に入っているなと思う一方で、往年のロッキーを踏襲している部分も要所要所あり、カタルシスが半端ないです。

自分がこの映画で一番しびれたセリフがあって、ロッキーがクリードに対して言う何気ないセリフ。

「もう許してやれ、恨むと自分が辛くなる」というシーン。これは深いなと思いました。

誰もが人生において抱える悩み、それって次第に悩みから恨みに変わり、最後には何も残らないといった最悪の結末になることがほとんど。大なり小なりね。

それに対して誰かであるとか何かを恨むのではなく今の自分を信じ最善を尽くすことの必要性を感じました。

それができるのもロッキー自体がそれを体現しているから感じることだし、説得力もあります。やはり生きる伝説はただものじゃないなということですね。

とにかく元気とやる気が出る映画なので寒い時期にぴったりかと思います。内側から熱さを。