ワールドっカップって不思議なもので、強豪国と言えど歯車が合わなければあえなくGSで敗退してしまうんですよね。
『明暗を分けたのは何だったのか~ワールドカップ2022グループステージF クロアチアvsベルギー編~』
このカードはまさにそれを反映したような試合だと思っていて、結果的に得点は0だったものの明らかに練度という意味ではクロアチアが勝っていた気がする。
特段クロアチアが良かったというわけでも無いけど、確実にチームとしてのまとまりはベルギーよりも高かった。
中でもやはりというべきか、モドリッチの存在は大きく、37歳にしてこの日程であそこまで動けてしまう凄さ。
リーダーシップとしてもそうだし、背中で語る逞しさ、プレーで魅せる華やかさ。どれをとっても一級品だということは紛れも無い事実だと思う。
自分自身がこういう選手を好きだからそう思ってしまうところもあるかもしれないけど、それでもやっぱりモドリッチは凄いと思う。
この左中盤での活動量たるや。データ以上に動いているように見えるところもあるし、それが最後まで貫けるという無限の体力。
ロングボール成功率なんて7/7で100%ですよ。シュートシーンやパスシーンを見ても技術の高さと精度は半端無いですし。
DFのグヴァルディオルも良かったですね。
危険なところには常にいる的な感じでしたし、フィジカル的な強度も申し分ない。クリア数も9回と圧倒的。あのフェイスガードも含め、かなり守護神感出てましたね。
他の選手も流動的ながら、献身性、連動性、かなりタフに全員がやり切った感じじゃないでしょうか。
ベルギーに関しては何となくらしくないプレーが多かったと言いますか、なんかパッとしなかった印象。
特にルカクなんかは交代で入ってきて、何度もチャンスがあったにも関わらず決め切れない。いつもなら出来ているようなプレーが全然出来ていない。最近のクラブチームではあまり観ていないんですが、以前なら確実に決めれているようなボールでさえ凡ミスでフィニッシュ。これは明暗を分けましたね。確実に。
デブルイネも終盤こそ調子を上げてきていましたが、それまでは全く怖さが無い感じ。シティにいる時のあの怖さは何だったのかと思ってしまうほど。まあクラブと代表ではかっても違うと思うので比べるのもあれなんですが。
良かったと言えばクルトワぐらいでしょうか。いつも通りの素晴らしいシュートストップ。ポジショニングが良いから防げる、頭の良さと感覚は健在でした。
いずれにせよチームとしての練度無くして個で打開することは厳しいということです。
個で打開は難しいけど、個が良く無ければチームとしても機能しない。
矛盾しているようで複雑なサッカーあるあるを観たような気がします。
このクロアチアと当たることになるのかと、穴になりそうなところを観ていましたが、いくつかそういった場所もあるなと思ったので、その辺はもう少し自分なりに考えたいと思います。
では。