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Diggin LIFE 掘って掘って掘りまくれ!

オルフェオ

小さなことが人生を支配する。

オルフェオ

この作者の小説は以前から読みたいと思っていたものの中々読めておらず、ようやく読めました。

はっきり言って海外文学などを全く読んでいない人は難しい言葉や固有名詞が多いと思うし、本作に関していえば音楽的知識もかなり要求されると思う。

ただ、自分にはそれらがほとんど無い。

まぁ海外文学も少しは読んでいるし、音楽もそこそこ聴いてるとは思う。

でも、種類が違うと言うか、圧倒的な知識量の違いに打ちのめされる。なのに不思議なんですよね。嫌な感じがしない、むしろ、知らないなりにも読み進めたいと思ってしまうし、独特な世界観に引き込まれてしまう。

本作は大きく3つのストーリーが並行して進んでいくんですが、そのシームレス感と言いますか、独特の語り口がとにかく癖になる。音楽的なとか、政治的なとか、正直分からない単語が多々出てきます。

なのに、読んでいる最中にはイメージとしてぼんやりと頭に浮かんでいますし、逆にいえば浮かんでいないとも言える。

時折、これは読めているのか、内容は理解してるのかと思ってしまうんですが、それも含めての読書体験。

作者であるリチャードパワーズはかなり事前準備をする方のようで、それこそ下調べを超えたインプット量。

それを初見で、識者でも無い人間が理解できることの方が不思議というもの。

そう考えると何度も読み返す楽しみもありますし、それが無くても楽しめるというんだから凄いの一言。

音楽に関しても膨大かつ、ジャンルレスな情報が出てくるんですが、不思議とリズムというか感覚的に入ってくるものがある。

これも不思議な感覚で、当然実際の意図や作品と異なるメロディ、リズム感なのかもしれませんが、それを踏まえて実際の音源を聴いてみるのも面白いんじゃないでしょうか。

読書って全てそうだと思うんですが、誰しもが同じ作者の作品に響くわけでは無くて、知らないけど何となく惹かれるとか、装丁が気に入ってしまったとか、何となくを大事にして読んでいけばいいと思うんですよね。

そういった意味で自分にとっての大切な作者であることは間違いない気がしております。

他作含め少しずつ読み進めていければいいかなと。

では。