最高峰の戦いはやはり最高だった。
やっぱりサッカーって最高だなっていうのは最高の試合を観るたびに思うことであって、そういった意味でのCLというのはまさに最高峰。その決勝とあればやはり素晴らしいサッカーが観れるわけで、今回も素晴らしい体験をさせてもらいました。
今季のバイエルンは一味違うなと思わされたのはバルサとの一戦で、あそこまで完膚なきまでに潰したのは、衝撃の一言でした。
パリのアタッカーも相当な攻撃力を持っていることは知っているけど、あのシステマチックなバイエルンをどう止めるのか、その辺が非常に見物だと思っておりました。
立ち上がりから相当に速いプレスと運動量。
両チームとも最後まで持つのかと思わされる速さに、まず驚かされました。
しかも、そのスピード感を維持しつつ、正確性、クリエイティビティ、フィジカルコンタクト、どれをとっても一級品。
コロナの影響でシングルマッチかつ、リーグ戦後の開催ということもあってか、各選手のコンディションも良く、フルパワーでの試合が観れたことも要因かもしれません。
パリに関しては何と言っても前線のムバッペ、ネイマール、ディマリアの攻撃力。個人突破もさることながら、連携の精度も素晴らしく、攻撃のスイッチが入った時は厄介この上ないところが魅力的。中盤のマルキーニョスの超人ぶりも健在で、守備時にはどこまででも追走し、危険な場所には必ず顔を出す。攻撃時にはチームとしてのバランスを保ちながら高さを生かして得点も決める。
GKナバスの存在も大きかったように思います。経験が豊富で、大舞台でも淡々とこなす。的確な配球だったりポジショニングはさすがと思わされました。
対するバイエルンは全体的にエグイ。
ミュラーの最近の覚醒は目覚ましく、この年でこれだけの運動量があり、どこまでも的確でした。
レバンドフスキのポストプレーはいつみても爽快で、体制崩さず、シュートまでもっていくあのボディバランスには驚きでした。
ノイヤーもセービングは相変わらずだし、粘り強く最後までボールを見る守備は圧巻でした。際での存在感は健在で、ノイヤーがいなけらば数点決められていたような場面も多々ありました。
そしてキミッヒとチアゴ、この二人の球の逃がし方は絶妙で、特にチアゴが持った時の安定感たるや。そこからのボールの展開も素晴らしく、本当に試合をコントロールしてるんじゃないかと思うくらいの活躍ぶりに驚きました。移籍が噂されているのでどこに行くのか。年齢的なこともあるかもしれませんが、まだ数年はベストコンディションでやれそうなことを考えると、楽しみな所です。
他の選手も全員素晴らしかったですが、とにかくこれは試合を観るしかない。そう思えるほどに、両チームの完成度と熱量が半端じゃなく、最高峰の戦いはここまでギリギリの局面で決まるのかと思わされた次第です。