いよいよ今回で最終章ですね。
逆光になりがちな写真をかなりハイキー目に振ることで変な瑞々しさみたいなものが出るなと思っての一枚。
家の古さとは対照的に新しい始まりすら感じるところが惹かれたポイント。
車の存在感自体も塗装を綺麗に描写することで見えてくる不可思議さがあるんですよね。アンティークなどにも通じる古き良き部分と光沢の新しさが混在する感じ。
こういった金属の表現を撮ってみて思ったんですけど質感の表現やアンダーの出し方で見えてくる輪郭が中々良いですね。
別パターンで、フォーカスをぼかすことにより色の柔らかさが出る曖昧な表現も好み。
ソリッドとニュアンスの振れ幅の違いが悪くない。
この民家も遠目で見て凄く印象的な建物で、なんか変な雰囲気があったんですが、歩いていた住民と話したところ、この家は建設途中で施工が止まっている物件とのこと。
数年は止まっているらしく、故のこの古くも新しい佇まいが非常に独特。
この雰囲気は独特でしたね。住宅街に普通に存在しているのに気配を感じない不確かさがあって。
たまたま散歩中の方と話したからわかったものの、知らなければ予想外の状況でしたからね。絶対にわからない実情でした。
これは衝撃的でした。
86ですよ。
イニシャルDにハマり、車に興味を持ちだした年にたまたま発見したレビン。
年代等は不明ですがかなり古いモデルなのは確かかと。
これも古いのはわかっているんですが、角度と面積、構図をちょっと大胆に切り取り、光の加減を平面的に捉えることで、ダートカーのようなこなれ感に振ってみた一枚。そうなると一転して年式の古さが薄れるから不思議ですよね。
この一枚が今回の写真の中で、一番28mmの寄りを生かした仕上がりになった気がしますね。
改めてこのレンズの寄りはスナップに向いている気がします。背景の広がりと寄りのクローズアップのバランスが面白く写る。
最後に撮ったのがこの夕日に近い斜光の一枚。
光の捉え方次第で朝日が夕日に見え、夕日を朝日に見ることも出来る。
その時間間隔の捉え方と表現で見える世界が変わるっていうのも面白いですよね。あとやっぱりこういうパースは28mmだと映える。どうしても普段の40mmとか50mmと比べると、こういう画は撮れないんですからね。
とりあえずこれで写真は出揃った。さて、ここから写真を絞って、ZINE制作を行っていきますか。
それでは。