ここまで来たら総力戦。
『底力vs底力~ワールドカップ2022 3位決定戦 クロアチアvsモロッコ編~』
両者共に死力を尽くしてきたわけで、そんな両者が当たるのも運命なのかどうなのか。
そんなカードとなりましたが、序盤からやはりかなりの攻防戦。
両チームとも選手を欠いている状況だったので陣形は同じながらも、いつもとは違った感じ。
こういう時って意外な若手が出てきたりするんですが、そういった際立ったような若手はいなかったような。
やっぱり主力でやっていた選手たちが良かったんだなと思う試合ではありましたが、自力と経験の差でクロアチアが勝利したといったところでしょうか。
目立ったところで言うとクロアチアはオルシッチとグヴァルディオル。
オルシッチはチャンスメイクもそうですし、思い切りが良かったなと。ペリシッチを低い位置に置いてのスタイルも合っていたように思いますし、得点のにおいを一番感じました。
グヴァルディオルは相変わらず良くて、タイミングとボールを前進させる判断が潔い。タイミングは天性のものだと思うんですけど、視野が広いからこそ見れる部分もあるんだろうなと。
ゴールもその賜物でしょうし、後半に見せたあのボール運びはなんですか。
CBがボックス内に侵入し、あわやファールorゴールって。しかもその侵入の仕方もオフザボールでの動き出しもCBのそれじゃない。あのタイミング自体も飛び出して平気だという判断のもと行ったことを考えると、やっぱり将来が楽しみなところ。この試合と前の試合に関しては少しミスが増えたようには見えましたが、ここまで短期間での連戦を考えると疲れもあったことでしょう。
そしてやっぱりモドリッチは凄かった。
パス成功率も62/67と93%ですし、ロングボール成功率4/4で100%。地上戦5/7。この連戦の最終戦でこのスタッツはヤバすぎる。37歳ですよ。彼無くして3位という結果はあり得なかった。
まずもってお疲れ様です。そして終了早々次はレアルでの活躍を期待します。
一方のモロッコも想像以上の健闘っぷり。アムラバト、ブファルをはじめ、個々の強度の強さ、そして粘り強さ。
アムラバトは是非アーセナルにも欲しいなと思うようなタフさとスタミナ。中盤底でああいう動きが出来る選手が欲しいんですよね。球際での判断や厳しいところでも冷静に捌けるというのもメチャメチャ魅力的。フィオレンティーナでどういった立ち位置なのかわからないんですが、年齢的にも26歳と良い気しかしない。
ブファルも思った以上の働きで、今までも良かったんですが、右サイドでのツィエク、ハキミ、ウナイが良過ぎたんですよ。
それが今回はかなり奮闘していました。突破力であったり献身性、攻守に労を厭わないところも含めて、かなり効いていました。
こういう粒揃いな選手が多いというところもモロッコの強さだったんだろうなと改めて思いつつ、初出場ベスト4はそれだけでも快挙だと思いますので。
では。