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今クール一番のドラマ~100万円の女たち~

このドラマ良かったです。


RADWIMPS 野田洋次郎初主演『100万円の女たち』4月7日独占配信!

年々面白いドラマが減っている中でこれは最高でした。毎週観たいと思わせる演出も含め、最後まで楽しめました。

青野春秋原作のコミック「100万円の女たち」の実写ドラマがパッケージ化。売れない小説家、道間慎は半年前から5人の謎の美女たちと一つ屋根の下で暮らしている。女たちは家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を慎に支払う。共同生活にはいくつかルールがあり、彼女たちに対する質問は一切禁止。普段は何をやっているのかなど一切は謎に包まれているが共同生活を通じ、過去や存在理由などが少しずつ解明されていく…。

良かった点がいくつかありますが、まずRADWIMPSのボーカル野田洋次郎

表立った舞台にはほとんど顔を出さなかった彼がドラマに主演ということで非常に興味深かったです。現実世界で名だたる美女とのスキャンダル等、かなりモテモテな野田さん。正直ドラマを観るとその理由が自然と伝わってくる気がしました。それくらい人と接する態度が自然。それでいてやさしさやミステリアスさを内包している。これで十分ですね。

キャストのチョイスも絶妙で、全員キャラが立っていて良い。

特に新木優子演じる開菜々果が最高でした。同時期にCRISISというドラマにも出ていたんですが、このドラマで気になり調べるまで同一人物だと思いませんでした。

どんだけ役の幅があるんだよ。と思わずにいられないくらい別人でしたし、本作の中での天然なようでいて芯がある感じ。かなり好きな感じでした。こうなると完全に個人的な主観ですがw

最後に本作の主題である「感情」。

これも非常に良く描かれていて、後味が良かったように思います。

小説家という観点から「感情」を間接的に紐解く、決して核心には迫らないけど映像的、演出的にそれらを語る。考えれば考えるほど深い作品だったように思います。

細かい点を挙げるとキリがないので端的に言うと

「人は生きる上で感情を揺さぶり、揺さぶられ生きていくもの」

最後のシーンで主人公である道間慎が生きる理由を模索し「誰も傷つけたくないし傷つけられたくない」といったようなことを言うんですが、それは生きてく上で絶対に無理なことだし、本当は本人もわかっていることだと思う。

誰もが思う順風満帆。それは所詮絵空事だし、夢物語。本当にそうしようと思うなら全ての感情に蓋をするか、死んでしまうしかない。

それに対しての塚本ひとみ(松井玲奈)が言う「全てのことに意味を見出すことは必要なの?」という問いは非常に的を得ているような気がした。

感情に押しつぶされるか、感情と仲良く付き合うか。そういうことのような気がした。

ちなみにですが、あえて原作は観たくないほどの仕上がりでした。