当たるチームとタイミングが悪いような。
『今後の課題と今出来たこと~アーセナルvsブレントフォード~』
前節もそうでしたが、今節も好調ブレントフォードとの対戦。正直プレミアの順位はあって無いようなものなので、こういう別の要因に振られるところが大きいというか、そういうリーグなんですよね。
そこへ来てここ9連勝中のブレントフォード戦。しかもプレー強度が高く、クラシカルな戦術を併せ持ったようなチームとの一戦。
まあエバートンに比べれば柔軟性もある監督だとは思いますが、相手に対して戦術を変えてくるところ、ことアーセナルに関してはベタ引き、カウンターを狙ってくるところを考えても前節の光景が浮かばざるをえません。
そんなブレントフォード戦ですが、予想通りのベタ引き展開。
5-3-2のような中央固めの守備により、またしてもファイナルサードが遠い。崩すのは得意なアーセナルとはいえ、ここまで陣形がコンパクトでソリッドだと中々崩せない。
5-3のライン間も狭いですし、戻りも早いんですよね。
それでも前節よりはこじ開ける力が機能していました。守備的な固さもそうなんですが、今回はそれ以上に前線に張っているトニーが厄介でした。
彼のキープ力が尋常じゃなくて、どんなボールでも収まってしまう脅威。これがラインコントロールにおいても守備時の距離感においても影響していたなと。
この試合で良かったのは何といってもパーティ。
中盤を支配することでここまで楽になるのかと思わされるようなプレーでした。特に守備時のトランジションが早く、その時の予測やポジション取りが良いことでボールが奪えちゃう。奪ってからの局面においても、身体の使い方が上手く、フィジカルも強いから取られないというのはさすがですよ。
やっぱりパーティ無くして、今のアーセナルは無いなと思わされますよね。
このヒートを見ても分かりますけど、相手陣内でこれだけ活性化されてるとやっぱり押し込めるというか。まあそれに加えてトランジションにおける対応が抜群だからこそ、パーティは最高なわけですが。
これってどっちかが不足しているとやっぱり微妙なわけで、それも込みでパーティは最高なんです。
あとウーデもこの神出鬼没感は生きてきますよね。顔を出すタイミングが絶妙ですし、彼はパーティと違う意味で奪われない。スキルフルな感じをそつなくこなせるところが素晴らしい。
エンケティアもこの試合では降りてくる機会が多く、ボールを引き出すシーンが多かった気がします。やれば出来るんだなと思いましたし、まだジェズスには及ばないものの、これまた経験あってのことでしょう。後はああいった狭いスペースでも決め切る技術というかメンタルというか、その辺が身に付けば鬼に金棒かと。
いずれにせよ、ここのところのアーセナルに対応が俄然タイトになってきており、特にウイングに対してのダブルチームっていうのが定着してきていて、マルティネッリとサカは苦しんでいる感じでしたね。まああれだけフィジカル的に強い相手2人に付かれればそりゃそうなりますよ。
でもマルティネッリもサカも前の試合よりはそういったマークに適用してる印象でしたし、崩せるチャンスも増えていました。とはいえタイト過ぎる。
少ないチャンスでしたが、サカからのトロサールは見事でした。
交代後も仕掛けどころは良かったですし、何よりゴールのにおいがするプレーが多い気がします。連携含めこれからでしょうけど、この感覚っていうのは身に付けようと思って身に付くものではないと思うので、その意味では貴重な戦力になりそうです。
次はいよいよシティ戦かぁ。相手が完勝しているだけに重要な一戦になりそうです。
そういえばの余談ですが、あのブレントフォードの得点シーンは絶対にオフサイドだろと思っていましたが、やはり誤審があったのか。人間がやることだから仕方がないところではありますが、この局面での誤審は効いてくるなと思ってしまいます。
では。