紛れなき陰の功労者がついに表舞台へ降臨。
常にギリギリをモットーにやっているのかと思ってしまうほどギリギリの戦いが続いていますが、本節もそのままに。
プレミアあるあるですが、プレミアはやはりどのチームも強い。
これが前提にあって話が進みますが、今回も色々と驚かされました。
来期CL出場をかけて戦うアーセナル、対してEL優勝に向け、カップ戦も戦うウエストハム。
この感じからして、若干メンバーを削ってくると思ったんですが、いやいやあまり変わらず。
トップにアントニオがいなかったり、二列目にソーチェクが欠けていたりと完全体では無かったものの、最終的には完全体になっていましたし、何より層が薄くは無いという。
ある程度高いクオリティでやれる選手が残っているところからしてもプレミア勢は侮れません。
試合自体は序盤からアーセナルがポゼッションする形で、押してはいくけど決定的な手が打てないといった感じ。いつも通りの押し込みきれない展開が続いておりました。それを打破したのが38分、ホールディングになろうとは。
驚いたのはプレミア初得点ということ。
ホールディングのベテラン感から気づきもしませんでしたが、なんと無得点だったんですね。
そのホールディングが自力を見せた試合となったわけですが、本当に良く成長したと思いますよ。
腐ることなく常に準備をし、練習に励む。技術に関しても展開を読む眼にしても、着実に力を付け、今ではスタメン勢と互角にやりあえるくらいにまで成長したんじゃないでしょうか。以前だったらホワイト欠場なんてピンチでしか無かったのに。
元から才能があった選手やフィジカル的な恩恵を受けている選手も好きですが、こういう縁の下の力持ち的な選手はいざという時に頼りになるなと思います。
それは前回も言ったようにエルネニーも然りですが。
そこから前半のうちに得点を返され、ますます面白くなりそうだと思っての後半。
またしても決めたのはCBのマガリャンでした。
アシストになったマルティネッリのクロスは絶品でしたね。
タヴァレスと縦関係になっていたので攻撃時の連動が少し足りない気がしましたし、それゆえの単騎突破や足元のスキルもあまり出ず、本来の躍動感が出ていたのは守備がほとんどだなと思っていた所でのあのクロス、何度見かえしても力加減、受けてからのタッチ、角度、全て完璧でした。
個人的には仕掛けるマルティネッリが好きなのでその辺がタヴァレスでも出せるようになると良いのですが、キャラを考えるとティアニーとの方が相性が良い気がします。
そんな得点が不足している中、希望としてのエンケティア。
数試合前から覚醒の様相を見せ始め、今回も輝きは見せていたものの、あと一歩。
抜け出しやパスを受けるところまでは良いんですが、フィニッシュが決まらない。あれが決まるようになるとワンランク上のステージへ行けるだろうし、本人もより調子が出てくると思うんですよね。相手DFの脅威としても一層機能するだろうし。
突然そこまで求めるのは酷だと思いますが、彼なら出来る。そう信じて残り数試合で何得点決められるのか。試合としての結果と共に注目したいところではあります。
とはいえここで勝ったのは大きいですね。今の時期はその辺をかなりシビアに観がちですが、どうしてもCL出場してほしいところなので。
対するウエストハムは中盤が安定していましたね。
ライスとノーブルの距離感、役割分担がしっかりと出来ていたように見えましたし、サポートの入りも非常に連携が取れている。
ボーウェンのあのゴールシーンでの技術力は敵ながら何度かリピートしてしまいましたし、ズマのディフェンスも何度か驚かされました。
まあ一番驚いたのはファビアンスキのセービングですけどね。彼がいなければあと何点かは決められたかもしれないですし。
ますます盛り上がるプレミアリーグ。楽しみ半分、不安半分ですが全力で楽しみたいと思います。
では。