始まりは爽やか、終わりはダーク。そんな映画です。
「コップ・カー」
家出中の少年ふたりが、荒野で偶然みつけた一台のパトカー。悪戯に車を走らせはしゃぐふたりだが、
それは絶対に手を出してはいけないパトカーだった……。彼らがトランクの中身に気づいたとき、
謎の悪徳保安官(ケヴィン・ベーコン)による恐ろしい追跡劇が幕を開ける!
ストーリーだけ見て鑑賞しました。
子供と言っても高校生か大学生くらいを想像していたのですが10歳前後の子供が主人公と、意表を突かれました。
本編もカーチェイスのようなものを想像していたものの、そういったものはほとんどありません。終始何となく危険が迫っているような緊迫感が尽きない、けれどそれもなぜかはわからない。そういった印象で気付いたら終わっていました。
とにかく、子供が何をするかわからないということがここまでスリリングなのかと手に汗握るシーンがいくつもありましたし、こういった種類のスリリングな映画は初めてだったので逆に新鮮に観れました。
悪人に関しても明確な答えは無く、解釈は観る者に委ねられ、ただただ疑問しか残らない映画でした。
ただ観終わってふと、「大人が考えるほど、子供がすることに意味なんてないよね」と思い、それこそ本作のテーマのような気がしています。
そしてケヴィンベーコン、やっぱいいっすね。憎めない感じが好きです。