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サーフィンと人間性の結びつきを描いた感動のドラマ『ライフ・オン・ザ・ロングボード』

ちょっと暑くなってきたこともあり、サーフィン欲を高めようかなという思いの元、まず手始めにこちらから。

なぜかアマプラにあがっていたのんですよね。

「サーフィンと人間性の結びつきを描いた感動のドラマ『ライフ・オン・ザ・ロングボード』」

ポスター画像

定年後に突然サーフィンに取り組み始めた哀愁にじむ中年男性の第二の人生を爽やかに描いたドラマ。

主人公・一雄を演じるのは、代役無しで撮影に臨んだサーフィン初挑戦の大杉漣。監督は「星砂の島、私の島~ISLAND DREAMIN~」の喜多一郎


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主演が大杉連というのも意外だったんですが、小栗旬が出ていたのがさらに驚きでした。

ストーリーとしては正直ありがちなセカンドライフにサーフィンをするというもの。それでも、やっぱり良いんだからサーフィンの魅力なのか、映画の魅力なのか。

サーフィンの持つローカル性と唯一無二な自然との対峙。人と波、そういったコミュニケーションを通して得られるポジティブなマインドというのをしみじみと感じるんですよね。

冒頭の雰囲気がのちのマインドと対極的に描かれていて、極端に見下したような同僚や家族の視線。これって実際の社会にもある雰囲気だし、日本人にありがちな負のメンタルの象徴的な考え方。

「みんなと同じ」それならば怖くないといったような同調圧力や馴れ合い。そういうのってホントくだらない風習だなと思うんですが、確実にいつの時代にも蔓延しているわけです。

2005年に公開された映画なので、映像的な粗さだったりは結構目立っている。でも、その感じも逆に良くて、ざらついた景色と島の雰囲気に良く合う。

サーフィンってスポーツとしての良さも当然あるんですが、それ以上につながりだったり、リスペクトだったりといった考え方の根本に根差しているということを再認識させてくれる。

人の根源にある人間性というかあるべき本来の姿というか、その人間味としての味を最大限引き出しているのが大杉連演じる米倉一雄。

根っからのお人好しさが自然とにじみ出ていて、失われていた人間性を取り戻していく感じのリアリティも上手いなと。

これは演技力の賜物ですよね。

あと麻宮美果演じる、居酒屋の娘もメチャクチャ良かった。

どういった役者さんなのかは知らなかったんですが、サーファーガールとしてのメンタリティ、マインド、天真爛漫な感じに嘘を感じませんし、キャラとして生き生きしている。

彼女が一雄に言う「明日も良い一日になるといいですね」というセリフは、星空と相まって、かなりグッときました。

サーフシーン自体のカットや描き方には物足りなさを感じるものの、全体としてはまぁ悪くないんじゃないでしょうか。

ちなみにサントラで使われていたビーチボーイズは反則級のエモさが加わることだけは付け加えたいと思いますが、あれも抜群に良かったのは言うまでもありません。

では。