Blcrackreverse

Diggin LIFE 掘って掘って掘りまくれ!

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ブロウ

なんとなくジョニーデップ熱のあるわたしですが、今回はこちらの作品を。

『ブロウ』

グッバイ、リチャード!を観て以来、ジョニーデップ熱が高まり中。

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そして手始めに観たのがこちらの『ブロウ』。

彼の主演作品って年代で全然イメージが違うなと思っていて、個人的に好きなのは圧倒的に初期の作品群。

何が良いって、とにかく格好良くてぶっ飛んでる役が多いこと。

こういう変わった人物でぶっ飛んでる人は昔から好きで、憧れというか、なんとも言えない魅力があると思ってしまうんですよね。

そして何よりデップ自体のカメレオン性というか変人気質なところも魅力的。

本作での、年を重ねてく演技やビジュアルなんて見事としか言いようがないくらいリアリティがある老け方をしているし、序盤のウブな感じからの垢抜け具合もかなりハマってる。

この物語は、実在する麻薬ブローカーを元に作られてるんだけど、その構成も見事で、幼少期から青年期の話、隆盛期の話、衰退の話。いやぁ、序盤のジャブが伏線となってシンクロしていくところも非常に良い作りだし、年を重ねるからこそわかるあるあるが盛り沢山。

人の幸せの総量はあらかじめ決められていて、それをどう言った配分で使っていくかを決めていくのが人生なんじゃないかと思わされる物語の進行に、人生の無慈悲さと不可逆性を感じます。

若い頃ってどうしても血気盛んと言いますか、欲や野望に染まりがちだと思うんですよね。自分自身も心当たりがありますし、何者にもなれる気がしちゃう時期って絶対に誰しもあると思うんですよ。

ここまでいってしまうとそれは皮肉にしかならないけど、それがあることで得られることもあると思っていて、貴重な体験や手に入れた物、かけがえない人だったり、センスや感覚といった、それらがなければ今の自分は無かったなと思えるものの数々。

この映画にもその端々は含まれているものの、この主人公はその一つ一つを大事にしきれなかったんですよね。

気付いた時にはもう遅くて、ラストへの終盤にはその逆カタルシスが集約されている気がした。

ここで本題のこの映画の良さ、そう単純にカッコ良いというところです。

話の構成で言うと二つ目の隆盛期、ここでのファッションや髪型が最高にカッコ良いんですよね。

まぁ万人受けするかと言われるとそんなことは無いんでしょうけど、カリフォルニアでロングヘア、薬やってて少しエッジの効いたサイケ調のファッション、それを演じてるのが若き日のジョニーデップときたらカッコ良いに決まってます。

テンポ良く流れるサントラも相まって、この時期のイケイケな映像はただただ上がります。

適当に着てる感じなのに生活にハマってるようスタイリングも好きなんですよね。その人のバックボーンが出てると言うか。

あとはカットで使われる動画から静止画を挟むのも見せ方がカッコ良い。この手法自体は間々観るけど、本作でのそれは抜群にカッコ良い。それだけでも観る価値ありじゃないかと思ってしまうくらい。

まぁ人生の深みと悪いものへの格好良さ、非常にバランスの取れた形で纏まっており、良き作品でした。

ちなみに、途中から出てくるペネロペクルスの美貌もヤバいですし、それ以上に彼女の荒んでいく演技力は更にヤバいです。そのへんも楽しんでいただければ。

では。

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