サカ前、サカ後。
連戦とは思えないパフォーマンス。
後半こそ若干疲れが見えたものの、それでも守り切り、勝ちきったことを見れば上々の出来だったんじゃないでしょうか。
ヴィラは、あんないい選手揃ってたかと疑問符が付くほど、中々のメンツ。そこに一番驚いたというのが正直なところですが、やはりジェラードが監督になり、その辺の要望等もあったんでしょうか。
でも、試合展開は完全にアーセナル。
前半の烈火の如き仕掛けは日に日にソリッドになってますし、あと決めきるところまでと迫っているところは本当に惜しいところ。
ラカゼットの働きを考えると仕方が無いところですが、前線に得点力があるオプションというのは欲しいところです。これは夏に期待しつつ、マルティネッリの更なる覚醒を待ちましょう。
それでもやはりチームとしては頼もしくなった。
久々に先発したスミロウとレノでしたが、二人とも最高のパフォーマンス。
スミロウは完全に分かってるプレーの連続でしたし、とにかくポジショニングが最高。先が見えているのかと思ってしまうほどに、気付けば立っている。他の選手との連携も見事で、特にサカとのプレーは阿吽の呼吸。ユースからの関係性は一味違います。
マルティネッリも最高ですが、こういう選択肢があるのは観ていて本当に楽しい限りです。
そしてレノ。
今季はカップ戦も無くなり、出番を伺う日々が続いていましたが、やるべきところできっちり決めてくる、いぶし銀なところに痺れました。
どことなくロングフィードも良くなっていた気がするし、安定感も変わっていないところも高評価。
来季は出て行ってしまうんでしょうが、それも仕方なしかと。腐らずにベストなパフォーマンスを維持しているプロ根性を考えれば当然の選択なのかもしれません。
そして何より今回はサカの違いに驚かされた。
当たり前のようにプレーし、こなしてしまうからこそ目立ちにくいプレーではありますが、いるといないでは大違い。
今回は大した怪我は無かったようですが、ラムジーのスライディングによりあわやというシーンはヒヤッとしました。
試合後に審判団に対し「もう少しピッチ上で守ってほしい」的なコメントは出していますが、大事には至っていないようで何よりです。
そんな怪我前と怪我後でプレー強度、脅威、連動感。あらゆる面においてチーム全体のパラメーターが低下したのは明らかでしたし、その多くはサカによるものだった気がします。
まあ連戦続きで全体的に消耗してきていたのは確実でしょうが、それを差し引いてもサカの存在は大きかった。
変幻自在に受けてプログレッシブに運ぶ。単純にゴールに迫るところは素晴らしい限り。
思い返せばサカの覚醒からアーセナル上昇を迎えたことをを考えると、本当に感謝しかないものです。さらに大きく羽ばたきレジェンドとして名を馳せてほしいものです。
これで一旦代表ウィークを迎えますが、これは3位フィニッシュもあるかもしれない。そんな期待すら持たせてくれるこの連戦でした。
では。