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ストリートオブファイヤー&遊星からの物体X

厚木の新しくなったミニシアターkikiで二本立て上映、共に観たかった映画だったので行ってきました。二本立てで1300円とコスパも良く、音響も悪くなかったし、日曜には驚音上映とかもやっているようなので、それも含めてまた再訪したいと思います。

atsuginoeigakan-kiki.com

一本目は「ストリートオブファイヤー」


ダイアン・レインが美しい!80年代の名作『ストリート・オブ・ファイヤー』予告編

硬派なアクション作品で知られるウォルター・ヒル監督が1984年に手がけ、王道な青春ストーリーとスピーディな展開、ファイヤー・インクによる「今夜は青春」などのロック音楽の挿入歌、派手なアクション描写で人気を博した快作。

ロック歌手のエレンがレイブン率いるストリートギャングの「ボンバーズ」に誘拐された。それを知ったエレンの元恋人で流れ者のトム・コーディが街に帰ってくる。トムは女兵士マッコイ、そしてエレンのマネージャー、ビリーとともにエレン救出に乗り出すことに。ショットガンを手に、レイブンのアジトを急襲するトムだったが……。トム役はこれでブレイクしたマイケル・パレ、エレン役は当時19歳だったダイアン・レイン。ギャングのボスをウィレム・デフォーが怪演した。2018年7月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

ロックの寓話と言う割にロックしきれてない感じが最高にロック。

とにかく王道のストーリーを王道にこなしていく感じに古き良き映画のらしさを観た気がします。

最近こういった古い映画のネオンなどの美術を見ると現代のもの以上に未来感を感じるのはなんなんでしょうか。一周まわってそう感じるのかとも思うんですけど、単純に荒削りで派手な方が心を刺激するんですかね。

今の時代の洗練されたミニマムなものって全般においてカッコイイし、シンプルイズベスト的な視点が多勢を占めている気がしますが、最近では本当にそれがいいのかと思わされております。

実のところ未来感というのはその時の未知な感覚によるところが大きく、それ故に過去を知らない者にとってはそれが未来感に繋がるところなのかなと思ったりしています。髪型も服装も音楽も、良い意味で熱量とカルチャー的背景を持った本作は一見の価値ありだと思います。

  二本目は「遊星からの物体X

「ハロウィン」「ニューヨーク1997」などで知られるジョン・カーペンター監督が、ハワード・ホークス製作の古典的名作「遊星よりの物体X」をリメイクしたSFホラー。

極寒の南極観測基地という閉ざされた空間を舞台に、宇宙から飛来した生命体に襲われる観測隊員たちの恐怖を描いた。南極の大雪原。一匹の犬がアメリカの観測隊基地に現れるが、犬の正体は10万年前に宇宙から飛来し、氷の下で眠っていた生命体だった。生命体は接触した生物に同化する能力をもっており、次々と観測隊員に姿を変えていく。このままでは、およそ2万7000時間で地球上の全人類が同化されるということがわかり、基地は通信手段、交通手段を断って孤立。そんな状況下で、隊員たちは次第に相手が生命体に同化されているのではないかと疑心暗鬼に包まれていく。2018年10月にデジタルリマスター版でリバイバル公開。

とにかくこの時代にこれだけの作品が撮れることに驚きでした。以前DVDで観たことはあったんですが、やっぱり映画は映画館で観る為に撮られていることを改めて痛感させられた作品でした。

DVD視聴時はそれほどの感動は無く、凄いクリーチャーが出てきて、練られた脚本だな程度にしか思っていなかったんですが、その考えは一瞬で覆りました。

冒頭の未確認飛行物体墜落後のタイトルクレジットの出し方、その時点で気分は最高潮に。音、映像、空気感、それらが伴い、映画のみに没入する感覚は圧倒的でした。

さらに圧倒的だったのが造形凄さ。これがCG無しで作られたかと思うと驚きしかありません。物体のそこにあるという存在感そのものに迫力というか生々しさがあり、これはCGでは表現できない何かがあるなと思わされます。

冒頭から出演者のキャラ設定なんかもスムーズに紹介されていたし、細かい演出なんかも本当にお見事。

どこかしら気になるような余白を残したシーンがいくつも用意されていて、観ている最中も、観た後も気になることだらけです。この余白こそが映画の醍醐味であって、それが好きな自分がいることに安心しました。

本作の根源にある、いつの世も変わらぬ自我と人間本来の無意識下にある意識、考える事から生まれる答えのない疑念がどういう結末を迎えるのか、クリーチャーの造形が恐ろしいということ以上に、人間というものの恐ろしさを痛感した作品でした。

ホラーとしてもサスペンスとしても、ヒューマン映画としても観れる間違いない名作。そして一番感じたフィルム表現と制約における映画という物質としての存在感。とにかくいい映画体験でした。

これを本当のフィルムで観た時にさらなる何かに気付けるかもしれないと思うと、一度は観てみたいものです。

海よりもまだ深く

映像のリアリティバランスがホントいい。

海よりもまだ深く


映画『海よりもまだ深く』予告編

海街diary」「そして父になる」の是枝裕和監督が、「歩いても 歩いても」「奇跡」に続いて阿部寛と3度目のタッグを組み、大人になりきれない男と年老いた母を中心に、夢見ていた未来とは違う現在を生きる家族の姿をつづった人間ドラマ。

15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多。現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた。別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける。ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになる。

主人公の母親役を樹木希林が好演し、共演にも真木よう子小林聡美リリー・フランキーら豪華な顔ぶれがそろう。

設定も然ることながら、出てくるもの、出てくる場所、起きることなどのリアリティラインが心地よく、物語にすんなり没入できる。これをどの作品でも自然に出来てしまう是枝監督には驚きしかない。

主人公である阿部寛が作家志望であるということもあって、中二病的な言動、行動が見事にハマっている点だけ観ていても面白しいし、作品の為なのか出てくるフレーズにも名言めいたものが多くて、それもまた良し。

美術なんかも本当に凝っていて、ありそうな感じ、というか絶対にある感じが満載でそれを追うのも面白い。

カットも独特な箇所が結構あるけど、個人的には場面転換するときの唐突なフェードアウトがオムニバスっぽい印象を受けて、好きなテイストでした。人生自体がオムニバスの集合体であるところともリンクするし、何となくこの感じが好きなんです。

観ていて思ったのが、登場人物全員が何かしらで関係を持った人であり、その人の実人生に何らかの影響を及ぼしている、それは受け手としても同様で、人生そのものがそういったことなんだろうなと思うと感慨深かった。

取り交わされるやりとりで非常に印象的だったところをいくつか挙げると

「幸せは何かを諦めないと得られないもの」

「小さい世界に感謝」

「こんなはずじゃなかった」

他にもかなり出てきますが、この辺はズシっときました。とりわけ「こんなはずじゃなかった」という言葉は出てくるシーンもタイミングも言う人も絶妙で、これ以上ない程の重みを持っていた気がします。

誰しも一度は思ったことがあるであろう、この言葉。そう思ってしまうことは仕方が無いし、絶対に思う時は来るだろうけど、それでも本作のラストのように前を向いてできる限りの、少しの努力と考え方をもって生きたいと思う。

見えないもの、失ったものがあるのを理解した上で、見えるもの、得たものを大事にして。海よりもまだ深くにそれらは絶対に蓄積されているはずだから。

アーセナルvsウエストハム

ラムジーが去った後、さらなる不安の幕開けなのか。

アーセナルvsウエストハム

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これ以外にも問題はある気がするけど、とりあえず惜しい人材を放出しようとしてるなと思う次第です。

中盤の飛び出しや献身的な守備、ボールの引き出しの絶妙さで彼以上の選手が現状のチームにいるのか疑問です。

イウォビにしろグエンドウジにしろラストパスの精度において、気になるところがありますしね。

本節は両チーム共怪我人続出のチーム同士ということもあり、自力で優っていると思われるアーセナルが勝つと思っていたんですけど甘かったですね。ペジェグリーニの方が一枚上手でした。

序盤から持たされてるといった印象のアーセナルに対し、ナスリを中心にコラシナツの裏を突くカウンターが見事でした。それにプラスして、ライスの攻守にわたる貢献が良かった気がします。中盤と前線をよくカバーしてたし、攻撃の時には飛び出しや引き出しも結構冴えていたような。それ以上にナスリに振り回された感はありますけどね。

アーセナルはイウォビが結構いい仕事をしていたと思いますけど、いかんせんラストの精度と判断が・・・。

メイトランドナイルズも悪くはなかったんですけど、荒削りなところがまだ目立ちます。追い越して行くタイミングなんかは悪くないと思いますけど、やはりベジェリンに変わって思いましたが、安定感が違いますね。

それにしても心配なのがエジルの待遇です。怪我は治っていたようなのに、システム的にエジルを外したということでしたが、中盤の間延びと脅威の無さを考えると必要だったと思うんですけどね。

いずれにせよ、ユナイテッドがトッテナムを破り、危険な状況です。

余談ですが、ユナイテッド、トッテナム戦はメチャ面白かったです。プレイの強度高いし、ギリギリのところの駆け引きが伝わってきて、ホント熱い戦いでした。そういったプレイをアーセナルにも期待したいものです。

処刑人

マイフェイバリットファッション映画第一位。

「処刑人」

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サウスボストンの精肉工場に勤めるコナーとマーフィーのマクマナス兄弟。2人は行きつけのバーでロシアン・マフィアと騒動を起こした末、正当防衛で彼らを殺してしまう。無罪放免となった兄弟は、その夜神からのある啓示を受ける。「悪なる者を滅ぼし、善なる者を栄えさせよ──」出所した2人は早速大量の武器を購入し、マフィアの幹部や殺し屋などを次々と“処刑”していく。

過去に観た映画の中で、登場人物の妄想ファッションシンクロ率が異常です。

映画自体の作りもかなり好きな感じですが、とにかくファッション。これだけで観る価値ありです。あくまでもこういったテイストのものが好きな人はですが。

ストーリーは至ってシンプルな勧善懲悪ものなんですが、その捉え方すら安易に感じさせる主人公二人の行動。

ここにコメディ的なテイストが加わって、やっていることはエグイのに、意外に軽く観れてしまう、そんな作品の仕上がり。

画作りも好みで、各登場人物が出てくるたびにその名前を文字でいちいち表示させたり、音楽の使い所もわかっているなといったタイミングでとにかくカッコ良し。

そう、それだけでいいんです。映画なんて、主観的に判断しているものだから。難しく考えずにただ感覚のわフィルターに引っかかるなんてそれだけで素晴らしいじゃないですか。

やることも起きることもメチャメチャで、現実には絶対に起き得ない。それでいて憧れの様なものを抱いてしまうところに本作の良さが詰まっている気がします。あくまで自分にとってですが。

その自分にとってのヒロイズムみたいなものを許容し昇華していくところに本作のカタルシスがあるし、それに対しての問いのような形でラストに住民が登場し、インタビューに答えるあたりなんかは善悪の境界線といったところで考えさせられます。

なにはともあれ、カッコ良ければそれで良し。だって映画、フィクションですから。

ということでピーコートが欲しくなった次第です。

処刑人 [DVD]

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歴史の面白さはどこからやってくるのか

年齢と共に、歴史であるとか、哲学であるとか、そういった類の知識に楽しさを見出してきている自分に気付く。

今回はたまたま観ていたこちら

「古舘トーキングヒストリー」


『古舘トーキングヒストリー』第3弾「坂本龍馬暗殺」が放送決定 再現ドラマ竜馬役は渡辺大、おりょう役に橋本マナミ

古舘伊知郎が、≪歴史×ドラマ×実況≫という独自の枠組みで、バラエティー番組の新境地に挑む『古舘トーキングヒストリー』。

これまで「忠臣蔵」、「本能寺の変」という日本を揺るがせた2つの事件を、最新研究に基づく新事実を取り入れた本格的なドラマと古舘の実況で再現。

実はそうだったのか!と、それまでの認識を新たにし、なぜそのような事件が起きたのか、という裏側までわかりやすく掘り起こすことに成功しました。第43回放送文化基金賞【番組部門】、平成29年日本民間放送連盟賞【エンターテインメント番組部門】の、いずれも優秀賞を受賞するなど、テレビ業界に新風を巻き起こしました。
そして今回、2019年1月5日(土)に第3弾の放送が決定しました。取り上げるテーマは、時代を過去2回からグッと押し進めた幕末、主人公は夭逝したヒーロー坂本龍馬です。

なぜ龍馬は暗殺されなければならなかったのか、そして犯人は誰だったのか?古舘の実況と豪華キャストによる本格ドラマで、龍馬暗殺の細部に迫ります!さらに、歴史学者磯田道史氏による時代背景の解説や大胆な推論を交わすスタジオトークなど見所が満載!

単純に面白い。

最近の特番といえば、何かの焼き直しや視聴率狙いのものが多く、あまり観ることはなかったんですけど、たまたま観たとはいえ、この番組は良くできていた気がします。

内容はある種大衆的、それでいてディティールはマニアックに、絶妙なバランスで作られている感じがあって、ホントあっという間に観終わってしまいました。

何なんですかね、こういった歴史モノなんかに興味が出てくるのって。年齢と共に自分の見識が広がったこともあるでしょうけど、それ以上に細部にわたる示唆なんかに気付けるようになったところが大きい気もします。

現代のある程度裕福になった時代においては、可もなく不可もなくな人生が送れる反面、生きているといった感覚が希薄になっている気がして、その対比としての故人というのが凄味を伴って迫ってくる帰来がありますね。

この番組の面白いところがその構成にあると思っていて。予習があって本編があって復習があるという流れが秀逸で、リアルタイムに実況が入ることで、空気感まで感じられるところにある気がします。

番組の主題も散漫にならずに焦点が明確になっているところも観やすい理由かもしれないですね。

とにかく歴史に興味がある方なら楽しめる番組になっているかと思いますので第四弾や再放送などあればぜひ。

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三度目の殺人

邦画である以上、言葉への重みはより重みを増す。

「三度目の殺人」

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映画『三度目の殺人』予告編

そして父になる」の是枝裕和監督と福山雅治が再タッグを組み、是枝監督のオリジナル脚本で描いた法廷心理ドラマ。勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てなくなっていく。

是枝監督作には初参加となる役所広司が殺人犯・三隅役で福山と初共演を果たし、「海街diary」の広瀬すずが物語の鍵を握る被害者の娘役を演じる。第41回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本、助演男優、助演女優、編集の6部門で最優秀賞を受賞した。

この監督は本当に日本という国の暗部の描き方だったり、言葉選びの巧みさが凄いと思う。

人間の感情自体、揺さぶりから起きるもので、その揺さぶらせ加減が実に心地良いし、解釈の多様性みたいなものも映画の本質的なところがあって良い。

 本作では色々な個所に単一の答えが用意されていないせいか、いくつもの分岐を独自の解釈で読み進めていくアドベンチャーゲーム的な印象すら受ける。

三隅が本当に抱いている感情は?

重盛が考える真実とは?

咲江の抱く各登場人物への感情は?

人物にフォーカスしても挙げきれないほどである。

個人的に一番痺れたのが、法廷で咲江が証言するシーン。

事前に言うはずだったことを言ってはいけないことになり、突き付けられた事実。それまで抱いていた感情を拭いきれぬまま法廷で証言を行うことになる。

この法廷での受け答えというのが感情を殺し、最大限かつ最小限の言葉数で発言するという場面である。この年齢の子が行うにはあまりに絶妙な受け答えに感じる一方で、年相応のニュアンスや感覚も内包している。この加減が本当に絶妙でぎりぎりの綱渡りを感覚でこなしている印象が実に素晴らしい。脚本が良いのか演者が良いのか、はたまた両方なのか。とにかく観てほしい。

配役も全体的に良くて、色々とわかっているな、といった印象でした。役所広司はホントサイコパス的なというか、ああいった狂気性がある役がハマっていて、観ていて危うさがひしひしと伝わってきます。

結構是枝監督作品は観ていないものが多いので、ちょっと観ていこうと思います。

アーセナルvsブラックプール

何だかしっくりこない。

アーセナルvsブラックプール

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連戦に次ぐ連戦で疲れも出てきているんでしょう。それは承知しているんですが、何か勝ってもスカッとしないというか。この前観たリヴァプールvsマンC戦の影響でしょうか。あれが良い試合過ぎて。やはり勝っているチームは気迫が違いましたね。その熱量だけでも観る価値ありです。アーセナルは最近迫力に欠けるんですよね。無難に決めていくというかなんというか。

まあそれは置いておいて本戦の話題に。

カップ戦などは若手選手が観れるので貴重な機会ではあるんですが、やっぱりウィロックは良かったですね。エンケティアよりもポジショニングや飛び出しなんかも絶妙ですし、何より決定力において差が出ましたね。

FWである以上絶対に必要なスキルですし、ラカゼットの様な生き方もあるかと思いますが、それもあの嗅覚とフィジカルがあってのこと。しかも決める場面では普通に決めますしね。

とはいえ守備を中心に不安すぎる。チェルシーに追いつくためにはその辺の改善が急務なのは言うまでもありません。

とりあえず、1週間の休みでどれだけ回復できるか。その辺に期待します。