友人からおススメされて観ていたアニメだったんですが、これは良かった。
基本ガンアクション系の作品って好きな方なんですが、本作はその辺のアクション要素を担保したまま、登場するキャラ達の可愛さと愛嬌も素晴らしい。
まずディティールが素晴らしいですよね。
設定であったり、小物。学生服に身を包んだ裏組織っていう設定も徐々にその合理性が見えてくるし、持っている武器の必然性や使い方。メチャクチャ考えれれてるなと思ってしまうほど無理が無い。
ランドセルちっくな鞄の使い方なんて、かなりスマートじゃないですか。実際小学生とかの時にあんな感じの使い方してたななんて思い出したり。
舞台設定も謎が多く残るオープニングに始まり、日常でありつつ、非日常が混在している現代的設定。
そこにある組織や問題を中心にして日常的な営みとしての側面もちょいちょい出してくる。
この辺が良くて、喫茶リコリコ行きたいですよ。
そういったほのぼの要素ありつつ、緊迫した展開も十分な迫力。
裏に敷いてある本質的なテーマみたいなものが見えてきた時、考えさせられるところもありましたし、深く突っ込み過ぎない潔さも良い。
さらっと提示して、さらっと解決の方向へ進んでいくんですよね。まあそれも13話で終えようと思えば当然なのかもしれませんが、それが引っ張りがちな昨今の感じと違って良く機能している気がする。
ちなみにですけど、あの悪役の真島って絶対にジョーカーですよね。
紙の色、佇まい、奇行や存在感なんか含めて絶対にそう。要所要所で映画のDVDジャケや話なんかも出てきますし、作品制作者の映画オマージュも度々感じました。
それもあってか映画好きにも刺さる気がするんですよね。
誰の心にも悪意はあるし、悪意に変わってしまう何かを内包しているかもしれない。現代の安心安全な社会の背景にある、個々の澱みみたいなものを感じずにはいられないところです。
とはいえ、深いことを考えずに千束やたきなの可愛らしさを観るも良し、その他のキャラクターを楽しむも良し、ガンアクションを楽しむも良しな良作でした。
アマプラ等で観れると思うので是非。
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