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500ページの夢の束

オタクってやっぱ最高。

500ページの夢の束

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映画『500ページの夢の束』予告編

ダコタ・ファニング自閉症を抱える少女を演じ、ある思いを胸に500ページの脚本を届けるためハリウッドを目指す旅の中で、少しずつ変わっていく少女の姿を描いたハートフルストーリー。

自閉症のウェンディは「スター・トレック」が大好きで、自分なりの「スター・トレック」の脚本を書くことが趣味だった。

ある日、「スター・トレック」の脚本コンテストが開かれることを知った彼女は、渾身の一作を書き上げる。しかし、郵送では締め切りに間に合わないことに気づき、愛犬ビートとともにハリウッドを目指して旅に出る

ダコタ・ファニングが主人公ウェンディを演じ、ウェンディを支えるソーシャルワーカーのスコッティ役でトニ・コレット、ウェンディを案じながらも訳あって離れて暮らしている姉オードリー役でアリス・イブが共演。監督は「セッションズ」のベン・リューイン

ダコタファニングの役へのハマり度も申し分ないし、画作りのPOPさや色使いもストーリーとマッチしていて良い。

何よりオタク最高だし、オタク同士の分かりあえた瞬間ってその他の友情とは違う、ある一点でのみ繋がる感じの深い絆に惹かれた。

冒頭から自閉症で自暴自棄、それでもスタートレックにかける情熱は凄まじいものがある主人公ウェンディの人となりが淡々と描かれる。

そんなウェンディのオタクぶりは、別のオタク達とのクイズでも如何なく発揮されるし、考えているのは常にそれ。

それでも人との繋がりみたいなものを求めている様子もちょいちょい散見されるんだけど中々上手くいかずといった感じ。

観ているこっちもやるせない気持ちになるシーンが多いし、世界に対して絶望しそうにもなる。

それでもスタートレックにかける気持ち一点で、救われるし、終盤での警察とのやり取りや、ソーシャルワーカーの息子とのやり取りなんかで本当に救われる。

誰にも一つくらいは浮かぶであろう好きなものへの情熱。それを持ち続けていれば必ずわかってくれる人はいるんだ。そんなほっこり要素もラストへ向けて加速していく。

ウェンディが書くスタートレックの脚本タイトルも秀逸で、『多数と少数』。

これは確実にウェンディ自身のことを書いていて、子供の頃からみんなが当たり前にやっていることが出来ないし、なぜやらなければいいのかわからない。

そういった多数派の感覚を押しつけられ、なぜ少数派が悪の様な扱いを受けなければいけないのか。そんな気持ちが詰まっているように思えた。

ソーシャルワーカーがウェンディの書いた脚本の意味が分からず、スタートレックの良さを息子に聞く場面での息子の一言。

スタートレックには多様な感情をテーマにしている」

これはその通りだと思うし、多数であろうと少数であろうと感情に大小は無いし、多数派が少数派を感情的に淘汰していいわけが無い。

そういった協調の感覚をスタートレックに示しているところも憎い演出な気がする。

とにかくロードムービー仕立てで、オタクが出てきて、それもスタートレックときたら最高になるに決まっている。

そんなちょっとの勇気がもらえる作品。

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