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マインド・ゲーム

アニメーションドラッグとしては最高峰なのでは。

マインド・ゲーム

ポスター画像

「アニマトリックス」などで知られるSTUDIO4℃が、ロビン西の同名コミックをアニメーション映画化。

劇場版「クレヨンしんちゃん」で注目を浴び、シュールな短編「ねこぢる草」を手がけたアニメーターの湯浅政明が長編初監督に挑んだ。

幼なじみの初恋相手みょんちゃんに再会した西だったが、借金の取り立てにきたヤクザに惨めな殺され方をしてしまう。未練たっぷりの西は神様に逆らって再び現世に舞い戻るが、今度は巨大クジラに飲みこまれてしまい……。一度は死にながらも生き返った男の生きざまを、実写や3D、2Dなど多彩な映像表現を駆使してハイテンションかつエネルギッシュに描ききる。

声優は今田耕司藤井隆ら吉本芸人が多数。

湯浅監督作品を観だしてからこの作品が一番気になっていたんですが、それは予想通りというか予想以上の斜め上を行く作品で驚きしかありませんでした。

冒頭からタッチが独特なシーンに始まり、一気にスピーディーな展開に突入。正直どういった内容なのか理解できないままこの世界に没入していきます。

そこからも情報の洪水に飲まれ、落ち着いたと思ってもすぐに引き戻される展開の連続。

なにが凄いって、それなのに映像を観てられるというか、目が離せなくなるというか、とにかく興味と関心が尽きないんです。

本作で特に驚くのがその中毒性。

映像の表現はいつも通りサイケデリックでカオスなんですが、それとは違う純粋な映像としての吸引力が凄い。

カーチェイスだったり、海だったり、追いかけられるような、スピーディーな映像は本当に中毒性があって、音と映像の効果が抜群にシンクロしている。

ここまで有無を言わさず、映像的に突出したアニメーション作品は珍しいんじゃないでしょうか。

映像的に練られているとか、描写が丁寧だとか、キャラクターが立っているとか、そういったことじゃなくて、本当に映像が凄い。

一回で理解するのは限りなく不可能に近い作品だと思いますが、個人的には現代の人に対しての、生きているようで実は自分の人生を生きていない問題を鋭く突いているように思いました。

もしある場所からゲームのようにやり直せるとしたどういった行動を取るのか。

それがわかって、やり直す時にそうするなら今から始めるべきなんじゃないか。そんな今を生きる自分に問われているような気がしてしまいました。

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