Blcrackreverse

Diggin LIFE 掘って掘って掘りまくれ!

Blcrackreverse

恐怖、セント・ジェームズ・パーク~アーセナルvsニューカッスル~

『恐怖、セント・ジェームズ・パークアーセナルvsニューカッスル~』

Arsenal - BBC Sport

この試合は怖かった。

最初から最後まで、ここまで危機感があるゲームというのも中々珍しいんじゃないでしょうか。

開始からタフ過ぎるプレスと子気味良い距離感のニューカッスル。対するアーセナルも悪くなかったものの、相手のスタジアム含めた雰囲気が凄過ぎ。かなり怖すぎる猛攻だったわけですが、この試合は運にも救われました。

序盤からポスト直撃のギリギリノーゴールに救われるという肝を冷やすスタートに始まり、その後何度か迎えるスーパーピンチの数々。ニューカッスルの脅威は想像していたんですが、想像の何倍も上をいくようなアグレッシブさに序盤からかなり圧倒されました。

ですが、これで終わらないのが今季アーセナル

鬼プレスをかわしつつ、的確なビルドアップを繰り返しての適宜軌道修正。見事に穴を突くプレーからのキャプテンウーデによる先制弾が状況を打破することになりましたが、あれは痺れましたね。

少々劣勢になっていたところで文字通り針の穴を通すようなシュート。そこそこ距離もあったと思うんですが、股抜き、股抜き。コース、強さ、ともに申し分ないというか、ここしかないというところをよくぞ狙ってくれました。

最近のウーデはシュートへの精度も上がってきている感じがあって、今までのアシストやパスに加えて、さらなる武器を手にしてきているところを見ると期待しかない状況。とにかくこの試合はここで空気を抑え込んだと言っても過言でないくらい有難いタイミングでのゴールとなりました。

まあこのセント・ジェームズ・パークの雰囲気がヤバ過ぎたんですよ。

この試合だけに関して言えば、アンフィールドより危険な香りがするぞと思ったほど。とにかく熱量が半端ない。実際、終盤まで選手同士もバチバチでしたし、常時一色触発的な。

それを象徴するかのような荒れっぷりに、久々ジャカもジャカってました。今回は当然と言えば当然の気もしますし、以前とは違い、ただ激昂しているのとは違うように見えたのは成長の証なのか。

実際スタッツを見てもかなり守備に貢献している。

後半でシュートストップのために身を挺したスライディングというのもこの状況を考えるとかなりタフなメンタルがあればこそ。それ以外のタックルもかなり際どいものばかりだったことを考えるとジャカだから出来たプレーの数々でした。

今回は削り削られの試合だっただけに、その辺のメンタルとフィジカルが一層重要になる試合だったのは確かでしょう。

そして今回の主審はあまりカードでコントロールを取らないクリス・カヴァナー。こういう試合でカードをあまり出さずコントロールするというのも、熱を冷まさず白熱するので面白いなと思ってしまう自分もいましたが、あくまでもそれは観てる側の意見として。

とはいえプレーしている側も貴重な体験になるのは間違いないことでしょう。

そんな中、ウーデが素晴らしかったのはもう言うまでもないという感じなので、今回は別メンバーのことでも。

まずキヴィオルですよね。前節はそこまで光る感じは無かったんですが、この試合は落ち着いていた。左利きで右CBということで、右へのフィードなどはしょうがない部分もあると思いますが、この落ち着きは年齢(23歳)と経験を考えると結構良いかもしれません。セントジェームズということを考えてもそうですし、このフィジカルスタジアムでこれだけ動けて落ち着いて的確に動けるというのは思わぬ収穫でした。

続いてティアニー。ここのところ出番が限られているものの、こういったフィジカル、守備的な要素が必要な時にホント頼りになる。

守備意識に関してはジンチェンコと比べ高く、確実にSB譲りのゴリゴリ守備者といったところ。逆に攻撃時に内側に入ってくるプレーというのは苦手な気がしますが、外側で戦わせればティアニーらしいプレーが出来るというのも事実でしょう。

改めて、ポジショニングというか、守備者の危機管理というか、その辺で危険を察知して動くという感覚が冴えているなと。今ガンダムを見返しているのも相まって、”赤い彗星シャア”を髣髴とさせる感じ。30分弱の出場時間ながら、割と良い仕事をしていたんじゃないでしょうか。

それからラムちゃん。彼無しでこの試合は語れないというくらい素晴らしいパフォーマンスでした。セーブ数は5ですが、かなり際どいセーブが多かった気がするので、その辺考慮すると大仕事ですよ。一つ一つが。

これに関しては相手GKのニックポープもメチャクチャ厄介でしたけどね。敵だけに。

最後にこの試合で一番いぶし銀の活躍を見せていたのがジョルジ。

攻守にわたりチーム上位のスタッツを出し、パーティほどの機動力は無いものの、視野の広さ、コーチング、気の利いたプレーが見られた気がします。

キーパスも2本通してますし、守備時のスタッツも中々。パーティ不在時にここまで頼りになる中盤を獲得できたのは大きいところ。

トロサールもそうですが、良い補強でしたよね。結果的に。

いやぁそれにしてもニューカッスル

末恐ろしい。

チェルシーのような大補強では無いものの、非常に堅実な補強。この前のシティ戦は絶望的でしたが、恐怖という意味では今節の方が脅威だったような気がしております。

それにしても楽しかった。

では。