何が良かったってまず、全員が自信に満ちていたということですよ。
ここ数試合の展開を考えると、今までのアーセナルなら危うさを感じるじゃないですか。
ここまで勝ち上がってきているとはいえ、ちょっとしたことで崩れてきた過去がありますし、これだけ若いメンツで揃えていれば、鼓舞する雰囲気も内部にあるのかと。
それが杞憂に終わったこと。
序盤数分でそれが感じられたことがなによりの収穫じゃないですか。
相手も、不調の相手とはいえ、腐ってもチェルシー。それを良くあのスコアで勝ち切っりました。
正直クリーンシートが理想的な試合運びでしたし、それが出来そうな感じもありましたよ。でも、あの失点はしょうがないって。
コバチの素晴らし過ぎるピンポイントクロスにマドゥアケの落ち着いた合わせ。カバーに入ったマガリャンとラムちゃんの隙間を縫うボールの軌道は、もう仕方ないですって。
逆に良かった点を見ましょう。今回は。
とりあえず前半の仕上がりっぷりは全体的に抜かりが無かった。試合の流れを見ていて、またシティ同様の中盤飛ばしかと思いだしたところ、その辺はチェルが自爆してくれ、難を逃れました。そりゃ繋がらなければピンチにならないですよ。いくらハイプレスを回避しても。
実際オーバメヤンにボールが入った記憶がないくらいですからね。
そんなアーセナルですが、今回は流石にスタメンを変えてきたとあって、トロサール、ジョルジ、キビィオルが先発出場。
問題無かったですね。
キビィオルは正直、ホールディングと同じくらいの感じな気がしたので、良し悪しはある気がしますが、この辺のスタッツを見ると以外に悪くはない。
とはいえもう1枚くらい硬めのCBは欲しいところですが、初のビッグロンドンダービーでこの結果は悪くは無い。
トロサールはポジションチェンジと運動量でかなり掻き回していましたし、ジョルジはパーティよりも散らせてタメれるなと。まぁプレス強度やテンポが上がれば、総合力でパーティに軍配が上がりそうですが、この試合ではかなり良い感じに作り込めていたんじゃないでしょうか。
再三であれですけど、やはり今季のウーデは一味も二味も違いました。
後半なんかは疲れが見えるようなところもありましたが、やることはやる男。
前半の2得点もそうですが、彼の真骨頂はトランジションや時間やスペースの無い中での判断力。
この試合でもぶっちぎりの8.7という高スコアを叩き出し、圧倒的な存在感を見せつけました。
ジャカとのコンビネーションも最高でしたよね。阿吽の呼吸というか、ジャカの視野の広さと、ウーデの予測があればこそのゴール。
ジェズスにゴールが生まれたのも大きかったですよね。今回もこれだけのエリアで行動して、足りなかった唯一のものがようやく。
喜んでいたリアクションを見てもかなり嬉しそうでしたし、やっぱりストライカー。欲しくないわけがない。
まぁなんだかんだ言っても、序盤での決定的なシーン、あそこでラムちゃんがシュートストップしたから言えることかもしれないんですけどね。
彼には今シーズンどれだけ助けられてきたことか。ホント良いキーパーに成長してます。
それにしても今のチェルシーを見てると、良い選手がいるだけでは勝てないんだなと改めて痛感しますよ。
ベンチメンバーを見ても、交代で入ってくる選手がキチガイ過ぎる。ハッキリ言って名前だけ聞いたら反則レベルの層の厚さですよ。
それなのに勝てない。
サッカーはこれだから面白いんですよね。リーグ優勝を当然目指して欲しいわけですけど、来季は久方のCL復帰決定。
もう今から楽しみで仕方ありません。
では。