これまたロンバケからの流れで観てみることに。
『圧倒的な恋愛味〜ラブジェネレーション編〜』
このドラマの放送が1997年。ロンバケの一年前なんですよね。
今回、ロンバケと並行して観ていたこともあり、ややこしかったのが出演者の部分ですね。キムタクと松たか子がどっちにも出ているという。
キムタクに関してはいずれにせよキムタクといった感じなんでそこまでややこしくならなかったんですが、松たか子のギャップと振り幅があり過ぎた。
ロンバケでは清楚なイメージに対し、ラブジェネでは陽気なキャラ。
個人的な好みで言うと完全にロンバケの涼子なんですが、その話はさっておきまして。
そういったところもありつつ、このお話も相変わらず王道のラブストーリー。
ロンバケ以上にべたべたな気がしましたね。ストーリー的にも恋愛要素以外はほぼ有って無いようなものですし、クロスオーバーしていくエピソードも全てが恋愛絡み。
ある意味で潔いとも言えますが、展開としては今観ると少々物足りなさもありました。
とはいえこのドラマ公開時のことを考えると、視聴者はキムタクのベタな恋愛話が見たいわけでしょうし、恋愛というものへのウェイトも今とは全然異なったはず。そうしたことを考えると、こういった作りだったのかなとも思えてきます。
Wikiに書いてあったこのドラマのキャッチコピーを見てもその辺は明らかで、”この恋のために生まれてきた”ですからね。
このドラマもロンバケ同様唐突なことが多い作品なんですが一番唐突に感じるのがそこかしこに出てくるガラスのリンゴ。
最早ギャグなんじゃないかと思えるほどメチャクチャ出てくる。その出てくるシーンというのも、重要な局面であったり、覗き見るようなシチュエーションばかり。ヒョコっと出てきてという感じではあるんですが、明らかに不自然だし、笑えるような場面すらある。最後の方なんて、むしろ待ってましたくらいの感じがありましたからね。
まあ意図としてはわからんでもないなという部分もあって、主題歌として使われている楽曲が「幸せな結末」。リンゴ自体にある幸せの象徴としての側面、楽曲にある幸せというものの物質表現と考えるとさすが90年代です。
とにかくドラマ全体のテンションが高いですし、わくわくに満ちている。
結末のハッピーエンドにつながる部分を考えても、これぞな時代背景を表しているなと。
物質的な違和感として、ロンバケの時には携帯電話の存在をあげましたが、この作品ではパソコンがそれ。
こんなの使っていたんだなと思いますし、オフィスでのデスク上の印象が今と全然異なる。
正直今観るとロンバケ以上に時代錯誤を感じますし、乗れない部分も多いかもしれません。
それでも元気があった時代のドラマを観るだけで、”頑張るか”と思えてしまう部分もある気がするんですよね。
哲平の上司として出てくる黒崎さんなんかは意外に今見ても共感できますし、結構刺さるセリフも言いますからね。
機会があれば一度見てみても面白い発見と驚きがあるかもしれません。まあ、個人的には冒頭にも書いたとおり、ドラマとしてもロンバケの方が好きではありましたけど。
では。