前半は素晴らしかったからこその悔しさ。
『やはりアンフィールドは伊達じゃない~アーセナルvsリヴァプール~』
試合の入りは完璧。
そこから怒涛の攻めとプレスの応酬、正直アンフィールドでここまで出来るとは思わなかった。
そんなことを考えながら、”もしかしたら”と期待しか無いような状況が続いた前半。一点目のマルティネッリのゴールなんてその最たるものですし、あの場面であのプレッシャーを受けながら、あの体制であのゴールを決めるとは。
リヴァプール自体もアーセナル対応なのか、アレクサンダーアーノルドを中に絞らせての可変スリーバックスタイル。ミラーゲームを狙ったのか、アーセナルのマークに対する混乱を狙ったのか。
それも機能していたとは思うんですが、それを上回る強度と熱量が今季のアーセナルにはありました。
でもやはりアンフィールドということを思い知らされたのが後半戦。
後半に入ると形勢逆転、全然ボールが持てない状況かつプレス強度が鬼高い。
まあきっかけはジャカとアーノルドとのいざこざだったような気もするんですが、これはデジャブなのか。前に観たアルテタ、クロップの衝突した展開を思い出さずにいられない感じ。
実際スタッツを観ても明らかにリヴァプールペースでピンチの連続。さらに煽るようなアンフィールドの雰囲気もあり、危機感しかない状況。
その中でも全員きをはいていたし、よくやったとは思います。でも前半を見ると悔し過ぎる。
どうやらリヴァプールは今季不調と言われながら、アンフィールドではリーズ戦以外負け知らず。
そう考えるとドローでも申し分無いんですが、今のアーセナルなら・・・。
中でもこの試合で奮闘していたのがマガリャン、ラムちゃん、パーティ。
マガリャンはサラーを良く抑えていました。
再三の危機を未然に防ぎ、ヤバいマッチアップもかなり丁寧に、でもアグレッシブに押さえていた印象。
サラーをスピードに乗らせなかったのは好印象でしたね。なので最初の1失点目は実際問題しょうがない。
リヴァプール恐るべしですよ。
そしてラムちゃん。
この枠内シュート4本はすべて危険なものだったと言っても過言では無い。サラーの巻き気味のシュートなんて視野も狭かったはずなのによく止めましたよ。
相手キーパーのアリソンもさすがですが、ラムちゃんもかなり良くやりました。
ボックス内付近での際どいボールに対する判断も素晴らしく、果敢にポジションを取り、本当に良く防いでくれた。
彼無しではこのドローすら無かったと思いますよ。マジで。
普段であればラムちゃんがMOMな気もするんですが、個人的MOMはパーティ。
攻守に渡り素晴らしいパフォーマンス。
未然に防ぐポジショニングや判断はもとより、際どいシーンでボールを受ける安心感と、それを受けてからの展開の仕方がパーティにしか出来ないクオリティ。
今までも何度も見てきましたが、今回あのアンフィールド、あの狂気のリヴァプール選手を相手に、よくあの落ち着きが。
あれだけギリギリで狭い局面の中、なぜあんなに落ち着いて、ボールを死守し、展開まで出来てしまうのか。
身体の使い方が抜群に上手いのと、純粋にフィジカルが鬼強いですよね。
そんな彼の素晴らしさを今回は特に感じました。
上位陣の勝ち方がエグさを増してますが、絶対に死守したい首位。
楽しみに待ちたいところです。
では。