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ベイビーわるきゅーれ

最後にとっておいたのがこの作品。ジャケからして最高。

『ベイビーわるきゅーれ』


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社会不適合者な殺し屋の少女たちが、社会になじむため奮闘する姿を描いた異色青春映画。

高校卒業を目前に控えた女子高生殺し屋2人組のちさととまひろ。組織に委託された人殺し以外、何もしてこなかった彼女たちは、高校を卒業したらオモテの顔として社会人をしなければならない現実を前に、途方に暮れていた。

2人は組織からルームシェアを命じられ、コミュ障のまひろは、バイトもそつなくこなすちさとに嫉妬し、2人の仲も徐々に険悪となっていった。

殺し屋の仕事は相変わらず忙しく、ヤクザから恨みを買ったことから面倒なことに巻き込まれてしまい……。ちさと役を高石あかり、まひろ役を伊澤彩織がそれぞれ演じる。監督は「ファミリー☆ウォーズ」「ある用務員」の阪元裕吾。

これまた最高に好みな感じで楽しめました。

女性もののバディ作品って、男と違うラフさがあるというか、何とも言えない距離感がある気がするんですよね。

その距離感と、殺し屋という異質感、そのミスマッチな相性がすこぶる良く、テンポの良さも相まってあっという間の鑑賞でした。

本作もあの主人公二人のキャラ付けが良いんですよね。二人の相性もそうですが、関係性も丁度良く愛らしい。

阪本作品を見るとそういったキャラ設定の部分の上手さは毎回感じますが、今回はバディものということもあってかその良さが倍増されている気がしました。

もう一つの魅力としては殺し屋の圧倒的強さが無いこと。

本作なんて、女性ということもあり、なおさらその圧倒的強者感が不足している。まあ力では男性に勝てないでしょうし、スキルも別に圧倒的では無い。要所要所に圧倒的なスキルも見せるわけですけど、戦い全てに対し、圧倒的に勝つというわけでもない。

その、ある種人間味がある殺し屋が物語上の日常感をドライブさせているわけだし、漫画やゲーム的な演出にもミスマッチにマッチしてくるんですよ。

加えての女バディものにおける会話の面白さ。

これが本作はピカ一で、メタ的な会話をしているところなんて発想含め、とにかく笑える。

ドタバタコメディとしても観れるし、アクションものとしても観れ、単純に面白いんですよ。

阪元監督の他作と比べてもその面白さは抜きん出ていると思っていて、全てが突っ込みどころ満載のオンパレード。

展開の細部に青春テイストを盛り込んでくるところも個人的にはツボな部分で、それらと殺しのコントラストが心地良く調和している。

殺しのシーンにしても圧巻だなと思うところが多々あるし、やれば出来るじゃんと思える説得力があるからこそのバランスで物語が進行しているような気もしている。

まあ何といってもキャラですよ。改めて阪元監督作品は『キャラ命』それに尽きるのかと思います。

シリーズもの、新作含め本当に楽しみにしております。

では。