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ノロイ

呪いに対してのリアルさが圧倒的過ぎる。

ノロイ

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ひとりの怪奇実話作家が「呪い」をテーマにしたドキュメンタリーを完成させた後、謎の失踪を遂げた。

自宅は全焼し、焼け跡からは作家の妻の焼死体が発見されたが、本人は今も行方不明のまま。彼が遺した作品を一年がかりで検証して完成させたホラー映画。

プロデューサーは、「リング」呪怨」シリーズの一瀬隆重

これを観る前に『グロテスク』を観たんですが、やっぱり白石監督はこういったモキュメンタリーの方が痺れる。

まぁ『グロテスク』は別の意味で痺れますが、これは決して万人に勧められる映画では無いですし、自分自身もスタミナがある時しか観れないような作品。

話は戻りまして、この作品も改めて凄いなと。

フィクションとノンフィクションの境目が絶妙と言いますか、自然な構成で全体を成しており、映像としてのリアリティ強度が高い。

家族や誰かと暮らしていて、途中から誰かが見た場合、実際のドキュメンタリーと間違えてしまうんじゃないかと思うほどのクオリティはさすがの一言。

観ていると、その中での荒唐無稽な現象や事象がありそうな現実に見えてくるから不思議なもの。

だって確実に地上波ではありえないでしょといった奇行や映像がバンバン出てくるし、出てくる人も狂った人が大半というぶっ飛びよう。

事実は小説より奇なりといいますが、ホントそんな感じ。これは事実でも無ければ現実でも無いんですが、創作物が創作物を凌駕するといいますか、極めて現実に近い現実を見せられている錯覚を抱くと言いますか。

あと映像ですよね。

VHS時代独特のノイジーな画作り。これが怖いし、不穏だし。DVD登場以前はこれが普通だったわけですし、自分も全然気にせず普通に観ていたのが嘘のよう。

ただ、やっぱり夜中に観るビデオの乱れた画質だったり、砂嵐だったりといったものは、どことなく怖かった印象がありますし、音も含め、なんとなく不穏なものとして認識はしていたんだと思います。

それが未だにそう思うとは。

綺麗になるということはそれだけ鮮明でクリアな、要するに明るいような印象を受けるわけですが、ノイジーで雑多なものになればそれだけ抽象的で不鮮明な、どちらかというと暗い印象になるからでしょうか。

とにかくその辺のバランスを取りながら、ちょっとした冒険心、探求心をくすぐるような構成。

完全に構成と演出、撮影の冥利が成しえる映像体験じゃないでしょうか。

今でこそこんな感じの映像作品も観られますが、ここまで狂った(良い意味で)作品を作れる白石監督というのは貴重な存在じゃないでしょうか。

ドキュメンタリーというとそれこそ退屈な、起伏の無い、そんな印象を持たれる方も多いかと思いますが、そういった退屈さとは一切切り離されたモキュメンタリー作品。

夏も終わりに近づいていますが、私のホラーライフはまだ終わらなそうです。

では。

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