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ドロステのはてで僕ら

この時間でこの時間感覚の無さ、それすらもドロステ効果。

『ドロステのはてで僕ら』

ポスター画像


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サマータイムマシン・ブルース」などで知られる人気劇団「ヨーロッパ企画」の短編映画「ハウリング」をリブートした劇団初となるオリジナル長編映画

とある雑居ビルの2階。カトウがテレビの中から声がするので画面を見ると、そこには自分の顔が映っていた。画面の中のカトウから「オレは2分後のオレ」と語りかけられるカトウ。どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差でつながっているらしい。

「タイムテレビ」 の存在を知った仲間たちは、テレビとテレビを向かい合わせて、もっと先の未来を知ろうと躍起になるが……。

主人公カトウ役の土佐和成をはじめとする劇団メンバーのほか、朝倉あき、藤谷理子らが出演。原案・脚本を劇団の代表である上田誠、監督を劇団の映像ディレクター、山口淳太が務める。

昨年話題になっており、観たかったんですが観れていなかった作品。

それがプライムビデオに挙がってきており、ようやく視聴しました

ヨーロッパ企画の作品ってスケール感の無いSF作品が多いっていうイメージだけど、本作もまさにそんな感じ。

それをこの尺で、ワンアイディアで面白く見せてしまうのってやっぱり凄い。

正直内容的な深みだとか、映画的にどうかとかはあると思う。それでも、このエンタテイメントとしての娯楽をここまでサクッと映像化してしまうのは素晴らしい。

観ている最中に作中で起きることの内容や理解、構造、色々と考えながら、それでいて単純に楽しんでいる自分がいたわけで、あっという間の70分。

考えれば考えるほどドツボにハマっていくし、置いていかれるし、何も考えなければ、それはそれでわからなくなるしで、マジハイスピードムービー。

ドロステという言葉は本作で初めて知ったが、入れ子構造的な効果をここまでフォーカスしている点も面白い。

最後にはそうか、と思わされる反面、どういうことだったんだとも思ってしまうし、絶対に人と話しながら観たり、視聴後に人と話したら面白いだろうなと思う娯楽作。

正直色々と説明するのが難しいところだけど、70分という時間なら、映画をあまり観ない方にも気軽に観ていただけるんじゃないでしょう。というか観てほしい。

とにかく観てからじゃないと始まらないこの感じは日本独特のというかんじもするので、興味がある方は是非。