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ロッキー・ホラー・ショー

Don't think! Feel

ロッキー・ホラー・ショー

ポスター画像


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リチャード・オブライエン作の大ヒット舞台劇を映画化し、カルトムービーとして根強い人気を集めるホラーミュージカル。

マッドサイエンティストの屋敷に迷い込んだ男女の運命を、往年のSF怪奇映画へのオマージュやロック音楽を散りばめながら描く。

恩師に婚約を報告するため車を走らせる若いカップルのブラッドとジャネットは、嵐の中で道に迷ってしまう。謎の古城にたどり着いた2人は、電話を借りようと城内へ足を踏み入れるが、そこは人造人間の実験を行うフランクン・フルター博士の屋敷だった。

2人は、奇妙な人々が繰り広げる狂乱の宴に巻き込まれていく。

舞台版でフルター博士を演じたティム・カリーをはじめ、リチャード・オブライエン、パトリシア・クインら舞台版のキャストを多数起用。ジャネット役を務めたスーザン・サランドン出世作となった。

コロナ禍はやはりこういう体感型映画がテンション上がります。

正直映画館でワイワイ観る方が面白いと思いますが、家でもヘッドホンなどで楽しめばそこは異世界

この映画はその異世界感であるとか欲望に素直になる感覚が無ければ楽しめないことでしょう。

観るのでは無く、映画の中にいるような感覚で楽しむ。

日本人ってある意味礼儀正しいと言いますか、ふざけ切るのが下手な気がするんですよね。大人になったら大人らしくしなければいけないとか、馬鹿みたいなことをするのは子供っぽいとか、なんだかんだ理由を付けて事なかれ主義に落ち着く。

仕事でもプライベートでもそうで、当たり障りない会話や社交辞令で塗りつぶされて、何のために生きているのかわからなくならないのかなと思うこともしばしば。

自分自身にはそういった感覚があまり無いので、そのようなことにはならないのですが、逆に言えばそういった視線を受け、それらを知覚することは間々あります。

大人だってはしゃぎたいし、ふざけたい。欲望に素直になっている人を叩いている暇があるなら、自分の人生を楽しみたい。日々、強くそう思います。

そんな日常への鬱憤を晴らしてくれるのが本作のキャラクターたち。エキセントリックで破天荒な人しか出てこず、欲望に素直過ぎるから観ていて笑えるし、ライド出来る。

その面々も宇宙人として描いていることで、社会から見た一般的な自由人への視線を体現していますし、物語を語り手に語らせることでもその寓話性を高めている。

物語の傍観者として見ると面白さは半減するでしょうが、自分自身がこの館を訪れ、不思議な体験をしていると思って観るとかなり楽しめる。

なんなら観るだけじゃなくて参加してこそ意義がある。

こんな時期だし、籠りがちな自分の殻を破って、狂ってみてもいいんじゃないでしょうか。