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アド・アストラ

人は過ちを繰り返すのか。

「アド・アストラ」

ポスター画像


映画『アド・アストラ』予告編60秒 9月20日(金)公開

ブラッド・ピットが宇宙飛行士に扮し、トミー・リー・ジョーンズと父子役で共演した主演作。

広大な宇宙を舞台に、太陽系の彼方に消えた父の謎を追う姿を描く。

地球外生命体の探求に人生をささげ、宇宙で活躍する父の姿を見て育ったロイは、自身も宇宙で働く仕事を選ぶ。しかし、その父は地球外生命体の探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた太陽系の彼方で行方不明となってしまう。

時が流れ、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。さらに、尊敬する父が太陽系を滅ぼしかねない「リマ計画」にかかわっているという。危険な実験を抱えたまま姿を消した父を捜すため、ロイも宇宙へと旅立つが……。

ピット、ジョーンズのほかリブ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランドが共演。監督は「エヴァの告白」のジェームズ・グレイ

直近のワンハリのブラピの印象が強烈過ぎて、本作に若干の抵抗があったのは事実ですが、そんなことは全く問題ありませんでした。

宇宙モノと言えば数々の名作があるわけで、本作はそう言った作品へのオマージュに満ちた、それでいて今の時代には珍しいクラシカルな作りの作品だったように思います。

2001年宇宙の旅」に近い内省的な印象が強かった一方、月面でのカーチェイスシーンなんかは月面版マットマックスのといったところ。この緩急の付け方からもわかるように、とにかく静と動の振り幅が激しい作品でした。

テーマ的なものは受け手によって変わる作品だと思いますが、個人的には「人間の性(サガ)」と「孤独」についての映画だと感じました。

主人公のブラピ演じるロイはとにかく冷静。故に何事も客観的に捉え、最短ルートで解を導いていく。それがスクリーンを通してフラットに映し出され、観ている我々に伝わってくる。そこに見えてくるのは人間の本質的な行動は常に繰り返されるということ。

探求というのも一つ見つければまた次への欲求が出てくるものだし、利権争いもそう。月面の観光地化に見えるのは地球と同じ商業化であって、月面のステーションにサブウェイがあるのなんかはまさにその象徴といったところ。

とにかく人の営みは形を変えて輪廻しているとなあと思うような場面が次々に出てきます。

孤独についての描き方も本作の主人公であるロイならではといったところで、一人がどれだけ好きで一人になることを望んだとして、本当の孤独と対峙した時、それが思っていたものとは違うということに気付いていく。

なりたかったのは「個」であって「孤」では無かった。

その過程の描き方が絶妙で、とりわけブラピの眼で語りかけてくる演技が素晴らしかった。

父との関係性の描き方も自分と鏡写しに見えるところがあるし、宇宙船のガラス越しに映る自分の顔もそう。

とにかく繰り返されていくものを描き、その先に何を考え、何を思うのか。

内省的なSFらしいSFを久々に観た気がします。

品川のIMAXで観たんですが、やはりこういった映画はIMAXに限る。どうせ観るなら是非IMAXでの宇宙への没入感を体験ください。