聴けば聴くほど癖になる。
「Blonde」
久々に俺の名盤も再開しようかと思いまして。
自分自身が昨今のヒップホップを聴き始めたきっかけと言っていい一枚。
もはやヒップホップという括りが正しいのかさえ曖昧なほどジャンルレスで完成度の高い作品。
フィジカル盤はLPしかなく、そのLPでさえほとんど出回っていない始末。来日もせず、ほとんでメディアにも出ない為、知らない人は本当に知ることが無い人。
デジタルの配信でアルバムをDLした初めてのアルバムでもあったことが、印象深く残っている。
浮遊感のある声のトーンと重層的に重なるサウンドが心地よく、最初から最後までのアルバムの構成も見事。
5曲目は個人的なキラーチューンで、この一曲に惹かれすぎて本作を知ったほど。今聴き返してもその時の感覚は健在で、未だに最高過ぎます。
おすすめのトラックは1,3,5,7,13,16といったところだけど、当然の如く捨て曲無し。むしろ全曲を通して環境音的に聴くことで自分自身に沁み込ませていくことで良さが引き立つ作品かと。
他にもこういったアーティストは数多く出ている中で私が惹かれているのは彼のみ。そこにこそ自分にとっての名盤として意味がある気がします。
余談ですがジャケットの皮肉めいたデザインも非常に好きな感じです。