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オデッセイ

趣味が最低だと言えることが最高の喜び

「オデッセイ」


映画「オデッセイ」予告C

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。

極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。

火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。

予想外のテンポ感、テンションに驚きました。

普通に考えれば火星に一人きり、生き残れるかもわからない、そんな状況なのでシリアスなものを予想したんですが、とびきりキャッチーでそれでいて生きる活力に満ちた作品でした。

理由はいくつかあるかと思いますがとにかく面白い。そしてためになる。そんな作品でした。

まず主演のマットデイモンの茶目っ気やユーモアが最高で、どんな状況下でも冷静でユーモアを忘れず、ネガティブな思考に陥らない。自分の理想とするような人物像にとにかく惹かれっぱなしでした。

更に劇中で使われている70年代ディスコナンバーの数々、この状況でこの楽曲かよと思わず突っ込みたくなりますが、逆にいいアクセントになっていると感じるし、何よりこの状況下でこそ生きる音楽の力強さみたいなものを感じました。

これらだけ聞くとどんな状況でもポジティブで明るい曲をかけて気持ちを高ぶらせれば乗り越えられるように聞こえますが、そこがこの映画の面白いところで、それに裏付けされるような勉強や知識が無ければ結局のところその意思は無駄に終わることを示している点も興味深かったです。

偽善や感情論では生き残れない、でもその中でも忘れちゃいけないこともある。そんな単純で複雑な感覚を植え付けられた気がします。主人公が植物学者だけに。

火星の人

火星の人

 
火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)