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柳生一族の陰謀

単純に楽しめる時代劇。

柳生一族の陰謀


柳生一族の陰謀(プレビュー)

権力に生きる柳生一族の存続を賭けた陰謀が、骨肉の争いへと展開していく姿を描く。

脚本は「トラック野郎 度胸一番星」の野上龍雄と「仁義と抗争」の松田寛夫と「ドーベルマン刑事」の深作欣二の共同執筆、監督も同作の深作欣二、撮影は「仁義と抗争」の中島徹がそれぞれ担当。

時代劇というと取っ付きにくい印象があると思うんですが、本作は単純に面白く、覚えづらい役名も観ているうちに意外に入ってきます。

現代でいえば任侠映画やマフィア映画といった派閥間での抗争を軸にミステリー要素なんかも相まってさくっと観れました。

出ているキャストも当時で観ればかなりの豪華キャストですし、深作欣二らしい作りもあって、画としてインパクトもあります。

個人的に一番グッと来たのが柳生但馬守萬屋錦之介)と小笠原玄信斎(丹波哲郎)の決闘シーン。双方共に立ち振る舞い、衣装が格好良過ぎて震えました。

海外文化を取り入れた現代は多様性が出てきて良い部分もあると思いますが、日本元来のものにある存在感やカッコ良さみたいなものが希薄になってきていて、その辺が失われている寂しさみたいなものを感じました。

良い悪いは別にして、ある種の潔さを感じたのは徳川忠長(西郷輝彦)が切腹前に言ったセリフ。

「負けた我々にも理があるように、勝った向こうにも向こうなりの理がある」と言っていた場面は深いとしか言いようがなく、全てが詰まっている気がしました。

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