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IT イット “それ”が見えたら、終わり。

スティーブンキングの作品はいつも何を伝えたいのか考えさせられる。

「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」


S・キング原作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』予告

スティーブン・キングの代表作の1つで、1990年にはテレビドラマ化された「IT」を、「MAMA」で注目を集めた新鋭アンドレス・ムシェッティのメガホンにより映画化。

静かな田舎町で児童失踪事件が相次いで起きていた。内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが……。

やっぱりティムカリーのピエロが怖すぎて本作はまずそこに目がいっちゃいましたね。

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映像美は本作の方が上でしたが、全体的には、、、。終始感じたピエロ、ペニーワイズの人間離れ感。化け物として描いているのでやむを得ないところもあるんだろうけど、演出が過剰過ぎて入り込めない部分も多々ありました。

キングの書く、少年青春群像劇とホラーのバランスは好きなんですけど、本作は演出が過剰すぎる気がしました。

正直ホラー要素を少なめにして青春模様をピックアップした方がいい仕上がりになった気さえします。あと、映画にすると子供達のキャラが多過ぎてテンポがもたついた印象も否めません。

個人的にスコアはすごく好きなタイプで、シーンに合ってたし単体でも聴ける曲が多かったような気がします。

ファッションはETなどにも通じる感じで、主人公ビルの赤チェックシャツにカットオフデニム、前下がりの髪型とか、リッチーの白アロハに白T合わせるところとかBMXに乗ってる感じなんかは最高にツボでした。

カルチャーや音楽、映像としては結構好みな映画だっただけに、ホラー演出が何処と無く合っていなくて少しがっかりでした。

ただジャンル的にはホラーにも関わらず結構お客さんが入っていた気がします。みんな刺激を求めているんですかね?終わりを観ると続編がありそうなんですが、劇場で観るか悩ましいです。

余談ですけど、この「it」って誤訳みたいですね。本当は鬼ごっことかの「鬼」を意味しているみたいで。日本らしいといえば日本らしいですが。