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見えないものと見えるもの

時の旅人、ダレン・アーモンドが光と音で紡ぎ出す人類の叙事詩

 

ダレン・アーモンドは、写真や映像、時計といった素材を使い、現実と記憶の世界が交錯する作品を創出するイギリス人現代美術作家です。時間と空間への心理的な関わりに関心を抱くアーモンドは、時計の針や数字が示す数値としての時間ではなく、感覚領域における時空間の存在を作品の中で浮かび上がらせ、遥か古(いにしえ)から続く悠久の時の流れと、今を生きる私たちの心を繋げます。

アーモンドにとって、旅は制作にとって重要な役割を担っています。世界各国の古代遺跡や産業遺跡、自然を訪れ、そこで目撃した風景を文明化における人間の営みの威厳、儚さを呼び起こすような作品へと昇華させます。

水戸美術館で今日まで開催されている展示。

「ダレンアーモンド 追考」

現在38歳にして、この作品群。圧倒的なスケールと落ち着き。

全ての作品に「時」をテーマにした要素が含まれているのですが、私自身は雑誌に記載されていた写真にピンときました。

それがこれ↓

比叡山を月の明かりだけで撮影したものらしいです。

この写真と一緒に掲載されていたものがラジオメーター。これは太陽の光が発する赤外線等のエネルギーによって回転する羽根のようなもの。

つまり昼間の見えない太陽の力を可視化する。

その反対に置かれている上記の写真は夜の見えないものを写真というフィルターを通して可視化する。

見えないものを見るということは、それに対して意識を向けさせるということであると同時に、見えるものに対してへの意識も再認識させる。

これは素晴らし事だと思います。

ぜひ、こんな写真が撮りたい。