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アーセナルvsバーンリー

新しい試みとこれから。

アーセナルvsバーンリー

Vote for our Man of the Match v Burnley now! | News | Arsenal.com

とりあえず勝てたことが収穫じゃないでしょうか。

こんなことを書いているとビッグ6サポのメンタルとしてどうなんだとも思いますが、これが正直な今の感想です。

対するバーンリー自体がプレミアの古き良き古豪の様なチームなので一層そう思うのかもしれませんが、あのフィジカルサッカーにとりあえずとはいえ、勝ち切れたことはチームにとっても大きな自信に繋がるんじゃないでしょうか。

スタメン発表から期待高まるメンバーでして、今回アルテタ自身が兼ねてよりやりたがっていた4-3-3の布陣。

中盤に攻撃的な選手4枚を揃え、守備的な選手はパーティのみ。これでやる事ができれば大満足ではあったんですが、さすがにそこまでとはいきませんでした。

攻撃自体の厚みもあまり無かったですし、ビルドアップ時の苦しさも変わらず。守備的な面でギリギリ守れていたのはガブリエルや冨安、パーティやウーデの個人的な能力によるものが大きかった気がしますし、とにかく攻撃に期待感が持てなかった。

まぁまだこの形ではお試し程度だと思っているので、そこまで期待はしていなかったんですが、今のチーム状況を考えると流暢な事を言ってられないのも現実かと思います。

途中からロコンガを投入し、ボランチを2枚にし、ビルドアップも冨安を含めて3枚にした辺りからはある程度機能し出していたので、まずはやはりお試し期間だったと思うことにしましょう。

そして、今回良かったのがラムズデール。こんな良いキーパーだったかなと思うくらい良いセーブが多かったですし、判断も見事。とくにあわやPKのシーンでの判断は非常に良かった気がします。加えてクロスに対しての対応も良いので今後が楽しみなキーパーです。

中でも個人的に一番驚いたのがロングフィードの速さと精度。あれだけ強く蹴れてあの精度なのは驚きで、今後のビルドアップ時の一選択としてかなり魅力的な力になるんじゃ無いでしょうか。

逆に気になったのがオーバメヤンとサカ。2人とも疲れが見えましたし、とにかくいつもの躍動感を感じなかった。これも疲れだと信じましょう。そういう意味では本来のパフォーマンスを考えるとスミスロウなんかもそうでしょうし。

まぁ今回も色々と謎は多かったですが、その辺は徐々に解明してくると期待しつつ、とりあえずカップ戦、からのノーロンダービーで勝ちをもぎ取って欲しいものです。

ぼくらのフンカ祭

友達のかけがえのなさ。

デビュー作「森山中教習所」で各漫画ランキングにランクイン。 通な方面に話題を呼んだ、真造圭伍(しんぞうけいご)の最新作。

過疎の町、金松町は火山の噴火一発で温泉街へと生まれ変わる。

この劇的な変化を受け入れられないクールな富山と、変化にノリノリな桜島の二人の高校生。この二人の友情は町の変化に伴いどう変化するのかの物語です。

思い返すと高校時代ってそこまでその場を楽しめるようなキャラじゃ無かった気がして、どことなく恥ずかしいというか斜に構えてた気がする。

そういった意味で本作の主人公富山は過去の自分を見ている気がすると言いますか、それでいて洒落っ気があるところも含めてわかる感じと言いますか。

その青春時代の独特な感覚が日常と噴火(非日常)という狭間でコミカルに描かれていく。

本作の魅力は何と言っても友人の桜島含め、とにかくキャラ立ちが良いということ。

画のタッチもダイナミックで、ある意味ラフ。その感じもあの頃の雑多な情景と重なるところがありますし、内容自体もなんでもありな感じ。

その青春感独特のごちゃ混ぜみたいなところにも掴まれた気がする。それと同時に唯一無二の友人の存在と、それが如何に大事でかけがえのないものなのか。わからなかったけど、無意識的に選び、気付いていた本能みたいなものに驚きつつ、ピュアなあの頃の感覚を呼び起こしてくれるような作品でした。

やっぱり夏は青春とホラー。これは鉄板だった気がします。

アーセナルvsノリッジ

とりあえずの安堵。

アーセナルvsノリッジ

Arsenal 1 - 0 Norwich City - Match Report | Arsenal.com

まずは勝てて、良かった。

これで負けてたらホント絶望の底へと・・・

とはいえ大手を挙げて良かったと言えるかというとそれも微妙なところ。

序盤からプレス強度は圧倒的に上がっていたし、攻守のスイッチも比較的明確で、オーバメヤンとウーデゴールのそれが良くハマっていた。

しかし、前半終盤からプレスがハマらなくなることもしばしば。まあこれは前線からのというよりは中盤がマークを外したり、プレスが弱まったことが要因かと思いますが。つまりはボランチとの連動性の問題。

それでも各人の連携も良くなっていましたし、何より各ポジションの選手が戻ってきたのも大きかった。

オーバメヤン、パーティ、ウーデゴール、ホワイト、マガリャンイス、(冨安)。

まあ富安に関しては戻ってきたわけでは無く、新加入なんですが、かなり良かった。守備時に若干不安定なところもありましたが、すかさず戻り、守る。この姿勢こそアーセナルに欠けていたメンタルの部分だった気がして、それらを喚起する意味でもかなり良い働きだったんじゃないでしょうか。

空中戦や対人に関してはさすがという感じでしたし、今は無きベジェリン改の様な内側への侵入、そしてチェンバースよろしくな、抜群のサイド駆け上がりからのクロスも見事でした。

そもそも、代表ウィーク明け、かつ練習日一日足らずでここまでプレミアにフィットしていること自体奇跡的な気がします。

ホワイトとマガリャンのCBコンビも安定感が見られ、久々に守備時にゴール前での不安が払しょくされていたかと。ホワイトは判断やキック精度が予想以上でしたし、マガリャンは対人、空中戦が強い。連携のところで何度か危険もありましたが、それは今後改善されてくることでしょう。

さらに言うと、中盤二枚が安定すれば必然的に改善されるところもあるわけでして。ロコンガとナイルズだとやはり安定感という意味では少々不安が残った試合となりました。

その点、パーティが入ってからは俄然落ち着き、何本か良い縦パスも入り、期待と安堵が復活。

前節がまさにそうでしたが、一人孤軍奮闘していたスミスロウ。彼も途中交代ながら、抜群の存在感とキレのあるプレーで、判断が本当に素晴らしかった。相手キーパーのナイスセーブで阻まれたシュートは実に惜しかった。ただ縦横無尽に顔を出し、体調の不安を抱えながらあのプレーは恐れ入ります。

ティアニーはいつも通り良かったんですが、正直なところサカとの関係がいまいちに見えました。というか今回の様な布陣ならば右のインサイドでプレーし、内側にカットインできた方が、内側と外側の両側からの脅威が一層増した気がします。

まあスミスロウ交代前は仕方ないですが、入ってからはそれが出来たかと思うので。何かしらこちらでわからない事情があったんでしょうか。まあそれは追々の使われ方でわかるかと思いますので、今後の試合で確認できればと思います。

そして今回個人的MOMは『ウーデゴール』。

こんだけ頭使ったプレスを最後まで行い、運動量も落ちず、見えている視野も広い。気が利くプレーも出来て、危機察知能力も高いとなれば、あとはどれだけ得点に絡めるかどうかな気がします。いずれにせよまだ数試合なので、今後どうなのかということですが、スミスロウやサカとの連携も良い気がするので、本当に楽しみな選手です。まずは来てくれて有難うと言いたい。

他の選手も軽く触れると、オーバメヤンは失われたスピード感が戻ってきた気がしますし、ラムズデールも先発ながら落ち着いたプレーでした。ロコンガは粗削りではありますが、片鱗はあり、今後の成長次第、ナイルズはSBで使われてギリギリ交代要員な気がしてしまいますが、まあ今回は勝てたのでなによりでした。

今回は勝てましたが、むしろここからが正念場、今後の強豪とのマッチアップに備えてどこまでチームのクオリティを上げていけるか。アルテタの手腕が試されるラストチャンスかもしれません。

余白を楽しむアニメーション~Sonny Boy -サニーボーイ-編~

『余白を楽しむアニメーション~Sonny Boy -サニーボーイ-編~』

TVアニメ『Sonny Boy -サニーボーイ-』公式サイト

anime.shochiku.co.jp

長い長い夏休みも半ばを過ぎた8月16日。学校に集まっていた中学3年生・長良〈ながら〉たちは突然、思いも寄らない事態に巻き込まれていた。

長良自身はもちろんのこと、謎の転校生・希〈のぞみ〉や瑞穂〈みずほ〉、朝風〈あさかぜ〉ら、36人のクラスメイトとともに、学校が異次元に漂流してしまったのだ。

しかも彼らは、漂流と同時にさまざまな《能力》を入手。人知を越えた能力に大喜びし、好き勝手に暴れ回る者もいれば、リーダーとして他の生徒たちを統率しようとする者も、元の世界に戻るための方法を必死で探す者もいる。

渦巻く不信や抑えきれない嫉妬、そして支配欲からくる対立。次々と巻き起こる不可解な事態を前に、少年少女たちは突如として、サバイバル生活に放り込まれてしまう。

果たして長良たちはこの世界を攻略し、無事に元の世界に帰ることができるのだろうか……?

当時エヴァンゲリオンの時も感じましたが、観てハッとさせられるアニメーションってやっぱりあるんですよね。

ストーリがどうとか、キャラクターがどうとかいうことを抜きにして、映像表現としてハッとさせられる。

本作にもそれはあって、とにかく冒頭から説明が少ないし、黒の使い方や演出の仕方が謎めいている。

音の使い方もそれを助長していると思うんですが、何となく不穏な感じがずっと続きます。その辺が妙に気になると言いますか、モヤモヤと心地良く漂う感じ。

ストーリー以外の部分も良くて、まず目を引くのがキャラデザイン。江口寿史が担当しているようなんですが、やはり彼の描く女性は魅力的です。リアリティのある魅力というか、観ていて自然に可愛く感じるところが良いんですよね。

映像に関しては湯浅監督の『マインド・ゲーム』に似た印象。といっても、本作はそれを静的かつモノトーンな印象にした、ある種真逆な雰囲気を纏った映像表現。故に不穏というか間が際立つ感じでして。

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エンディング曲も銀杏ボーイズが担当していて、これも画と良く合っているというか、中々エモい仕上がりで、作品の終わりに良い安堵感を与えると言いますか。

どういった形で物語が終わるのかわかりませんが、最後まで楽しみたいと思います。

ステッカー作ってみた話

ずっと言っていたものの中々形に出来ていなかったステッカー。

Actrashlyの時からそうですし無分別もそう。そしてついに重い腰を上げて完成しました。

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両方ともロゴ自体は結構詰めて考えていたので、完成は予想通りでしたが、やはり形になると良いですね。

愛着も一層出ますし、何よりやってる感が出ます。

actrashlyに関しては学生の頃から友人と何かやる際に使っていた呼称でしてもうかれこれ15年以上になるんですかね。これのおかげで色々と楽しく遊べてます。

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見かえすとロゴを作ったのは2016年の年末とかなんですね。時が経つのは早いもので。

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無分別に関しては正直自分たちの備忘録程度に他愛も無い話を記録しているだけのラジオ的な感じですかね。この辺も機会があれば紹介させてもらえればと思います。

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まあ何かを作ったり、考えたりというのは必要な時間だなとつくづく思います。最近は生活環境の変化もあったりで、活動があまりできていませんが、その中でもやれることをやっていければと思っております。

では。

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OLD

老いを感覚的に理解する怖さ。

『OLD』

ポスター画像


www.youtube.com

シックス・センス」「スプリット」のM・ナイト・シャマラン監督が、異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたスリラー。

人里離れた美しいビーチに、バカンスを過ごすためやってきた複数の家族。

それぞれが楽しいひと時を過ごしていたが、そのうちのひとりの母親が、姿が見えなくなった息子を探しはじめた。ビーチにいるほかの家族にも、息子の行方を尋ねる母親。そんな彼女の前に、「僕はここにいるよ」と息子が姿を現す。

しかし、6歳の少年だった息子は、少し目を離したすきに青年へと急成長していた。

やがて彼らは、それぞれが急速に年老いていくことに気づく。ビーチにいた人々はすぐにその場を離れようとするが、なぜか意識を失ってしまうなど脱出することができず……。

主人公一家の父親役をガエル・ガルシア・ベルナルが演じ、「ファントム・スレッド」のビッキー・クリーブス、「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー、「ジュマンジ」シリーズのアレックス・ウルフらが共演する。

やはりシャマランと言いますか、らしさあふれる作品で。

正直全体のまとまりとしてはイマイチな感じなんですがその問いと見せがはエグい。

ティーザーやチラシなんかを見ても老いに関する話なのは一目瞭然なわけで、それを知ってて観に行っているのに、老いの本当の怖さに気付いていない自分がいることに気付く。

人は老いていくものだし、変化していくもの、それくらいは誰しも頭の中でわかっているもののそれが急速に行われ、その渦中にいるとしたら。

起きている事を当たり前に捉えて、受け入れていく感覚って、あくまでも徐々に体験していくものだし、年齢と共にその質も変化していくものだと思うんですよね。

例えば、友人関係であったり、恋人関係であったり、家族関係であったり。さらに言えば体の変化もそうだし、知識や、感覚なんかもそう。

頭の中で考えることも含めて蓄積されて徐々に馴染んでいくもののはずなんです。それが一足飛びに目まぐるしく変化するとしたら。

それを急速に見せられた時、真に必要な感覚は『今を生きる』事なんじゃ無いかと思わされた。

今までの経験も知識も人間関係も風貌も持ち物も、全てが意味を成さなくなり、そこにある自分のみが真の存在になる。

その過程において必要だと感じ、その時間をしっかりと過ごせるならば、それが幸せなのかもしれないと思う。

本作では老いというものをコントロールし、人智に還元する事でより良く過ごせる。それをすることで社会に貢献していると感じさせられているけれども、むしろ本質は逆で、未来や過去にばかり囚われていると見えなくなってしまうものがあるんじゃないかと思わされる。

冒頭の父親と母親の未来志向、過去志向に対して、子供たちの現在志向。この対比がラストに影響してくるところも面白く、実人生においても怖さを感じさせる問いではあった。

個人的に一番怖かったのはクリスタルの変貌で、美への執着や傲慢な性格は一番恐ろしかった。

死の際にあって、不細工だった恋人を思い出すように、追い求めていたものが何も意味を成さなくなってしまう。その最後は反面教師的でもあり、人生においてそうなりたく無いと思うばかりでした。

正直展開も読み易いですし、それほど面白いプロットでも無いものの、気付かされる怖さや演出なんかはシャマランらしい作りで、中々楽しめました。

死霊のはらわた(1981)

笑えて怖い。

死霊のはらわた(1981)』

ポスター画像

休暇で森にやってきた5人の男女は廃屋の地下で“死者の書”を発見。やがてテープレコーダーに録音されていた呪文によって、死霊が復活してしまう。

死霊に乗り移られた者は他の者を襲撃。阿鼻叫喚の中、アッシュは必死の抵抗を試みるが……。

ミシガン州立大学時代に撮った映画をリメイクしたサム・ライミの商業映画初監督作。日本でも大ヒットし、スプラッター・ホラー映画ブームの火付け役となった。

やっぱりサムライミ監督のホラーは惹かれるものがあるんだよな。などと思いつつ、いまだにホラーを観よう月間。

アメリカで公開されたのが1981年、日本公開がその数年後だったようですが、今観てもその怖さと強烈さは健在。

当たり前の話ですが、作品自体のチープさは当然あります。まあ作成されたのが80年代ですからね。ただそれ以上に演出上の怖さであったり、チープ故のグロテスクさ、カメラワークによる恐ろしさがあった気がします。

本作の面白い点が、怖さだけに固執しないそのコメディ要素。サムライミ監督自体、コメディ作品を撮りたかったというのもあるらしく、その要素は存分に含まれていると思います。

「えっ、ここでこんな風になっちゃうの」とか「うそでしょ」と思わせるような演出の数々、観ているこっちもどういう展開なのかと思ってしまうほどに非現実的。それなのに引き込まれていく魅力がある作品だと思うし、実際に楽しめてしまうから不思議です。

今でこそ当たり前になった、『若者が軽いノリで山小屋行ったらなにかあるよね』的な先駆けだと思いますし、そのボロさと人里離れた感が不気味さを助長し、怖さに拍車をかけてくる。

色々と突っ込みどころ多過ぎなところもツボで、どうせならみんなで観たいなと思ってしまう作品。

カメラワークによるこだわりや試みが随所に見られるところもあって、個人的には死霊目線での地を這うような映像は恐怖そのものでした。迫ってくるという感じが端的に伝わってきますし、あのアングルが本当に気味悪い。

過剰すぎるほどの人体損壊描写も多々ありますが、あれは途中から一種のギャグとして観られてしまうから不思議なものです。

まあスプラッター系が嫌いに人には確実におススメしない作品だけど、そうでない方は是非観てほしい、絶妙なバランスを取った作品じゃないでしょうか。

2013年にリメイクされている本作ですが、技術的なクオリティは別として、サムライミ作品の方を先に観ることをおススメします。