サイテーなことの中にこそ最高な部分もある
『このサイテーな世界の終わり』
THE END OF THE F***ING WORLD Official Trailer (2018) Netflix Comedy TV Show HD
サイコパスの少年と、人生のすべてを変えたい少女が思いついたロードトリップ。けど、その道程は、思った以上に山あり谷ありで…。
漫画が原作のブラックコメディ
正直あまり乗り気では無かったんですが、何となく観てみたらどハマりしました。
ストーリーもぶっ飛んでますが、演者も世界観も全てクレイジーです。でもその感じが逆に良くて、一本の尺も20分程度とかなり観やすい。
そんなこんなでシーズン2まで(現時点ではそれが全て)一気観してしまいました。
本作に乗れた理由としてまずファッションや音楽、これらが抜群にカッコいい。
しかもそれらが狙ってカッコ良く見えるんじゃなくて、何となくカッコ良く見えてくる。イギリス製作ってこともあるんでしょうけど、あの国はそういったツボを良くわかっている。
ジェームスのニットやアロハ、ヘンリーネックやネルシャツにスーツ。何か良いんですよね。適当に着ているようで絶妙な感じ。
個人的には学生時代に観た『トレインスポッティング』なんかを思い出したり。
ブラックユーモアの感じもお国柄といったところだし、劇中音楽もブラーのグレアムが担当というんだから、まあ間違いない。
それ以外に流れる楽曲も見事な選曲で、適当にブッ込んでくるところが逆に好感持てたりハマっていたりしてとにかく最高。
後は何と言ってもジェームスとアリッサのキャラクター。
序盤こそ、この二人は確実におかしいし理解できないと思わされるんですが、徐々に感情移入してきて、シーズン1の中盤くらいからは愛しく思えたり。
絶体にほっこりするストーリーじゃないのに、何だかほっこりする。この辺の塩梅も映像と共に素晴らしいバランスなのかもしれません。
とにかく気軽に、そして映像的にも楽しめる作品かと思います。そして何よりシーズン1~2通しで5時間ちょっとで観れてしまうのでそういった意味でも観やすい作品なんじゃないでしょうか。