ストーリーとアクションの反比例は増すばかり。
『ジョン・ウィック パラベラム』
「ジョン・ウィック:パラベラム」TVスポット【ノーマル編】大ヒットver.
キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」や車とカンフーを合わせた「カー・フー」など、これまでにないアクション要素を盛り込みヒットした「ジョン・ウィック」シリーズの第3弾。
前作で怒りのあまりに、一流殺し屋が集う「コンチネンタルホテル」の掟である「ホテル内で殺しはおこなってはいけない」を破ってしまったジョン。
聖域から追放された彼を待っていたのは、組織による粛清の包囲網だった。
刺客たちがさまざまな殺しのスキルを駆使し、賞金首となったジョンに襲いかかる。傷だらけとなったジョンは、かつて「血の契約」を交わしたソフィアに協力を求め、カサブランカへと飛ぶが……。
監督は前2作から続投のチャド・スタエルスキが担当。イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーンら前作からのキャストに加え、オスカー女優のハル・ベリーが謎の女ソフィア役で出演。
わかってはいたんですがハマってしまうと観ることを止められず、いっき観でした。
相変わらず世界観は好きですし、アクションも最高にカッコいい。個人的にあのキレキレじゃない動きの中にこそ良さがあると思っているので。
とりわけガンアクションがこのシリーズは本当にカッコいいと思っていて、今まで観た中でもガンアクションはトップクラスに好みでした。
ただ回を重ねるごとに引っかかるところが増えているのも実際のところ。
まず作品自体の時間。これもどんどんと長くなってきており、パラべラムに至っては130分。一作目の様なコンパクトかつストーリー性もあってアクションとのバランスが取れている方が面白かったように思います。
そして登場人物の肉体のインフレ化。二作目の終わりすぐからスタートした本作ですが、すでにその時点で満身創痍なはず。なのに冒頭15分くらいで更にぼろぼろになっての再スタート。轢かれるのも当たり前だし、それではダメージすら負ってない様子。もうこれってどうなのと思うくらいにハチャメチャ。
まあ次作も観てしまうんでしょうが、上手いことまとめてほしいとは思ってしまいます。
そういったことを抜きにしても画作り、世界観、ガンアクション、その辺の素晴らしさを堪能するには今の時期には良いシリーズじゃないでしょうか。
爽快感を求めるなら是非。