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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

 

本当に圧倒的であっという間の100分弱。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』

ポスター画像


映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』予告編

1969年5月に東京大学駒場キャンパスで行われた作家・三島由紀夫と東大全共闘との伝説の討論会の様子を軸に、三島の生き様を映したドキュメンタリー。

1968年に大学の不正運営などに異を唱えた学生が団結し、全国的な盛り上がりを見せた学生運動

中でももっとも武闘派とうたわれた東大全共闘をはじめとする1000人を超える学生が集まる討論会が、69年に行われた。

文学者・三島由紀夫は警視庁の警護の申し出を断り、単身で討論会に臨み、2時間半にわたり学生たちと議論を戦わせた。

伝説とも言われる「三島由紀夫 VS 東大全共闘」のフィルム原盤をリストアした映像を中心に当時の関係者や現代の識者たちの証言とともに構成し、討論会の全貌、そして三島の人物像を検証していく。

ナビゲーターを三島の小説「豊饒の海」の舞台版にも出演した東出昌大が務める。監督は「森山中教習所」「ヒーローマニア 生活」の豊島圭介

ドキュメンタリー作品はあまり映画館で観ない方なんですが、これは本当に観てよかった。

友人と観に行ったんだが、鑑賞後もこの映画の話で盛り上がり、その余韻もかなり楽しめました。

本作でメインに焦点を当てているのは三島と東大全共闘の議論。

そんなものが映画になるのかとか観てどうなるのかとかあるかもしれないけど、そういった考えを抜きに、まず観てほしい。

とにかく頭の良い人の議論、そして熱量、そういったものの凄さに圧倒されたし、『三島』という男の存在感に本当に圧倒された。

文学というものを生業にしながらも、それだけに傾倒しない姿勢。そして既に一定の評価があった人物にもかかわらず、学生という立場の人間との議論でも真摯に対応する。立場を明確にしながらも、柔軟性と余裕を持った対応には感服しました。

こういったところからもフラットに物事を捉え、その上で自分の主張をするカッコよさというか、潔さのようなものを強く感じた。

人生において、人間的に魅力がある人に出会う機会というのはそう多くないと思う中で、『三島』という男は圧倒的に魅力があって惹かれる何かがあった気がする。

それだけでこの映画に価値があると思うし、それを知れて良かった。

本作及び、この映画内の議論において、『言葉の力』というものにフォーカスが当たっていると思うけど、本当にその力、可能性、魅力、そういったものが多分に詰まっていた。

とにかく今は三島の作品が読みたい。とりあえずは↓の三冊から読んでいこうかと。

仮面の告白 (新潮文庫)
 
潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)

 
金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)