Blcrackreverse

Diggin LIFE 掘って掘って掘りまくれ!

Blcrackreverse

スウィート17モンスター

ちょっとしたことで人生は変えられる。

「スウィート17モンスター」


映画「スウィート17モンスター」日本版予告 30秒Ver.

ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は17歳。キスもまだ経験なしの、イケてない毎日。
恋に恋する妄想だけがいつも空まわりして、教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)や、母親モナ(キーラ・セジウィック)を困らせてばかり。
たったひとりの親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)だけが、自分のすべてだと思っていたのに、何をしてもかなわないとコンプレックスを抱いていた天敵の兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)と親友クリスタが恋に落ちてしまう。
この衝撃的な事件により、ネイディーンは父が他界して以来ずっと取り乱しがちな母や、何故かシンパシーを感じる変わり者の教師ブルーナー、自分とは正反対のイケメンで誰からも愛される兄ダリアンなど、自分を取り巻く人々へ新たな視点と気持ちを向けざるをえなくなる。

ホントもどかしくて心当たりがある感じ。今でも自分の中にある感覚が呼び起されます。

青春時代に限らずありがちな、「自分だけが不幸」という感覚。隣の芝は青く見えるとはよく言ったもので、SNSなんかでも、周りの友人の話なんかでも、とにかく周りは良く見える世の中。最近は見え過ぎっちゃってるから余計に陥る感覚に、共感しまくりでした。

高校デビューとか大学デビューというように、環境が変われば自分を変えることで全ての状況を一変させることも不可能では無い。それくらいに実際の環境って単純なのに、自分を変えることは難しい。わかっちゃいるけど出来ないものです。

本作での主人公が絶望に絶望を重ね、兄と和解した場面は自分にも心当たりがある状況だし、それに呼応するように母親がメールを送る内容を吟味し送っていた場面も変化の一端。みんなこのままでいいと思っていないのが本心で、自分を含め周りも良くあってほしいと思うのが心情ではないでしょうか。

他人を変えることは難しいかもしれないけど、自分を変え、全てを好転させていくことも、自分が行動すれば意外に出来てしまうことなのかもしれません。

思っているだけじゃ始まらないし変わらない、人生一度きりなんだから、とにかく後悔無いようやってみようと思わせてくれる映画でした。

原題の「The Edge of Seventeen」を「スウィート17モンスター」と訳すあたりは秀逸な邦題な気がします。誰の中にも潜んでいた思春期の頃の小悪魔。実際のところは思春期に限らず、ずっと潜んでいくモンスターな気がしていますが皮肉もあってチャーミングなタイトルじゃないでしょうか。