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GO

青春のほろ苦さと憧れ=原点

「GO」

金城一紀の同名小説を窪塚洋介主演で映画化した痛快青春娯楽作品。

日本の普通高校3年の杉原。未だ将来の夢も進路も決まらず、元ボクサーの父に仕込まれたボクシングの腕前を武器に喧嘩ばかりしている日々を送っていた。ある日杉原はヤクザの息子の同級生・加藤のバースディパーティで声をかけてきた少女、桜井と突然の恋に落ち今まで経験したことのない時間を共有する。だが、民族学校開校以来の親友、正一が駅で少年に刺される事件が起きた……。

たまたまGYAOを観ていたら懐かしい作品が。青春真っ盛りの頃の青春へのクリーンヒット作。「GO」でした。

この映画は個人的な邦画感を変えましたし、邦画で初めてかっこいいと思った作品だったように思います。

主演の窪塚はいまだに好きな俳優ですし、実生活でもかなり多くの影響を受けている気がします。

とにかく窪塚がかっこいい。これだけでも観る価値ありですが、周りを固める俳優陣も実に良いです。山崎努なんかもかなり雰囲気があってかっこいいですし、大竹しのぶもテンポが良い。柴崎コウもめっちゃ可愛いです。

この映画は青春の葛藤が全て詰まっているといっても過言でないくらいの濃度で詰まっています。

あの頃の様々な事へのほろ苦い気持ちや憧れが全ての事への原動力。それがあったからある今。そういったセンチメンタルを内包していて、とにかく切なく痛々しい。まぁ実際に痛々しい場面も本作では多いですが。その辺もここまで露骨に描いているのは本作の特徴だと思います。

映像のスピード感もいいですね。テンポよく爽快に進んでいきますし。そこに窪塚の独特な浮遊感が絶妙にマッチしていて。

内容はといえばそれもまた良くて、現代にも確実に潜んでいる差別感があります。人はなんでこうもレッテルに固執し自分で判断することをしないんでしょうか。今で言えばトランプの米国主義なんかもこういった筆頭ですし、「デトロイト」「ゲットアウト」なんかもある種の差別感のそれ。

本作で問われる「名前とは何なのか」。

自分のアイデンティティは誰かにレッテルを張られ認識することではなくて自分自身で確立し決めるもの。そんな社会との向き合い方は確実に本作から学んだところが多い気がします。そういった意味でも思い入れの深い作品でした。

やっぱり窪塚の役柄は窪塚でなければできないことを実感しつつ、自分のことは自分で決める。本当の意味で決めることをしなければ自分の人生を生きている意味は無いと思うので。

色々と書きましたがとにかくかっこいい窪塚が観れ、当時の空気感を感じるだけでも本作には価値があるように思うので、好きな方は是非。

GO [DVD]

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GO (角川文庫)

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 ちなみに3/7日まではGYAOで無料で観れますので。それと全然今まで観ていなかったんですがGYAOって結構凄いラインナップ作を無料で観れるのでかなりおススメな気がします。

gyao.yahoo.co.jp

今観れる個人的なおススメを何本か挙げると

裏切りのサーカス
「ザ・メキシカン」
「セッション」
「歩いても歩いても」
「凶悪」
「誰も知らない」
それでも夜は明ける

まだまだあって挙げきれないです。ヤバくないですか。

では。