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ここまでですか乾徳山~山梨編Ⅰ~

今回は梅雨、雨季の狭間でしびれを切らして登ってきました。それが後に絶望へと変わることも知らずに。

ということで今回は山梨にある「乾徳山」へ。

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岩場あり、平野ありとバラエティに富んだコースで、色々と楽しめました。

スタートは以前の経験を活かし8時に八王子駅集合。

目的地には10時過ぎに到着したのですが、駐車場は既にほぼ満車状態。

序盤は普通の登山道で結構登り易かったものの、登り始めの辛さは変わらず。

銀水晶、錦水晶では湧水が沸いており、冷たい水に生き返ります。そこから歩を進めること数十分。

雲行きが怪しくなり、国師ヶ原に着く頃には、あたり一面霧に包まれ、映画「ミスト」を彷彿とさせます。

なぜか手洗石なのにその水は濁りに濁り。

幻想的な雰囲気の中、数メートルの山道を進みます。

だんだんと増える岩場。

大したことは無いと思っていた岩場ですが、意外に険しく、小さい子や年配の方には厳しそうな箇所もありました。それでもボルダリングの経験が生きていたのか、あまり苦にすることなく先を急ぎます。

雲が無ければ見晴らしが良さそうな場所もありましたが、逆に幻想的な風景が見れ、貴重だった気もします。

つづく

存在のない子供たち

やるせなさと共に、自分の人生を問われている気がした

「存在のない子供たち」

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映画『存在のない子供たち』予告編

 長編デビュー作「キャラメル」が高い評価を得たレバノンの女性監督ナディーン・ラバキーが、貧しさゆえに親からまともな愛情も受けることができずに生きる12歳の少年の目線を通し、中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。

中東の貧民窟で暮らす12歳のゼインは、貧しい両親が出生届を提出していないため、IDを持っていない。ある日、ゼインが仲良くしていた妹が、知り合いの年上の男性と強制的に結婚させられてしまい、それに反発したゼインは家を飛び出す。仕事を探そうとしたがIDを持っていないため職に就くことができない彼は、沿岸部のある町でエチオピア移民の女性と知り合い、彼女の赤ん坊を世話しながら一緒に暮らすことになる。しかしその後、再び家に戻ったゼインは、強制結婚させられた妹が亡くなったことを知り……。

2018年・第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞。

冒頭からショッキングなスタート。

それこそホラーやサスペンスといった類のそれではなく、実際にそういう現実があるのかという怖さでした。

ストーリー自体も直接的な怖さ以上に、じわじわと浸食してくる、それでいてどうにもならない不条理さに押しつぶされそうになる感覚があるもの。

観ているだけでそう感じるのに、本作の主人公であるゼインは一人立ち向かい、自分の考えを行動で示していく。

わずか12歳の少年が行う行動として、考える問題としては大き過ぎるはず。それなのにブレない軸を持ち、文字通り「生きる」ということを体現していく姿に本当に心打たれます。

今自分が抱えている問題であるとか、悩みなどは些細なことでしかないということを思い知らされ、頭がくらくらします。

同時に自分は何を考え、どう生きるのか。偽善的に語られる美談なんてものは何の役にも立たないし、自分自身すら偽ることになるという事実に気付くべきだと改めて思わされた。

とにかく自分の意思、軸を持ち貫くことの重要性、悪い意味での共感や同調といったものに飲まれる弱さを持ちたくないと強く思った。

それにしても主演のゼインは見事な演技でした。

実際のストリートチルドレンから選ばれたようですが、あの年でここまでの表現が出来るのが恐ろしく思います。

実体験に基づく部分があるからこそできる表現なのかもしれませんが、それ以上に受けるエモーショナルな部分に心臓を抉られました。

眼差しによる表現、圧倒的意思を持った発言、振舞い。どれもこれも人としての大きさを感じずにはいられませんでした。逆にこれほどのことが出来る大人がどれだけいるのかとすら思わされるほど。

映画的な表現に関しても見事な作品で、荒々しく生々しいカットの撮り方であったり、ゼイン達が住んでいる場所の空撮による俯瞰ショット。これらが実にリアリティを突き付けてくる。

遊園地や食べ物といった子供が喜ぶような場所や物でさえも、カラーやトーンを押さえられており、そういったプラスの要素を全く感じさせない画作り。

とにかく奇をてらった演出なども無く、ただ存在する現実を丁寧に、それでいて的確につないでいくところに重々しくも大切なモノが詰まっていた気がします。

出てくる人々、国、環境、境遇。どれが良くて、どれが悪かったのか。本当に難しい話だけれでも考えることから目を背けることが許されない現実を突き付けられた気がします。

存在しない子供たちというタイトルながら、確かに存在しそこにある現実を噛み締めたいと思います。

落語ファーストコンタクト

ついに行ってきました。

「落語の寄席へ」

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www.suehirotei.com

昨年くらいから急に気になっていたんですが、タイミングが合わず行けず終いでした。

寄席と聞くと敷居が高そうなイメージで、予備知識も必要と感じていましたがそんなイメージとは全然異なる気軽さでした。

今回行ったのはボルダリングの帰り際、何度か見ていた新宿「末廣亭」。12時に始まる昼の部にお邪魔したのですが、到着した11時過ぎにはまあまあの行列。座れるのかと不安に思いつつ、中に入ってみると意外に広く、席も余裕な感じでした。レトロな建築と木造の匂い、タイムスリップした感すらあったほどの様子で、かなり趣がありました。

特に両サイドにある畳の席なんかは新鮮に映り、どういう人が座るのかと見ていたんですが、皆さん至って普通に使われており、弁当を食べられている方、茶菓子を食べて寛いでいる方も多かった気がします。

勝手がわからなかったので一番後ろに座ったんですが、始まって2時間も経つと満席に近い状態になり、活気がありいい雰囲気に。

落語自体も誰が有名なのか、といった事前知識等無しで行ったのですが、全く問題無く、その場の空気とともに非常にゆるく楽しめました。観ているうちにわかってきたのが、段々と階級なのか、上手な人が出てくる仕組み、合間に挟まれる曲芸や漫才といった構成。そういった緩急があり、あっという間の4時間半でした。

そう、サラッと言いましたが寄席は長い。

それでも好きな時間に来て、好きな時間に帰ればいい、そういう緩さも魅力に感じました。

笑いと緩さ、重要な補完関係であって絶妙なバランスを保っている芸に、驚かされました。

その中で個人的に一番驚いたのが噺手の経験の差でここまでオーラが違うのかということ。頭ではわかりそうなものだけど、実際に見せつけられ、感じるとこうも違うのかと思わされました。やはり技術は一朝一夕で身につくものではないですね。

今後は映画と共に息抜きがてら行ってみようと思います。

Power Push~2019年6月~

6月は久々に邦楽を聴きまくりました。そして広く浅くではなく、狭く深く聴いた気がします。ということで1アーティスト目。

SODA POP FANCLUB 2(完全生産限定盤)(Tシャツ付)

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SODA POP FANCLUB1(通常盤)

SODA POP FANCLUB1(通常盤)

 
約束(初回限定盤)(ラバーバンド付)

約束(初回限定盤)(ラバーバンド付)

 
サイダーのしくみ

サイダーのしくみ

 
エバーグリーン(ラバーバンド付き初回限定盤)

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ジオラマアウトサイダー

ジオラマアウトサイダー

 
サイダーの街まで

サイダーの街まで

 

正直捨て曲無いので、全て良いです。私が青春時代に辿ってきたような邦楽達。エルレ、ラッド、ハイスタ、バンプ、そういった類の空気感を感じさせ、それでいてそのバンドには無いフレッシュさを感じさせるところにこのバンドの特異性が出ている気がします。

似たようなバンドは数あれど、似過ぎず、独自性を維持できるバンドはそう多くないと思うので。

そしてこのバンド名にもなっているサイダーガールのモデルになる子を現実世界で選んでいるという点も何か好きです。ちなみに2019年のサイダーガールがこちら。

Sg_hiki_s

とにかくこれからの時期にもぴったりな楽曲が多いかと思いますので是非。

そして2アーティスト目。

WATER

WATER

 
MIRACLE FOOD

MIRACLE FOOD

 
Swimming in the Love E.P.

Swimming in the Love E.P.

 
hair salon

hair salon

 

彼女の見た目からは想像できない声色。そして何とも言えないリリックとメロディセンス。これらが無性に病みつきになり、ついつい聴いてしまう楽曲群。中毒性のある感覚が癖になるので何度もリピートしてこそ本当の中毒性に気付きます。

サーフィンをライフスタイルに~THE WEST編~

前回がGW。そして旅行との抱き合わせでしたが、今回は通える場所でサーフショップを探し、行ってきました。

訪問したサーフショップは「THE WEST」。

www.the-west-web.com

湘南といえば江ノ島鵠沼が真っ先に浮かぶところですが、それ故にそこを外してのチョイス。店の場所は平塚駅近く、店廻りの雰囲気も店の雰囲気も予想通りのロケーション。スタッフの方もかなり親切で、いいサーフィン体験が出来ました。確実に再訪すると思います。というかサーフィンの習慣化を目指します。

前回はロングボードでの体験だったんですが、今回はショートボードに挑戦。

立つのが難しく、乗りこなすのも難しそうな印象でしたが、個人的にはショートの方がしっくりきました。そして何よりカッコいい。そういう動機も個人的にはかなり重要なファクターになると思うので。

ショップにおいてあるグッズもカッコ良かったですし、ロゴもカッコ良い。

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サーフィンって他のスポーツに比べて自然との一体感というか、無心になれるというか、そういうところが独特の感覚で、精神も肉体も浄化される感じが最高でした。

何事も継続は力なりと言いますが、これを継続させて始めた得られることもあると思うので精進します。

余談ですが、スタッフの方に昼食でおすすめのところを伺い、かなり色々な所を教えていただいた中で、今回はこちらを訪問しました。

tabelog.com

天ぷら命といった風情の店主が作る天丼は美味でした。次回はまた別の紹介してもらったところに行ってみたいと思います。

最近のアニメは本当に作りこみがすごい

最近のアニメの作りこみには驚かされっぱなしです。最近ハマっている作品をいくつか紹介。まず、「鬼滅の刃


映画『鬼滅の刃 兄妹の絆』予告編

ジャンプにて連載中の同漫画作品ですが、アニメの出来が良いです。特に水墨画に似せたような技の演出が好みで、少年漫画にしては重めのストーリーですが、冒険ものの要素も押さえていて、面白いです。

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

 
鬼滅の刃 コミック 1-15巻セット

鬼滅の刃 コミック 1-15巻セット

 

次が「彼方のアストラ」


TVアニメ「彼方のアストラ」PV

一話の冒頭から唖然としました。演出が素晴らしく、音の精緻さも見事。ストーリ的にも面白そうで、今後に期待です。ジャンプ+で掲載されていたようなのでそちらも観てみたいと思います。

凪待ち

人生は不条理の連続なのか。 

「凪待ち」

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映画『凪待ち』予告(30秒)

孤狼の血」の白石和彌監督が、香取慎吾を主演に迎えて描くヒューマンサスペンス。

クライマーズ・ハイ」の加藤正人が脚本を手がけ、人生につまずき落ちぶれた男の喪失と再生を描く。

無為な毎日を送っていた木野本郁男は、ギャンブルから足を洗い、恋人・亜弓と彼女の娘・美波とともに亜弓の故郷である石巻に移り住むことに。亜弓の父・勝美は末期がんに冒されながらも漁師を続けており、近所に住む小野寺が世話を焼いていた。人懐っこい小野寺に誘われて飲みに出かけた郁男は、泥酔している中学教師・村上と出会う。彼は亜弓の元夫で、美波の父親だった。ある日、美波は亜弓と衝突して家を飛び出す。亜弓は夜になっても帰って来ない美波を心配してパニックに陥り、激しく罵られた郁男は彼女を車から降ろしてひとりで捜すよう突き放す。その夜遅く、亜弓は遺体となって発見され……。

くちびるに歌を」の恒松祐里が美波、「ナビィの恋」の西田尚美が亜弓、「万引き家族」のリリー・フランキーが小野寺を演じる。 

白石監督作品はその独特なテイストが好きで、結構観ているんですが、やはり本作も重かったです。

毎回のことだけど、白石監督作品はヘビー級に重い。それでもその重さは生きていく上で避けて通れないテーマを扱っていると思うし、誰しもが向き合わなくてはいけないものだとも思う。その思わせるテーマ設定のバランスが絶妙で、居心地が悪いんだけど、思い当たる節があってズシっとくる。

主演の香取慎吾の演技も、いつもの底抜けに明るいイメージとは真逆のキャラだったけど、それが逆にハマっていたし、むしろこういう役の方がハマる気がした。

カメラワークや脚本も秀逸で、とにかくどの場面でも予兆を感じさせる作りがうまい。

続けて観るには少々重いかもしれないが、折をみて観返したくなるような普遍的なテーマが詰まった作品だと思う。