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恋は雨上がりのように

最近のアニメの中では断トツに好きです。

恋は雨上がりのように


TVアニメ「恋は雨上がりのように」第1弾アニメーションPV

恋であったり、友情であったり、生活であったり、生きていればもどかしく感じる部分は多かれ少なかれ、必ずあるもの。

このアニメはその表現が抜群に良い。

映像のカラーバランス、カット、効果音、セリフや間、どれも絶妙なバランスを保っていて、本当に切ない気持ちになる。

大人になり、慣れから生じる感覚の鈍化。その琴線に触れるような仕掛けが随所に見られ、あっという間に30分が過ぎる。

あの頃には戻れないけど、あの頃の感覚をここまで克明に呼び起す作品ってあまりないと思うので個人的に最近のアニメでベスト級です。

漫画原作で、映画化もされるようだけど、この表現はアニメと非常に相性がいいと思うのでどうなるか気になるところです。

激流

リアルな緊張感と景観美がちょうどいいバランス

「激流」


激流 - 予告編 (日本語吹替版)

正直、久々のジャケ借りでした。 

激流 [DVD]

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 今では考えられないジャケット。やっぱり昔は色々とエッジが効いてて好きなんですよね。

ということでストーリーはこんな感じ。

夫との離婚を考えていたゲイルは、息子ロークの誕生日に故郷でのリバー・ツーリングを計画。夫のトムも加わり、ゲイルのガイドで川下りが始まる。

一方、彼らと同行した青年ウェイドがやがて本性を現していく。ウェイドは強盗と殺人を犯した逃亡犯だったのだ。ウェイド一味は一家を人質にして危険な急流を下ろうとするが……。

家族に襲いかかる恐怖、そしてそのサバイバルを描いたアクション・アドベンチャー

もっとヤラセに近いようなチェイシングを予想していたんですが、全然そんなことなく、自然な感じで展開していき、テンポも良い感じ。

とにかく出てくる自然が綺麗で雄大、音楽の壮大さも相まって、ちょっとしたトリップ感を味わえる。オープニングロールを観ていたらジェリーゴールドスミスの名前があったので期待はしていたが、予想以上にマッチしていた。

映像に関しても終盤の川下りシーンは迫力が凄く、それまでとの対比効果、冒頭のボートシーンも残っていたせいか、スリリングさに磨きがかかった感じ。カメラワークも煽るような感じで良かった。

ケヴィンベーコンは好きな俳優の一人ですが、本作でもその不気味さが際立っていました。出てくるたびに何となく違和感が残る演技、さすがの一言。

個人的には息子役のロークが結構好きで、序盤のウェイドの被っているロラパルーザの帽子を欲しがるところで持ってかれました。それ以外にも好奇心旺盛なくせに、単純でちょっとしたことから態度が変わるところ等、上手いなと思いました。

後は父親トムは前半のポンコツぶりが半端ないし、メリルストリープ演じるゲイルの存在感は相変わらずだったり、観ていて飽きない俳優が多かったように思います。

この季節にあえてのアドベンチャー感、意外にありですよ。

はじまりへの旅

変わっている人が本当に変わっているのか。

「はじまりへの旅」


ヴィゴ・モーテンセンら出演!映画『はじまりへの旅』予告編

ビゴ・モーテンセンが大家族の父親役を演じ、森で暮らす風変わりな一家が旅に出たことから巻き起こる騒動を描いたロードムービー

現代社会から切り離されたアメリカ北西部の森で、独自の教育方針に基づいて6人の子どもを育てる父親ベン・キャッシュ。厳格な父の指導のおかげで子どもたちは皆アスリート並みの体力を持ち、6カ国語を操ることができた。さらに18歳の長男は、受験した名門大学すべてに合格する。ところがある日、入院中の母レスリーが亡くなってしまう。一家は葬儀に出席するため、そして母のある願いをかなえるため、2400キロ離れたニューメキシコを目指して旅に出る。世間知らずな子どもたちは、生まれて初めて経験する現代社会とのギャップに戸惑いながらも、自分らしさを失わずに生きようとするが……。

監督は「アメリカン・サイコ」などの俳優で、「あるふたりの情事、28の部屋」で監督としても高く評価されたマット・ロス。第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞をはじめ、世界各地で数々の映画賞を受賞した。

かなり気になっていましたが時間が合わず、映画館で観ることが出来ませんでした。

予告のルックスからして最高じゃないですか。普通って何なんだ、その問いに真っ向から挑む姿勢もあっぱれです。

疾走感ある映画でもないのに、一気に観終わってしまい、テーマが個人的にツボだったんだと改めて思い納得。

自分自身でも良く考える、「世間とのずれ」「普通とは」。歳を重ねるごとに、そのずれが本当にずれているのか、世間がずれているのかわからなくなることが増えてきました。

個人的には世間体というくらいなので体を気にすることが一般論であって、本当に正しいことを言っているわけではないんじゃないかと思っております。

みんなと一緒のことをして、みんなと一緒のものを買って、みんなと一緒の考え方をする。これって考えなくていいから楽だし、楽しいと思う。でも、同じであることが正しいのって安心感があるからなだけで、本当の意味での正しさは自分で持つしかないと思う。

本作でもそういったずれがしばしば出てくるんだけど、その都度考えさせられる。ただ本作に出てくる家族は皆、最終的に自分で考え、悩み、答えを出す。それは世間体に流されて出す答えでは無くて、自分自身から出てきた答え。そこにこの作品を良さが詰まっている気がする。

正直最後までそういった考えが正しい選択なのかはわからないけど、みんなと同じことをしたから正しいわけでもないわけで、結局その行動に責任が取れるか、取る覚悟があるのかということに尽きると思う。

作中にも出てくる「言葉よりも行動することが大事」。これを体現するところにカタルシスがあるように思った。

途中で出てくる、いとこ達との対比も実に面白くて、現代の当たり前でいうといとこ側に部があるんだけど、暗にそれが正しくないことを浮き彫りにさせられる。

とにかく物質社会や世間体へのアンチテーゼが気持ちいいくらいにはっきりしていて、非常に心地良かった。自分自身でも考え直さなきゃいけない部分もあるなと改めて思うし。

純粋に音楽やファッションも良いし、その辺も一貫性がある、他者との非同一性。みんなと一緒を望むなら、楽しむためにやる趣味やファッションなんてやめてしまえばいい。そう思わせてくれるだけで本作には意味があると思う。

ビゴモーテンセンも最高でした。 

とにかく全部最高でした。

はじまりへの旅 [DVD]

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はじまりへの旅  【サントラ盤】

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Take Off Your Pants and Jacket by Blink-182

これも久々ですが俺の名盤もちょいちょい出してこうかと。

ということで本日は個人的な音楽の価値観を変えたと言っても過言ではない作品。

「Take Off Your Pants and Jacket」

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もうタイトルからして悪乗りが過ぎるし、実際やってることも悪乗りしかない。でもそれがブリンクだし、俺の好きなブリンク。

当時高校生で洋楽などほとんど聴いていなかった自分に洋楽のキャッチーさ心躍る感覚を植え付けてくれた作品。

歌詞は全然わからないし、言っていることも英語の為よく聴きとれない、それでもメロディーで持って行かれてしまう感じにやられました。

聴き始めたころに好きだったのは1,3,6曲目でしたが徐々に変遷し、今では1,9,10,11。とはいえ全曲最高で、今聴いても色褪せない作品です。

パンク特有のうるさい感じはあるものの、聴き疲れしないメロディー、終始漂うスペーシー感、トムの独特な声質、トラヴィスのドラムの心地良さ。どれを欠いてもダメなくらい見事な化学反応を起こしています。

それを適当な感じで、適当にやる。この感じも凄く好きで、観ていてほんと楽しくなります。


blink-182 - "Reckless Abandon" (Live in Irvine 9-29-16)


blink-182 - Give Me One Good Reason live Cuyahoga Falls [2001]

最近ではドラムを始めたこともあって、トラヴィスリスペクトが止まりませんが、ファッションやルックス含め当時から影響を受けていたことは間違いないです。

こういう自分の根本からひっくり返すようなアルバムには生涯数枚しか出会えないんだろうなと思うほど思い入れがある一枚。

とにかく楽しければいい、自分の音楽の原点がこの一枚に詰まっています。 

テイク・オフ・ユア・パンツ・アンド・ジャケット

テイク・オフ・ユア・パンツ・アンド・ジャケット

 
テイク・オフ・ユア・パンツ・アンド・ジャケット

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SCOOP!

写真というものを改めて知った気がした。

「SCOOP!」


映画『SCOOP!』特報映像

バクマン。』の大根仁監督・脚本、福山雅治主演によるカメラマンと記者の物語。ある事件をきっかけに報道写真への情熱を失い、自堕落な日々を過ごす凄腕カメラマン・都城静。ひょんなことから彼は新人記者・行川野火とコンビを組むことになり…。

単純なパパラッチの話だと思ったら大間違いでした。

事前に良かったとの評判は聞いていた為、そこまで単純には考えていなかったのですが、所々で足元をすくわれた感じでした。

物語自体は有り触れたパパラッチもの。なのに場面場面からその時々の緊張感がリアルに伝わってくる感じで、非常にスリリングな作品でした。

冒頭の喘ぎ声が微かに聞こえてくるシーンに始まり、野火が最初に携帯でスクープを撮る瞬間なんか、何とも言えない緊張感に満ちていました。

進行に無理があるような箇所もいくつかありましたが、それを上回るテンポの良さ。あっという間の2時間でした。

福山はこういう汚れ役みたいなのがホント似合いますね。最近では綺麗どころをやることが多い気がしますが、こういった役の方が個人的には好物です。

役者でいうと二階堂ふみも好演でしたが、とにかくリリーフランキーが怪演過ぎてキマッテル。

「凶悪」などでも凄味のある演技をしていましたが、今回の方が確実にやばい。こういった演技ができる人って本当に限られているんだろうなと思った次第です。直近だと「ダークナイト」のヒースレジャー以来じゃないでしょうか。それくらい狂ってました。

終盤で静が写真を始めた経緯、ロバートキャパについて語るシーンなんかは妙な説得力がありカメラ、写真について考えさせられました。これは意表を突かれた感じでした。そこまでフォーカスされていた印象はありませんでしたが。

それでも最後に写真を撮りに行くシーンで持って行ったカメラはフィルムカメラ

やっぱりフィルムにはデジタルには出せない、独特な価値があるように思います。デジタルよりも1枚にかける時間がかかるフィルム、さらにそこから目にするまでにかかる時間を考えるとフィルム写真は「等価交換の産物」のようだなと思いました。

自分がかけてきた思いを焼き付ける行為。デジタルでもいいけど、デジタルで連射して撮ってきた写真との対比からフィルムの重みを感じられた気がしました。

「こっちは趣味だから」といって野火の写真を撮ったこと、チャラ源のピンボケ写真を撮ったこと。これらをデジタルで撮っていないところからも写真としてのこだわりの違いを感じました。

本作を観終えて最後に思ったこと、「ジャーナリズムとは本来、ジャーナリストが伝える思いそのものであって何かに規定や束縛された行動ではない」。

社会で良くある本音と建て前。それに埋もれて本質を見失うことは多々ありますし、本作でもそうした対立構造が何回も出てきます。

でもそれってジャーナリズムの本質ではないんだろうなと思いました。正直ジャーナリズムを何も知りませんが、観ていて感じたところです。

自分の思いを伝える大切さ、写真を撮る1枚の重み、学べるところは多かったと思います。

まあそんなことを考えずにエンターテイメント作品としても秀逸でしたが。 

SCOOP!  豪華版Blu-ray/DVDコンボ

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HIKARI by jjj

最近はSpotifyをよく活用していて、その影響もあって、できるだけ邦楽も聴くようにしています。

その中でも群を抜いて良かったアルバムが本作。

「HIKARI」

HIKARI

HIKARI

 

 Spotifyの邦楽ヒットチャートから流れてきた

EXP feat. KID FRESINO

EXP feat. KID FRESINO

 

 最初はそんなにだったんですが、数回聴いていると耳馴染みが良く、むしろハマってしまいました。

そこからSpotifyでjjjの曲を聴いていたんですが実に良い。

1989年生まれ。川崎在住のトラックメイカー/プロデューサー、MC、DJ。
febb as Young Mason、KID FRESINOと共に結成したFla$hBackSのデビューアルバム『FL$8KS』を2013年リリース。ソロアーティストとしては、2014年11月にデビューアルバム『Yacht Club』、2015年3月に『Yacht Club』のインスト盤『Yacht Club sailing gear session』、さらには2枚のCD-Rのビートアルバム『GGG』 、『THOUSAND』をリリースしている。

韓国のヒップホップアーティスト、Ugly Duck、Reddyと共に制作した楽曲『ASIA – Ugly Duck x Reddy × JJJ (Prod.by JJJ) (Cut by DJ Scratch Nice from NYC) 』が大きな話題となり、その活動はワールドワイドな広がりを見せ始めている。

最近の邦楽ヒップホップはどれもスタイリッシュで、フロウが緩く、トラックが聴きやすいものが多いんですが、jjjはそれらを満たし、さらにエッジの効いたアレンジが光ります。

邦楽であって邦楽で無い感じ、でも確実に邦楽であるという存在感がかなりツボです。

邦楽のCDを新譜で買ったのはいつ振りだろうか、それくらい久しぶりに買いましたが何回聴いても飽きません。個人的なオススメトラックは1,3,6,8,12ですが、どの曲も良く、本当に捨て曲なしでオススメです。

スリー・ビルボード

田舎町では何かが起きる。

スリー・ビルボード


『スリー・ビルボード』予告編 | Three Billboards Outside Ebbing, Missouri Trailer

2017年・第74回ベネチア国際映画祭脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞するなど各国で高い評価を獲得したドラマ。

ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。

娘のために孤独に奮闘する母親ミルドレッドをフランシス・マクドーマンドが熱演し、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルら演技派が共演。「セブン・サイコパス」「ヒットマンズ・レクイエム」のマーティン・マクドナー監督がメガホンをとった。 

 上の画像の見事なカラーバランスで観に行くことを決めました。それくらいビジュアルインパクトが強い作品でした。

ストーリーは何も入れずに観に行ったんですが、予想外の展開に予想外に驚かされ、予想外に良かったです。それくらい本作は全てが予想外の方向に転がり続けます。

3枚の看板からここまで色々と起きるかというくらい狭い範囲で色々と起きます。正直一回観ただけでは確認したいことも山ほどあって、自分の頭を整理できないくらい説明が難しい作品でした。

やっていることは相当ブラックなのに行き過ぎて笑える部分もあって、その辺のバランスが絶妙で個人的には結構ツボでした。

それと、ツインピークスに通じるものがありますが、アメリカの田舎町では何かが起きる。これは個人的な偏見であり鉄板の考えです。多分に漏れず、本作でもとんでもないことが起き続けます。

とにかく何がどうなって、どれが真実なんだ、そんな展開に終始振り回され続けます。

ただ一つ言えるのは「他人の考え、行動は絶対に予測することが出来ない」それだけは身につまされて感じました。

他人の事ってどれだけ身近な人でもわかっているようでわからないもので、それをわかった気になるとどうなるのか。逆に自分の事を本当の意味で分かっているのは自分だけなので、それをコントロールすることがどれだけ重要なことなのか。それらを終始考えさせられる作品でした。

細かいところはもう一度観て確認したいところです。とりあえず観といたほうが良い作品なのは間違いないです。

今になって思いますが、バンダナにつなぎを着た母親、普通に考えて何も起きないわけが無いですよね。